国立市大学通り景観訴訟 高裁不当判決「住民自治」を踏みつぶすものだ!

国立大学通りの桜

国立市大学通りの桜

■前代未聞の裁判

 公約を掲げて当選した市長によるその公約に基づく行政に対して「市長個人に損害賠償を請求する」という前代未聞の「あり得ない裁判」が進行している。
 国立市大学通りの美しい景観を破壊する高層マンション建設を差し止めた元市長に対して昨年12月22日、東京高裁は一審判決を取り消し、元市長個人に損害賠償金約3124万円の支払いを命じるという逆転判決が下された。(→一審勝訴判決の記事参照
 上原公子元市長とともに高層マンション建設に反対する運動に関わってきた多くの市民が、この判決に対し「これは住民の自治への否定だ」と怒りをあらわにしている。

■3つの不幸

上原公子さん

上原公子さん

 この不当な二審判決に対して上原さんは上告。4月25日には参議院議員会館101号室にて、くにたち大学通り景観市民の会と国立景観求償訴訟弁護団による院内集会を開いた。
 窪田之喜弁護士は「住民ひとりひとりが国立の景観を守るためにひとりが100軒まわって7万人の署名を集めた。自分たちのまちをつくる市民自治のための行動によって条例が生まれた」と語った。また田中隆弁護士も「市民といっしょにやったことが『住民を利用した』とされるなら、一切何もできない。高裁から浮かび上がる首長の姿はまことに惨めな存在だ」と語り、上原さんがいつも市民と一緒であったことを強調した。
 上原さんはこの裁判は「3つの不幸である」と語った。(1)職員もみんな頑張ったのに市が訴えるという、国立市にとっての不幸、(2)裁判で自治を否定された市民の不幸、そして(3)余計なことをしてはいけないという地方自治の不幸。「司法がそういう事を宣告するのはあり得ない事態」と怒りをもって語った。

■最高裁の勝利へ

 この裁判は市民が誇りをもって自分の住むまちの自治を行おうとしている事に対して、それを踏みつぶし「余計なことをするな!行政に逆らうな」という、市民自治への脅迫だ。「地方創生」「地方自治」を語りながら、国に逆らうことを許さない安倍政治をそのまま体現するような高裁判決を決して許さず、最高裁の勝利をめざして闘おう!

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