9・22 さよなら原発!さよなら戦争!大雨の中代々木公園に9500人が結集

 9月22日(木)、「さようなら原発・戦争大集会」が行われ、会場となった代々木公園には台風接近による厳しい悪天候にもかかわらず、メイン会場や各ブースなどの公園全域に合計9500人もの人々が結集しそれぞれに反戦・反原発の思いを訴えた。
 12時に開始されたメイン会場の第一部では原発事故被害者団体連絡会(被団連)共同代表の長谷川健一さんが最初に発言した。長谷川さんは福島県飯館村で酪農を営んでいたが、被爆し避難。生活は破壊され家族はバラバラになってしまった。しかしその補償はおこなわれていない。多くの村民が悲惨な環境の中で生活している。しかも除染で取り除かれた汚染土のフレコンバッグが190万個も置かれ、その処置のめどが立っていない。
 つづいて郡山市議のへびいし郁子さん「避難の権利」を求める全国避難者の会の中手聖一さん、北海道平和運動フォーラム事務局の長田秀樹さんらが発言したあと、「寿(ことぶき)」の演奏で第一部を終了。午後1時30分より第二部に移った。

■原発の本当の目的は核兵器開発

 開会あいさつに立った作家の澤地久枝さんは、原発事故の補償や廃炉のためにかかる費用が全て電気代に上乗せされることで責任がすべて消費者に押し付けられ、一方では復興や除染に税金が使われ、それが企業の利権につながっていることに対して「こんなバカなことがありますか!」と怒りを表明した。つづいて被団連共同代表の武藤類子さんは除染によって大量に出た低レベルの汚染土が全国で再利用され、また避難者への救済が少しずつ打ち切られていることへの行政の無責任を批判した。

 詩人のアーサー・ビナードさんは現在福島原発から流出し続けている放射能汚染水がこの1週間ほどの大雨でもはや「地下水」ではなく地上に溢れてきていると指摘。また東電は電力で凍らせる「凍土壁」を作って遮断しようとしているが、税金を何百億も注ぎ込んでも凍土にするのに失敗している事に対して「凍らない凍土壁は『凍土のつまり』という新しい日本語で呼ばれるだろう」と皮肉った。また、原発の本当の目的は核兵器開発のためのプルトニウム製造であると指摘。オバマ米大統領が広島訪問の際に「核兵器の先制不使用」を宣言しようとした時に日本の安倍がそれを止めた事に言及し「日本が世界一卑怯な政権に成り下がった瞬間だ」と語った。

 次に登壇した木内みどりさんは小出裕章さんのことばを引用して「だまされずに自分の頭で考えよう」と訴え、本日出席できなかった落合恵子さんのメッセージを読み上げた。

■本土の日本人は第二の加害者だ

 高校生1万人署名活動に携わる第19代高校生平和大使の布川仁美さん、原子力発電に反対する福井県民会議事務局長の宮下正一さんの発言のあと、「止めよう辺野古埋め立て!国会包囲行動実行委員会」の木村辰彦さんがマイクを握った。
 いま沖縄では日本全土から1000名の警察力を動員して人口わずか150人の高江の集落を取り囲んで戒厳令状態におき、多くの人々に暴力を振るい、新聞記者まで拘束するという憲法も民主主義も無い状態にある。9・22さようなら原発!さよなら戦争!大集会木村さんは、日本政府のこの暴挙を告発した。そして国が翁長知事の辺野古埋め立て取り消しを訴えた裁判の不当判決を糾弾し、「沖縄と本土がちからを合わせればかならず勝てます。」と訴えた。

 次に、「戦争させない九条壊すな総がかり行動実行委員会」の福山真劫さんが戦争法成立1周年の9月19日国会包囲行動に2万3千人が結集し全国でも300カ所以上で行動が行われたこと、戦争法廃止要求署名が1400万筆集まったことを報告した。また6万5千人が結集した6月19日の集会で「オール沖縄会議」共同代表の玉城愛さんが本土の日本人も第二の加害者だと訴えた事が忘れられないと語り、共にたたかう決意を固めようと語った。

 閉会あいさつに立ったルポライターの鎌田慧さんはもんじゅ廃炉が決まったことにふれ、「その前に原子力船むつが廃止された。次にもんじゅ、その次に六ヶ所村の再処理工場の廃止が続くだろう。政府はここに12兆円もつぎ込んでいる。試運転が22回も中止されている。これを廃止して日本の核武装を阻止しよう」と訴えた。



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