訃報】連帯労組関西地区生コン支部副委員長 高英男さん逝く

  連帯労組・関生支部高英男副執行委員長が11月23日に逝去されました(享年56歳)。
  ここに謹んでお知らせ申し上げます。

高英男さん逝く 11月26日(火)午前11時、京都の斎場にて、急逝した関西地区生コン支部副執行委員長・高英男さんの組合葬が持たれました。斎場には、あまりに突然のことに驚き駆け付けた近畿一円の組合関係者であふれ、そして全国からもゆかりの人々が大勢参列し、斎場に入りきれない方々は入口近くにて会葬しました。
 ここに、葬儀委員長を務められた武建一委員長の弔辞をご紹介します。この弔辞は、原稿なしで、静かに悲しみをたたえ、時にあふれる涙をこらえて絶句し、愛情のこもった声と言葉で、目の前のお棺の中に眠る高英男さんに向かって語りかけたものです。そして、出棺の時には組合の仲間たちが、あちこちから「高さん、ありがとう!」と声を挙げて、最後の別れを告げました。
 心よりご冥福をお祈りいたします。

追記
 高英男さんは、関生労働運動の闘士であると同時に、私たちとともに革命21を準備し結成し、常務委員会の中心となって活動してきた在日韓国人コミュニストでもありました。あまりの突然の別れに、今は言葉もありません。
 目下の安倍政権の秘密保護法、TPP、沖縄の辺野古埋立てを阻止する闘いに全力を挙げて奮闘し、改めて、追悼記事を組みたいと考えております。 
(コモンズ編集長 生田あい)

連帯労組近畿地本・関西地区生コン支部組合葬における告別の言葉
全日本建設運輸連帯労働組合 関西地区生コン支部 執行委員長 武 建一

 高君 武です。  
 56歳の若さでまさか貴方のご霊前で、お別れの挨拶をするとは夢にも思わなかったです。

 高君は11月23日午前12時45分過ぎに 家族の看取られる中で永久に旅立ちをいたしました。今 家族親戚の皆さん始め、わが生コン支部の組合員や連帯の全国の組合員、そして貴方のゆかりの方々が深い悲しみに包まれております。
 亡くなられて声を出せないでしょう、高君。 残念ですね。無念だと思います。亡くなるちょっと前に貴方の後輩の湯川君が声をかけたそうですね。言葉は返さなかったそうですが、涙を流したそうです。本当に貴方の気持ちを思うと辛い思いを今、共有している所です。
 昨日通夜式をやりまして、本当に沢山の人にご列席を頂きました。今日もまた本当に沢山の人に全国からご列席を賜っております。そして貴方とゆかりのある方々は沢山の献花をして貴方を送ろうとしています。沢山の弔電も頂きました。
 声を出せない貴方に替わりまして、関係各皆様に、心より厚く御礼を申し上げたいと思います。有難う。

 本当に良く頑張りましたね。私は71歳ですから、順位が違うんじゃないかという気持ちがするんですが、しかし56歳という短い人生でありましたけれど、本当に必死に自分の信念に基づいて、自分の事をさておいて他人のことのために犠牲を省みず闘った。貴方は河島英吾の歌が好きでしたね。河島英吾の歌の中に、自分のことはさておいて他人のためにという詩があります。まさにその詩の通りの生き方ではなかったでしょうか。

 私と高君との出逢いは1990年ですから、もう23年経過いたしました。長い年月ではありましたが、あっという間の出来事だったように思います。それはとに角、労働運動というのは休むことなくして課題を解決しなくてはならない事があります。わが国の平和はもちろんの事ですが、世界の平和、とりわけアジアの平和のために貢献しました。地域においては自治活動そして民族のプライドにかけてわが国の権力者の行う差別政策、抑圧政策に対して、体を呈して闘ったのも高君であります。
 我が生コン支部にあっては不当弾圧を受けて、長期拘留されたりしてもなおかつ怯むことなく断固として闘いましたね。われわれは貴方のそのような献身的な活動を生涯忘れることはありません。

 今、情勢は極めて厳しい一面と、いま一面はチャンスが到来しております。
 2008年のリーマンブラザースの倒産によって、アメリカ帝国主義を中心とした世界の秩序といったものが一挙に崩壊過程に進んでいます。すなわち弱肉強食の競争社会から共生・協同・公平・平等な社会に! これが世界の流れであります。
 中南米におけるそのような運動の前進。そして今、韓国ではソウル市長がリーダーシップを取られて民衆の利益のために協同組合を創ろうということで実にこの1年間だけでも、2008もの協同組合が出来たそうです。すなわち共生・協同思想という、これによって格差を無くし差別を無くし、人権を擁護し、そしてわずかコンマ1%の特権階級の利益でなくして、99%の利益のために闘うという潮流が世界の大勢であります。

 わが国においては、今日も国会討論がされていました。この国会討論はまさに茶番というしかありません。 オール与党で国家のこれからの在り方について問われている特定秘密保護法の制定や安全保障基本法の制定とか、そしてさらには集団的自衛権の行使という、戦争が出来なかった国が戦争出来るような法整備が着実に進もうとしています。しかし多くの国民はこれに納得していません。東日本大震災・原発被害で苦しんでいる福島の人たち、宮城の人たち、岩手の人たちはこの悪法を通すべきでないと声を上げて叫んでおります。沖縄の基地撤去を求める民衆も同様の声を上げております。農民、漁民、トラック、中小企業、医療関係、全ての人たちが一部特権階級のために成されようとするTPPに対しても反対の声を上げております。

 貴方がずっと主張されていました世界の社会構造、日本の社会構造、経済構造、産業構造が民主化されなくてはならない。こういう課題を、今、われわれ生き残っている者が貴方の遺志を引き継いで、全力を上げてこれを強力に推進する! 
 このことが貴方に対する供養になるんじゃないかと心している所であります。

 56年の人生、まだやらねばならない事もいっぱいあったと思いますが、残されている者にそれは託して下さい。必ず残された者は貴方の遺志を引き継いで頑張ります。本当にこのような早いお別れをするということは、残念で、残念でなりませんけれど、それがまた人生の定めというのでしょうか。貴方の兄貴の英三君も10年ほど前に亡くなりました。兄貴もわが生コン支部の副委員長として活躍をされておりました。今頃、貴方は兄貴と逢っているんでしょうかね。貴方も兄貴も酒が好きだった。それがまた長生きしない原因になりましたけれど、しかしこれからは好きな酒をあの世で呑めるかどうか判りませんが、二人でゆっくり呑み、今、生きている者を見守って下さい。色んな意味で叱咤激励して下さい。

 どうぞ心安らかにお眠り下さい。永久の別れと致します。

(コモンズ第66号6面)

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行動予定

11月
17
18:30 パレスチナ問題連続学習会/大阪 @ エルおおさか
パレスチナ問題連続学習会/大阪 @ エルおおさか
11月 17 @ 18:30 – 20:30
パレスチナ問題連続学習会/大阪 @ エルおおさか | 大阪市 | 大阪府 | 日本
■ 講師:役重善洋(パレスチナの平和を考える会) ■ 会場:エルおおさか(大阪市中央区北浜東3−14)  http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html ■ 第1回 米国大使館エルサレム移転と帰還大行進の歴史的意味  2018年9月29日(土)18:30~20:30  会場:エルおおさか701号室(定員54) ■ 第2回 ジェンタイル・シオニズムとイスラエル国家  10月13日(土)18:30~20:30   会場:エルおおさか707号室(定員18) ■ 第3回 中東和平とオスロ合意  10月27日(土)18:30~20:30   会場:エルおおさか707号室(定員18) ■ 第4回 “反ユダヤ主義”をめぐる議論  11月17日(土) 18:30~20:30  会場:エルおおさか707号室(定員18) ■ 第5回 日本とパレスチナ問題、BDS運動の経過と課題  11月24日(土)18:30~20:30   会場:エルおおさか707号室(定員18) ***** ■ 参加費:毎回¥1000(割引希望の方は応相談)  ☆通し参加を申し込まれた方は第2回以降各¥800 ■ 主催:パレスチナ問題連続学習会実行委員会  賛同団体:ATTAC関西グループ/関西共同行動/パレスチナの平和を考える会  連絡TEL090-42980-3952(喜多幡)
11月
18
10:00 港合同 第40回 交流秋まつり/大阪 @ 田中機械 構内
港合同 第40回 交流秋まつり/大阪 @ 田中機械 構内
11月 18 @ 10:00 – 15:30
港合同 第40回 交流秋まつり/大阪 @ 田中機械 構内 | 大阪市 | 大阪府 | 日本
■ 日 時:2018年11月18日(日)10:00~ ■ 会 場:田中機械 構内(地図)  JR環状線「弁天町駅」南口下車 徒歩10分  〒552-0011 大阪市港区南市岡3丁目6−26 ■ 主催:全国金属機械労働組合港合同     港合同もちつき実行委員会  連絡:TEL06-6583-4858 ■ 共催:NPOみなと
10:00 第12回「国際有機農業映画祭」/市... @ 法政大学市ヶ谷キャンパス
第12回「国際有機農業映画祭」/市... @ 法政大学市ヶ谷キャンパス
11月 18 @ 10:00 – 19:45
第12回「国際有機農業映画祭」/市ヶ谷 @ 法政大学市ヶ谷キャンパス | 千代田区 | 東京都 | 日本
第12回「国際有機農業映画祭」~世の中、えらいことになるでえ ■ 2018年11月18日(日) 10:00~19:45(開場 9:30) ■ 会場:法政大学市ヶ谷キャンパス 富士見ゲート棟 G201教室  〒102-8160 東京都千代田区富士見2-17-1  http://www.hosei.ac.jp/access/ichigaya.html ■ チケット:  一般 前売り¥2,000/当日¥2,500  25歳以下 前売¥500/当日¥1,000  中学生以 下無料 *25歳以下、中学生は当日身分証を提示 ■ 上映スケジュール:  10:00 海―消えたプラスチックの謎  11:15 狂った蜂2 〔本邦初上映〕  13:40 3分ビデオ(15分)  14:00 たねと私の旅 〔本邦初上映〕  15:50 シンポジウム これからを話そう  17:05 トマト帝国  〔本邦初上映〕  18:35 大平農園401年目の四季  19:45閉会 ■ 公式:http://www.yuki-eiga.com/ *上記の映画祭ウェブサイトから作品の詳細・予告をご覧いただけます。 ■ 主催:国際有機農業映画祭  法政大学大学院グローバルサステナビリティ研究所 ■ 協力:NPO法人アジア太平洋資料センター  NPO法人日本有機農業研究会  NPO法人 日本消費者連盟 ■ 協賛:アジア農民交流センター  たねと食とひと@フォーラム  (株)EMジャパン  特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター https://youtu.be/yXKTG3WDMUo
13:30 アイヌ民族連帯!大阪交流集会 ア... @ PLP会館
アイヌ民族連帯!大阪交流集会 ア... @ PLP会館
11月 18 @ 13:30 – 16:30
アイヌ民族連帯!大阪交流集会 アイヌ民族の遺骨をコタン(郷里)にかえせ! @ PLP会館 | 大阪市 | 大阪府 | 日本
■ 日 時:2018年11月18日(日)13:30~16:30 ■ 会 場:PLP会館 4階小会議室  〒530-0041 大阪市北区天神橋3−9−27  http://plp-kaikan.net/access/a_index.html ■ 参加費:¥1000円 経済的に厳しい方は受付でご相談下さい ■ 講演:川村シンリツ・エオリパック・アイヌ     平田 幸 ■ ビデオ上映『アイヌシモリに生きる』 ■ 主催:「北方領土の日」反対!「アイヌ新法」実現!全国実行委員会・関西  連絡TEL06-6304-8431(労働者共闘) https://www.dailymotion.com/video/x6qfzsl
14:30 井筒高雄さん 横田基地へのオスプ... @ 青梅市福祉センター
井筒高雄さん 横田基地へのオスプ... @ 青梅市福祉センター
11月 18 @ 14:30 – 16:30
井筒高雄さん 横田基地へのオスプレイ配備と安部9条改憲について @ 青梅市福祉センター | 青梅市 | 東京都 | 日本
市民講座2018 横田基地へのオスプレイ配備と安部9条改憲について 講師:井筒高雄さん(元自衛隊レンジャー隊員) ■ 日 時:2018年11月18日(日)  14:00開場 14:30~16:30 ■ 会 場:青梅市福祉センター第1・2集会室  〒198-0042 東京都青梅市東青梅1丁目177−3  https://www.city.ome.tokyo.jp/korei/fukushi_center.html ■ 資料代:¥300 高校生以下無料 ■ 講 師:井筒高雄(元レンジャー隊員) ■ 主催:青梅九条の会  連絡TEL0428-31-1302(中村 項)
11月
20
18:30 原発事故から7年『福島の今』講師... @ ウイングス・京都
原発事故から7年『福島の今』講師... @ ウイングス・京都
11月 20 @ 18:30
原発事故から7年『福島の今』講師:和田央子さん/京都 @ ウイングス・京都 | 京都府 | 日本
■ 日 時:2018年11月20日(火)18:30~ ■ 会 場:ウイングス・京都  〒604-8147 京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262番地  地下鉄烏丸御池駅・地下鉄四条駅・阪急烏丸駅、下車徒歩約5分  https://www.wings-kyoto.jp/about-wings/access/ ■ 講 師:和田央子(放射能ゴミを考える福島連絡会) ■ 主催:ユニオンネットワーク・京都  連絡TEL075-691-6191
11月
21
18:30 辺野古・海は哭いている/文京 @ 文京区民センター
辺野古・海は哭いている/文京 @ 文京区民センター
11月 21 @ 18:30 – 21:30
辺野古・海は哭いている/文京 @ 文京区民センター | 文京区 | 東京都 | 日本
■ 日 時:2018年11月21日水曜日 18:30〜21:30 ■ 会 場:文京区民センター  〒113-0033 東京都文京区本郷4-15-14  都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」A2出口すぐ   東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」下車徒歩3分  https://goo.gl/maps/Td9nCJ52W9F2 ■ 資料代:500円 ※予約不要:直接会場においでください 【講演1】大久保奈弥さん(東京経済大学経済学部准教授) 『サンゴの移植は環境保全措置となり得ない』 プロフィール:立教大学文学部ドイツ文学科卒業。東京水産大学(現・東京海洋大学)水産学研究科 資源育成学専攻 博士前期課程修了。東京工業大学生命理工学研究科 生体システム専攻 博士後期課程修了。東京工業大学博士(理学)。主な研究分野は、サンゴを中心とした海洋生物。主な担当科目は、生命の科学。「海の生き物を守る会」運営委員。 【講演2】柳川たづ江さん 『戦場・戦争体験を私たちはどう受け継ぐか―― 腹話術で伝える 父・日比野勝廣の沖縄戦』 ■ 共 催:沖縄戦の史実歪曲を許さず沖縄の真実を広める首都圏の会(沖縄戦首都圏の会)/沖縄平和ネットワーク首都圏の会 ■ 連絡先(沖縄戦首都圏の会)  〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-19-8杉山ビル2F千代田区労協気付   TEL :03-3264-2905 FAX: 03-6272-5263   郵便振替 口座番号 00150-0-706527 加入者名 沖縄戦首都圏の会
11月
23
14:00 パリ5月革命・プラハの春から50年... @ スペースたんぽぽ
パリ5月革命・プラハの春から50年... @ スペースたんぽぽ
11月 23 @ 14:00
パリ5月革命・プラハの春から50年 朝鮮半島と世界のパラダイムシフトを問う 鵜飼哲さん他 @ スペースたんぽぽ | 千代田区 | 東京都 | 日本
1968年「パリ5月革命」「プラハの春」から50年 朝鮮半島と世界のパラダイムシフトを問う 11・23 シンポジウム ■ 日 時:2018年11月23日(金祝)14時開始(13:30開場) ■ 会 場:スペースたんぽぽ  〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2丁目6−2 ダイナミックビル4階  http://vpress.la.coocan.jp/tanpopotizu.html ■ 発言者:  鵜飼 哲(一橋大学教員、フランス文学・思想家)  原 隆(NO―VOX Japan)  草加耕助(ジグザグ会)  司会:津川 勲(差別・排外主義に反対する連絡会) ■ 会場費:500円 ■ 主 催:11・23シンポジウム実行委員会  連絡先:090-1429-9485(荒木) ●今から50年前、1968年に二つの大きな歴史的出来事が起きた。フランスの「5月革命」とチェコスロパキア(当時)の「ブラハの春」だ。一方は68年5月、大学や政府の管理強化に対するパリの学生反乱で始まり、ベトナム反戦運動とも結びついて西側先進国に波及。 既成の価値観や権威、秩序といった旧来の国家権力や体制の枠組み(パラダイム)に対する反逆が世界的規模でうねり、各国の社会運動や反体制運動に大きなインパクトを与えた。他方、「ブラハの春」は、「人間の顔をした社会主義」を掲げたドプチェク新政権による民主化を、8月旧ソ連と東欧諸国のワルシャワ条約機構が軍事介入によって圧殺し、「社会主義=スターリン主義」への幻滅を広げた。「社会主義」への信頼は地に落ち失望と怒りに取って代わられた。それは89—91年の東欧・ソ連の「疑似社会主義体制」の相次ぐ崩壊の連鎖をもたらす前奏曲になったとも言える。 ●この「冷戦」時代、資本主義と「社会主義=スタ一リン主義」の東西両陣営で同時期に起きた異議申し立ては、不公正・不平等な社会の変革を求め、民主主義を問う(あるいは真の民主主義を目指す)闘いであった。それは今日の草の根からの反乱のうねり ―欧米の占拠(オキュパイ)運動や韓国のキャンドル運動に象徴される世界中で登場した新しい変革の潮流— の歴史的な源流として捉えることもできるのではないか。89年「ペルリンの壁」が崩壊、「冷戦」そのものも終焉した。その一方で、米ソによって南北に分断された朝鮮半島は今も「冷戦」構 造を引きずったままだ。だがこの間の南北―米朝の首脳会談によって「世界で最後に残った冷戦構造」は終わりの始まり―つまりパラダイムシフト、歴史的転換を迎えている。 ●なぜ今、50年前の二つの歴史的出来事を問おうとするのか。そんな必要があるのか? それは端的に言えば、未来への扉を開くためには、過去と向き合い対話することによって、示唆や教訓を得て現状を打破していくことが肝要ではないかと考えるからだ。世界の歴史的な動きを俯瞰して見れば、「パリの5月」や「ブラハの春」は、遠い過去の、済んだ話なのだろうか。今日の政治状況に、それは重なっていることはないだろうか。「歴史とは現在と過去との対話である」とE・H・カーは述べた。だとすれば、私たちは現状の淀みの中で過去と対話し示唆を得ようとする思想的営為や議論を怠っているのではないか。行動も大事だが、思考停止に陥って井の中の蛙にならないために、立ち止まって、これでいいのかと考えることも必要ではないだろうか。 ●異論を認めぬ「反多元主義jを特質とした国家主義(ナショナリズム)が台頭する日本や世界は、かってないほどの危険水位に達している。何もしないことは、こうした現状を認めることになる。本当にそれでいいのか?世界はいま、国家主義と草の根からの民主主義という二つの大きな潮流が攻めぎ合う歴史の転換点にある。したがって国家主義との対抗軸を明確に打ち立てることは今日、世界共通の政治的なテーマであり「時代の要請」とも言える。そのことを問い、草の根から直接民主主義をいかに可視化するか。私たち自身のこれまでの思考―行動様式のパラダイムシフトもまた求められているのではないか。

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