主張】追い詰められた安倍独裁政治を全国から包囲し倒そう!

追い詰められた安倍政権、一ヶ月の新基地工事停止

辺野古・「戦争法案」阻止へ正念場

安倍独裁政治を全国から包囲し倒そう!

1、敗戦70年。戦争か平和か歴史の分岐点に立つ

7・26国会前

7・26国会前

 70年前、8月15日の昭和天皇の「玉音放送」があり、2週間後に厚木飛行場に連合国軍最高司令官マッカーサーが降り立ち米単独占領が開始され、9月2日に米戦艦ミズリー号上で「大日本帝国」は無条件降伏文書に署名した。
 この時、沖縄における地上戦での20万余の犠牲者、広島・長崎の原爆、東京・大阪大空襲など300万以上の命の犠牲者とともに、中国・朝鮮などアジアで奪いつくし・殺し続け、2000万以上の犠牲者をだした「大日本帝国」のアジア・太平洋侵略戦争が終わった。

 翌46年11月に永久に戦争を放棄した9条を掲げた「平和憲法」が公布(施行52年4月)され、51年9月のサンフランシスコ講和条約(施行52年)をもって日本は独立した。しかしこの独立は占領軍である米軍がそのまま駐留し、超法規的にふるまうことを許す日米安保条約(旧)・日米地位協定とセットであった。ここに、戦後憲法の〈絶対平和主義〉が日米安保の軍事的原理との抱き合わせの関係にある戦後日本の「この国のかたち」の特徴、その対米従属構造が形成された。それは、昭和天皇が天皇制維持のために「米占領軍に売り渡した」沖縄の切り捨てと米軍支配、復帰後の現在にも続く沖縄への米軍基地の犠牲を強制する「構造的沖縄差別」と一体のシステムである。
7・16国会前

7・16国会前


 敗戦70年の今夏。侵略戦争と植民地支配の過去清算はおろか未だに国交すらない日朝関係をそのままに、「南京虐殺」「従軍慰安婦」「強制連行」など国家による戦争犯罪をなかったとする立場に立って「戦後レジームからの脱却」「日本を取り戻す」という安倍首相と自公政権がこの節目でやろうとしていることは、「中国脅威」をもって平和憲法を投げ捨て、対米追従と沖縄差別を強め、再び世界で「戦争する国家」への逆行―大転換である。
 これは、日本の金融独占資本と産軍複合体の意を受けたものであり、違憲の「安保―戦争法案」、沖縄の辺野古米軍新基地建設、川内原発再稼働強行などはこの現れである。
 わたしたちは「戦争か平和か」の歴史的岐路に立っており、安倍政権の暴挙を絶対に許さない。

2、追い詰められた安倍政権辺野古新基地工事を1ヶ月停止

安倍政権支持率 安倍政権の民意無視、「改憲クーデター」ともいえる違憲の安保-戦争法案の衆院強行採決の強権的・独裁的やり方への怒りの声と平和を願う大衆行動が諸階層・諸分野から、高校生から高齢者まで世代を越えて、空前の規模でのうねりとなって全国から沸き起こっている。(本号の報告記事を参照)

 安倍政権の支持率は過去最低へと急落し、新国立競技場白紙撤回の策も支持率上昇に効き目なく、政権内部からは「軍事活動で核兵器を輸送できる」(中谷防衛相)発言、「法的安定性は関係ない」(磯崎首相補佐官)など暴言が相次ぎ、広島・長崎の被爆者からも安保・戦争法案の撤回が求められ、9月6日投票予定の岩手県知事選では自民党候補が「負けるのは確実」と出馬を取り消すなど、安倍首相は行く先々で批判の矢を浴び、追い詰められてタジタジしているのは安倍政権である。

翁長知事 こうした中で8月4日、安倍政権が「唯一の解決策」とした「日米合意」を盾に、問答無用と沖縄の民意を踏みにじって強行してきた辺野古での米軍新基地建設に伴う工事を、8月10日から9月9日までの1ヶ月間、全面停止すると表明した。
 何よりも、沖縄県民の「新基地ノー」の島ぐるみの闘い、昨年8月より辺野古の海上、キャンプシュワブゲート前で、昼夜を分かたず身体を張って闘われてきた非暴力直接行動とその全国への拡がりと世論が、安倍政権を大きく追い詰めた結果である。

 と同時に、安倍政権がこの時期に工事を停止し、沖縄県との協議の場を設定したのは、翁長県知事が「埋立て承認には瑕疵あり」とする第三者委員会の報告を受けて、「(前知事の)埋立て承認取り消し」の意向を表明し、その時期を8月末にも検討していたことを恐れたである。
 そしてこの中断には、安保―戦争法案の参議院での審議と空前の世論の高まりとこの時期に予定していた辺野古埋め立て本格着工がぶつかり、沖縄の怒りと全国の安保-戦争法案への怒りとが重なり、増幅することを恐れて、安保-戦争法案成立を優先させて、時期をずらして沖縄の闘いを鎮め、時間稼ぎをする安倍政権の狡猾な魂胆が透けて見える。

 であれば工事中断の1ケ月を、沖縄と連帯し、安保―戦争法案反対の空前の民衆運動とを結び付けてさらに政権を包囲し、中断ではなく最終的に断念させ、辺野古阻止への好機とすることである。
 闘いは正念場。まずは、8月30日、国会を10万人以上の怒りの声で埋め尽くし、全国で100万人以上の総決起で、安倍政権には、安保―戦争法案も辺野古新基地建設も断念し、即刻退陣する道しかない、と思い知らせてやろう!

『コモンズ』86号の目次に戻る

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

  1. コモンズ最新号目次

特集記事(ランダム)

  1. 新年天皇一般参賀(2019)

    2019-2-4

    天皇制と闘うとはどういうことか(6)/菅孝行(評論家) 第六回 象徴天皇制―権力・霊性・日本資本制

緊急出版「ストしたら逮捕されまくったけど それってどうなの…」

最近の記事

  1. 新年天皇一般参賀(2019)
    ■ 編集後記  コモンズ4月号をお届けします。なお、今号は、統一自治体選挙のため、発行日を前倒…
  2. 淵上太郎さん
    昭和ファシズムそして令和を重ねあい 新元号また忖度をする輩 令和とは民に命令下す気か …
  3. 淵上太郎さん
     去る3月20日朝、私たちの大切な仲間である淵上太郎さんがご逝去されました。  淵上太郎さ…
  4. 辺野古新基地断念を!3・19国会議員会館前行動
    辺野古新基地建設は断念を! 政府は沖縄の民意に従え! 安倍9条改憲 NO! 憲法審査会を始動させる…
  5. 3・21さようなら原発全国集会に1万人
     3月21日、東京代々木公園において、「さような原発全国集会」が開催され、約1万人が参加した。 …

職場・労働相談はこちら(外部リンク)


連帯労組の闘い ↑ 映画「フツーの仕事がしたい」より 労働相談は連帯ユニオン

特集(新着順)

  1. 関西生コン弾圧跳ね返そう!全国規模の大カンパ運動がスタート

    2019-4-7

    関西生コン弾圧跳ね返そう!全国規模の大カンパ運動がスタート~あなたにもできることがある

  2. 労働運動研究の権威 熊沢誠氏(甲南大学名誉教授) が3・10集会に出席、特別講演

    2019-4-6

    特別講演】熊沢誠氏「関生の弾圧状況は19世紀当時の英国と酷似」

  3. ストライキが犯罪か!3・10集会に600名超

    2019-4-5

    ストライキが犯罪か!3・10集会に600名超

  4. bansky ther is always hope

    2019-3-23

    天皇制と闘うとはどういうことか(8)/菅孝行(評論家) 国家への幻想を超える隣人相互の信認の形成へ

  5. ブリューゲル「野外での婚礼の踊り(部分)」

    2019-2-23

    天皇制と闘うとはどういうことか(7)/菅孝行(評論家) 幻想の共同性を踏み越えて隣人の相互信認へ

バックナンバー

カテゴリ一覧

本日
昨日
累計
FROM 2014/01/01
ページ上部へ戻る