テント裁判控訴審不当判決 これが法治国家か! 理由も告げず30秒で閉廷

テント裁判控訴審不当判決  10月26日、経産省前テントの撤去・賠償を巡る控訴審の日だ。東京高等裁判所正門前にはおよそ200名の人々が集まり、2時から門前集会を行なった。3時からの裁判はあっという間に終わり、門前で待機している人々に「控訴棄却」判決が出たことが知らされた。しかし中に入った98名の傍聴人は誰も出て来ない。被告人・弁護団と共に中で抗議行動を行なっているとのことだ。
 高裁前ではシュプレヒコールが始まった。「不当判決を許さないぞ!」「テントを守りぬくぞ!」「撤去すべきは原発のほうだ!」「再稼働反対!」
 やがて、4時から衆議院第二議員会館で行われる報告集会へ向け参加者は移動した。

■廷内では
テント裁判控訴審不当判決
 裁判は、午後3時の予定が少し遅れ、3時8分に始まった。ところが冒頭、高野伸裁判長は「本件控訴をいずれも棄却する」と主文だけ述べ、わずか30秒で閉廷となった。判決理由も何もなし。判決の不当性ももちろんだが、公正な裁判を受ける権利をないがしろにするあまりにも粗雑極まりない扱いに傍聴者たちは激昂した。「判決理由を説明してください!」「裁判長!出てこい!」口々に叫びながら廷内に座り込み、裁判長の登場を待ち続けた。
 しかし法廷は、民主主義を求める当然の要求にも全く答えることなく、1時間半後、裁判長が再び顔を出し傍聴者の排除を命令した。これにより最後まで残っていた30人以上の傍聴者たちは衛士たちにより一斉に実力排除された。これが法治国家のすることか! 法の正義はどこにあるのか!

テント裁判控訴審不当判決 ■報告集会

 最初に、裁判を傍聴してきたテント応援団の鎌田慧さんは裁判報告のあと、この経産省前テントが霞ヶ関官庁街の中心を占拠し原発廃炉を全国に訴えてきたことの意義を強調した。テントはひとつの運動として拡がっている。辺野古にも、キャンプシュワブゲート前や高江にも、テントは拡がり、川内原発前にも現れている。これを支え、次の闘いへ向かっていこうと述べた。
 この裁判は全国の脱原発運動を闘う人々が傍聴に来ていた。参加した浜岡原発反対運動の仲間からのあいさつのあと、川内、伊方などからのメッセージが読み上げられた。
 法廷内で抗議していた弁護団長の河合弘之さんが会場に到着し、1つの裁判の勝ち負けに一喜一憂することなく、裁判、選挙も含めしぶとく粘り強く闘い続けることの重要性を強調し、脱原発と自然エネルギーの社会を実現して行こうと語った。
 次に被告人の正清太一さん、淵上太郎さんからそれぞれ今後に向けた決意表明があった。たとえテントが無くなっても闘いは終わりではない。原発が無くならないかぎり、この闘いは続く。(東京M)

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