2・19総がかり行動に7800人
戦争法廃止で野党5党が共同法案提出
2月19日、「戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会」は戦争法の昨年9月19日の参議院強行採決を許さず、忘れないための「19日行動」として、国会議員会館前に結集した。安倍政権は強行採決によって公布された戦争法を3月29日に施行する。これにより南スーダンでPKO(国連平和維持活動)の任務についている自衛隊員に「駆けつけ警護」任務が加わり、戦闘、「敵」の殺傷、戦死などの可能性が出てきた。
この日、民主党、共産党、社民党、維新の党、生活の党は5党共同の戦争法廃止法案を提出した。5党は党首会談において「(1)安保法制の廃止と集団的自衛権行使容認の閣議決定撤回を共通の目標とする(2)安倍政権の打倒を目指す(3)国政選挙で現与党およびその補完勢力を少数に追い込む(4)国会における対応や国政選挙などあらゆる場面でできる限りの協力を行う」の4項目に合意し、野党共闘に向けて大きく前進した。
集会は「解釈で9条を壊すな!実行委員会」の高田健さんのあいさつのあと、「戦争法廃止!野党は共闘!」のコールで始まった。
民主党の枝野幸男幹事長、共産党の山下芳生書記長、社民党の又市征治幹事長、維新の党の初鹿明博衆院議員らから戦争法廃止法案の共同提出と党首会談での4項目合意について報告があった。生活の党からは小沢一郎代表がメッセージを送ってきた。
続いて、市民団体からの連帯あいさつが行われた。「止めよう!辺野古埋立て国会包囲行動」の野平晋作さんは翌々日の国会包囲行動への参加を呼びかけ、「戦争法廃止とともに辺野古新基地をストップさせよう」と呼びかけた。高校生らも「ティーンズソウル」の名で結集し、あいさつを行なった。最後に「戦争をさせない1000人委員会」の福山真劫さんからの行動提起が行われた。
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