「暗黒裁判」は許されない!2・9竪川弾圧裁判

デモと裁判の報告 2013年11月19日

「暗黒裁判」は許されない!2・9竪川弾圧裁判


 経済成長のとまった日本では、多くの建設労働者が仕事を奪われ、野宿生活を余儀なくされていった。経済のひずみが失業と貧困を生み出しているという事実の前で、行政はそれへの対策もたてず、河川敷や公園にテントを建てて暮らしていた野宿者を一方的に排除するという事が大阪や名古屋など全国的に横行している。昨年からは江東区竪川においても野宿者追い出しが始まり、それに抗議する仲間が2月9日に逮捕された。

 現在この裁判が進行中であるが、裁判法廷は異常な弾圧体制が敷かれており、大野勝規裁判長による一審「有罪」判決のあと、控訴審八木正一裁判長のもとで、傍聴人をまるで犯罪者であるかのように入り口で荷物をとりあげ、廊下はバリケードで封鎖、法廷は傍聴者数を傍聴席より少ない数に制限し、傍聴人が一言でも声をあげれば職員が羽交い締めにして暴力的に排除するという、「開かれた法廷」とはおよそ言いがたい裁判風景が、前回10月3日には見られた。裁判所前で抗議のビラまきや集会を行えば、警察・公安が多数周囲を取り囲み、監視するという状況が続いている。

 11月19日はまず、12時より日比谷公園霞門前において集会が開かれ、当該の園良太さんから、裁判の不当性と、野宿者への連帯を訴えるアピールが行われた。 園さんは、この裁判の本質は野宿者排除の問題であるにもかかわらず、公判ではそれには一切触れることなく、威力業務妨害などの罪状のみで進行させている事に怒りをもって告発した。

 集会のあと、霞門を出た隊列は裁判所のある区画をぐるりと一周しながらデモ行進を行った。「竪川無罪!」「裁判勝利!」そして警視庁前でも「警察許すな!」「公安許すな!」と声をあげた。

理由もなく審議再開要求を却下

 裁判は前回、証拠調べも証人調べも被告人質問もすべて却下のまま結審としたまま、この日、一審と同じ「懲役1年、執行猶予3年」が下された。審議再開の要求に対しても裁判所は「必要が無い」として理由もなく却下した。担当の河村弁護士も、このような不当極まりないやり方は初めてだと報告するほど不当な判決だ。

(東京・M)

(コモンズ第66号5面)

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