7・31 辺野古新基地断念を求める全国交流集会

20160731 辺野古新基地建設断念を求める全国交流集会 7月10日の参議院選挙は本土では自・公政権が圧勝し、改憲勢力が議席数の3分の2をとるという状況の中で、沖縄ではオール沖縄共同候補の伊波洋一さんが、現職大臣島尻安伊子を10万6400票もの大差で破り勝利した。

 この沖縄の民意が見せた「新基地ノー」の意志に対して安倍政府は敵愾心を剥き出しにし、選挙翌日の11日には全国から警察機動隊500人を投入し、作業員や警備員らと合わせて1000人の体制で、ヘリポート建設強行に向け人口わずか150人の高江に襲いかかった。そのうえ辺野古では、裁判所の斡旋によるこれまでの「和解」ポーズをかなぐり捨て、陸上での建設作業強行を開始、22日には沖縄県に対し新たな裁判を起こし提訴するという暴挙に出た。

 沖縄ではこのように政府・沖縄防衛局と現地住民との緊張が刻一刻と高まるなか、7月31日、沖縄の軍事基地に反対し活動する市民や団体およそ600人が全国から東京御茶ノ水に結集し、交流集会を開いた。沖縄意見広告運動はこの集会で沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック、ピースボートと共に連絡先を引き受けた。また東京のスタッフによって「沖縄意見広告ニュース」が配布された。

伊波洋一さんからの報告

伊波洋一参院議員からの報告

沖縄の怒りは限界を超えた!

 午前中に4つの分科会が全電通会館と連合会館で行われ、午後からは、それぞれの分科会の報告が行われた。また4つの講演のあと、今回の選挙で勝利した参議院議員の伊波洋一さんからの報告が行われた。なお、出席予定だった沖縄平和運動センター議長の山城博治さんは、高江が緊迫した状況にあり、現地で抗議行動を続けているため集会に参加できない旨のアナウンスがあった。

 最初に高江で行われているオスプレイの発着陸訓練や警察機動隊による現地住民への理不尽な暴力の実態が映像で紹介された。これを受けて、基調提起に立った沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの木村辰彦さんは、今日の集会名称は全国交流集会となっているけれども、ありとあらゆる権力を総動員して沖縄の民意を押し潰すことを許さない決意を固める集会にしていきたい、と訴えた。
木村辰彦さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)

木村辰彦さん(沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック)


 木村さんは「元海兵隊員によって引き起こされた悲惨なレイプ殺人事件に対する怒りはもはや沖縄県民の限界を超え、6月19日の県民大会には6万5千人の人々が結集した! 今日の集会で辺野古新基地建設・高江ヘリパッド建設を許さず、海兵隊撤退、基地縮小まで共に闘っていこう」と訴えた。

「中国脅威論」の欺瞞を暴露

 次にジャーナリストの高野孟さんが、尖閣諸島をめぐる中国の動向と米中の軍事的駆け引きの実態について講演した。高野さんは昨年米海軍と中国海軍が合同で海難救助訓練を実施、乗組員同士の親善バスケットボール試合を行なっており、読売や産経が「一触即発の危機」と伝える「中国脅威論」の欺瞞を暴露した。
白藤博行さん(専修大学教授)

白藤博行さん(専修大学教授)


 次に専修大学教授の白藤博行さんは憲法の3つの原則(国民主権、基本的人権、平和主義)に加えて地方自治の尊重を語り、その観点から、国による代執行訴訟の問題点を指摘。最後に中島みゆきの「宙船(そらふね)」に託して「おまえが消えて喜ぶ者におまえのオールをまかせるな」と歌って結んだ。

 各分科会からの報告のあと沖縄大学名誉教授の桜井国俊さんから、仲井真前知事が行なった公有水面埋立承認について翁長知事が設置した第三者委員会の報告書から承認について、「埋立の必要性」や「保全への配慮不足」など、具体的な「瑕疵」の内容解説があった。

これは緊急事態条項の先取りだ!
高江ではマスコミのカメラのない場所で住民に対する機動隊の乱暴の限りが尽くされている(上映されたビデオより)

高江ではマスコミのカメラのない場所で機動隊による住民への
乱暴の限りが尽くされている(上映されたビデオより)


 次にヘリ基地反対協事務局長の仲村善幸さんから沖縄現地の状況の報告があった。仲村さんは本土から来た警察に守られた作業員によって高江への資材搬入が強行されている実態を「これは緊急事態条項の先取りだ!」と怒りを露わにした。

 次に今回の参議院選挙で当選した伊波洋一さんが急遽かけつけ、あいさつを行なった。伊波さんは同じ参議院沖縄選出の糸数慶子さんとともに「沖縄の風」という統一会派を結成し、今後は国会で政府を追及してゆくことになる(詳細は次号に掲載)。

 最後に沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの大仲尊さんが発言し、4つの分科会で提起された闘いから、土砂搬出阻止の闘い、工事再開阻止、新宿集会への結集などを提起し、最後に「止めよう!辺野古埋立て 国会包囲実行委員会」の藤本泰成さんの音頭により全員で「団結ガンバロー」を三唱し、今後の闘いへの決意を確認しあった。



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