11・5 砂川闘争60周年の集いへ/土屋源太郎(伊達判決を生かす会)

私たちに基地も戦争もいらない!砂川闘争60周年の集いへ

11月5日は1200のキャパを満席にして、私達の燃え上がる怒りを示しましょう

伊達判決60周年の集いポスター 11月5日に砂川闘争60周年のつどい実行委員会がつくられ、着々と準備が進んでいます。
 同日には「組曲砂川」の大合唱も予定され練習も佳境に入っているとの報告も受けています。
 会場は立川市民会館大ホールで、キャパは1200人です。当日はこの会場を一杯にして安保法制を強行可決し、辺野古の基地建設を強行しようとする安倍政権に満腔の怒りが示されることを願ってやみません。

 砂川闘争60周年のつどいが挙行されることは、当時の砂川闘争に参加した者として感慨がひとしおです。砂川闘争は、基地拡張計画を阻止した事で日本の平和運動に輝ける勝利をもたらしました。数千の警官隊の棍棒の嵐に耐え、農民と労働者・市民・学生がスクラムで強制測量を中止させたのでした。

■砂川のもう一つの勝利
伊達秋雄東京地裁裁判長

伊達秋雄東京地裁裁判長



 砂川闘争には、もう一つ歴史に残る偉大な勝利がありました。私達が被告とされた裁判における「伊達判決」です。
 1957年7月8日、立川基地滑走路の中にある農地を引き続き強制使用するための測量が行われた際に、これに抗議して労働者・学生が柵を押し倒して基地の中に立ち入りました。この件で私達7名が起訴されました。1959年3月30日、東京地裁の伊達秋雄裁判長は「米軍が日本に駐留するのは、憲法上その存在を許すべからざるものである」、「米軍基地に立入ったことは罪にならない」として被告全員に無罪判決を言い渡しました。これが伊達判決です。

■伊達判決を覆すための日米密議

 これに対し異例の跳躍上告(高裁を跳び越え)審で最高栽は、悪名高き「統治行為論」で日米安保条約に対する判断を回避し、司法の政治への従属を決定付けました。
 この判決の内容自体この間安倍政権が繰り返し主張したように「集団的自衛権合憲論」の根拠には全くなりません。そればかりか、判決自体が裁判の独立性を放棄して米国との密議で決定されたものである証拠がその後発見されました。
田中耕太郎最高裁長官

田中耕太郎最高裁長官


 伊達判決から49年もたった2008年4月、米国立公文書館で田中最高裁長官とマッカーサー駐日米国大使との間で密議されていた事を記録する公文書が発見されたのです。
 裁判の一方の当事者であった米国と公判を指揮する裁判長が密議を繰り返していた事実は、裁判の客観性と独立性を侵害するものであり、最高裁判決は、司法権の独立・裁判官の独立を放棄した憲法違反の判決である事が証拠づけられました。
 私達は、新たな証拠に基づいて2014年有罪判決を破棄して免訴するよう再審請求を致しました。今、全ての手続きが終わり、再審開始決定を待つばかりとなっております。

■安保法制を覆す闘いは今から

 今年9月、多数の世論、圧倒的多くの憲法学者、国会や全国津々浦々に広がった安保法制反対の声を押し切って強行可決されました。しかし、全国に広がった「法制は違憲」との世論にとりかこまれた安保法制は極めて不安定なものです。自衛隊が「かけつけ支援」行動に出るその度ごとに違憲論が吹き出る事は必定です。
砂川闘争

砂川闘争


 今、全国で安保法制の違憲訴訟を準備している学者・弁護士・自治体の議員が数多くおられます。私達伊達判決を生かす会の活動はその中心軸をなすものだと自負しております。安保法制を覆す中心に「砂川」があるのです。11月5日は会場の市民会館大ホールを満席にして、私達の怒りを示しましょう。沖縄(辺野古)の戦いと強く手を結び安保法制を覆す戦いを進めましょう。
11月5日当日は、私もパネラーとして参加し思いの丈を聞いて頂く所存です。よろしくお願い申し上げます。
 「砂川闘争六十周年のつどい」の大成功をみんなの力で勝ち取りましょう。

2015年10月1日「伊達判決を生かす会」土屋源太郎

『コモンズ』88号の目次に戻る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

  1. コモンズ最新号目次

特集記事(ランダム)

  1. またも国策弾圧!8・28 武建一委員長逮捕

    2018-9-21

    またも国策弾圧!8・28 武建一委員長逮捕に連帯労組らが抗議声明

緊急出版「ストしたら逮捕されまくったけど それってどうなの…」

最近の記事

  1. 書評『中国の情報化戦争』ー米中戦争の熱い核心に迫る
    本書は、アメリカの保守系シンクタンクの中国系米国人研究者が人民解放軍の軍事戦略・情報化戦争を解析した…
  2. ブリューゲル「野外での婚礼の踊り(部分)」
    反安倍政権の大衆運動を展開してきた勢力の支配的言論は、何故かくも天皇に対して恭(うやうや)しいのだろ…
  3. 中国が建造した空母「遼寧」
    前号でのインタビューに続いて軍事専門家小西誠さんのお話を聞く。自衛隊基地は、具体的にどのような目的の…
  4. 不正ハンター・たかひら正明さん
    スーパー市民派 ウヨ・維新退治に挑む不屈の日々 ムラ型政治に新風吹込む たかひら正明さん  大…
  5. なかま イメージ写真
     昨年12月18日、関西「業種別職種別ユニオン運動」連絡会結成シンポジュームが、関西生コン支部が資本…

職場・労働相談はこちら(外部リンク)


連帯労組の闘い ↑ 映画「フツーの仕事がしたい」より 労働相談は連帯ユニオン

特集(新着順)

  1. ブリューゲル「野外での婚礼の踊り(部分)」

    2019-2-23

    天皇制と闘うとはどういうことか(7)/菅孝行(評論家) 幻想の共同性を踏み越えて隣人の相互信認へ

  2. 中国が建造した空母「遼寧」

    2019-2-22

    連載】要塞化すすむ南西諸島(2)/小西 誠 米軍の対中封じ込めに高まる緊張と自衛隊

  3. なかま イメージ写真

    2019-2-19

    関西「業種別職種別ユニオン運動」研究会発足の意義/木下武男

  4. ストライキしたら逮捕されまくったけどそれってどうなの?

    2019-2-18

    緊急出版「ストしたら逮捕されまくったけど それってどうなの…」

  5. 1・28衆院院内集会 関西生コン弾圧事件の真相を暴く

    2019-2-14

    1・28衆院院内集会 関西生コン弾圧事件の真相を暴く

バックナンバー

カテゴリ一覧

本日
昨日
累計
FROM 2014/01/01
ページ上部へ戻る