’14関生春闘 安倍政権・日経連の「賃上げ」はだましだ!

業界危機突破へ’14関生春闘スタート

お願いではなく闘うことで大幅賃上げ

本勤月額50000円・日々雇用日額2500円 生コン業界の再建を!

 大企業が利益をあげれば労働者におこぼれがあるから、まず大企業を優遇する。今春闘ではそのおこぼれを少しだけ大企業の企業内労組に分け与え、アベノミクスの破綻と4月消費税増税による生活破壊への労働者の反撃を押さえさせる。これが安倍政権の春闘政策です。大企業が利益をあげても賃上げには結びつかない。圧倒的多数の中小企業に働く労働者はどう闘うか。セメント・ゼネコン大企業と闘う連帯労組・関生支部は、2月22日、14春闘方針を決定した。その方針とその狙いについて柳充関生支部副委員長に聞いた。――編集部

労組潰し・中小企業潰しと闘う春闘
崩壊状態の大阪・広域協立て直しを

 今春闘のポイントを一言で言いますと、「生コン業界再建」です。具体的には、2010年の139日の近畿一円のゼネスト以来、脅威を感じたセメントメーカー・ゼネコンがセメント資本の支配を強化するために巻き返しに出て来て、大阪がセメント産業の構造的支配の仕組みの犠牲を受けるようになった。特に彼らは中小企業と労働組合の連携、その協同組合によるセメントの共同購入を恐れている。結果、今の「大阪広域協」木村執行部体勢が出来て、人事を乗っ取り、集団交渉を潰し、極端な数量指向に走りセメントの値段を下げて価格競争を煽り、本勤労働者を減らし、日々雇用を増やす、つまり労働組合と中小企業潰しです。彼らが値を下げまくったあおりで専業は立ち行かなくなり、「藤成(倒産)ショック」を筆頭に専業の倒産が続き、大阪広域協組は誰の目にも明らかな愚かな崩壊の構図となった。今次春闘は、この生コン業界を中小、専業中心に取り戻そうということです。大阪以外の近畿一円は、労働組合と連携して成果を上げ、集団交渉も拡大し、327社との定期的な政策懇談会となって成功しており、孤立状態にあるのはメーカーです。

大幅賃上げを!
その原資はある

 そして、乗っ取られた業界を取り戻すための大幅賃上げと、生コン業界の中でも「非正規化」が進んでいることを受けて、もう一つの柱に人員の補充―「産業に人を入れる」を掲げています。2月22日の中央委員会でも、この本勤・月額5万円、日々雇用・日額2500円アップの数字的根拠はどこにという話になったが、大阪地域で常態化している立米あた4000~5000円の不当値引きを回復させれば、十分その原資は出るのです。

 非正規化が進み、タクシー業界のようにその業界に人が定着しない情況を是正するには、その現場で働く人たちの自治権を回復する必要があります。それが生コン業界の安定につながるとして、現場にも目に見える結果たる大幅賃上げ、現場への人の補充を訴えて闘います。そのための手段として、どんどんストライキを打つ用意がある。

 同時に、業界を再建しうるか否かのアンケートを、経営者会に加盟しているかどうかに関わらず、大阪府下の生コン業者に向け実施します。中味は、139日のストライキ以降の一連のメーカー側が牛耳った広域協のあり方についての訴えと、その中で浮かび上がる専業者の生の声を吸い上げて行こうとの考えです。

ダンピング価格の適正化、輸送、
バラなど関連業界への波及効果を

関生労組

 冒頭にも言いましたが木村路線とは、大企業の利益と支配強化のための「自然淘汰」を装った「政策淘汰」で、中小企業潰しです。掘り下げて言うと、大阪で直系関連での労組はほぼ解体しており、建交労―トクヤマの事例など筆頭に、工場閉鎖に対し一切労働者側からの反撃はなかった。同時に、メーカーは専業中心の労組を潰そうと躍起になっている。

 労働組合が弱体化するとどうなってしまうのか。弾圧も含めて労働組合潰しは、即、中小企業潰しでもあるという事を発信して行く必要がある。専業への具体的アッピールは、「大阪広域協」人事の入れ替え・刷新など6項目要求で強く訴え、「こうすればセメントメーカーから自立した協同組合になる」などと打ち出していく。これら結果で生まれる青写真として、今までのダンピング価格を適正化して、生コンだけではなく関連する輸送やバラなどの労働者への配分もきちっとしたものを約束する。メーカー主導ではなく、中小企業とそこで働く労働者主導で値を戻し、適正配分して行こうというのが、今春闘の一つの大きなテーマです。また「労働組合潰しは、中小企業潰し」であることを宣伝する上で、春闘で一面対立する中小企業に「人を入れて行け」というのは企業にとっては対立軸が増えるようには見えるが、産業を支える労組の組織率が上がれば業界も安定することに繋がる事を、きめ細かく訴えて行きたい。

 全国の中小・零細企業に働く労働者に、こういう関生のような闘いをすれば、大幅賃上げも非正規の問題も実現できることを伝えていきたい。

安倍政権の戦争政策と闘う
沖縄反基地、反原発、反TPPの闘いを

 安倍政権はどんどん右傾化し、沖縄と東北を切り捨て、モノを言えない社会状況を招来させ、行き着く先は軍事優先・戦争国家です。軍事が強まるほど民主主義が制限されて、企業活動も制限される。防衛費も上がり、消費税もさらに10%増税が打ち出され、予算から福祉関連は削減され、エネルギ―計画に「原発再稼働」が明記された。派遣法改悪、秘密保護法制定、沖縄の辺野古―米軍新基地建設、TPP参加推進、集団的自衛権見直し、原発再稼働、安保問題など政治課題を闘っていきます。これは働く者だけではなく中小企業活動へ犠牲が転嫁されるのですから、安倍政権の戦争政策に反対していく政治的闘いにも中小企業を巻き込んだ闘いにしていくことが大事です。

 3月16日に春闘恒例の自動車パレードがありますが、今春闘は、先日の「偲ぶ会」でも誓った〈大衆性と社会性を備えた〉故高英男副委員長の気高い「関生魂」を継承し、発展させる重大な闘いと位置付け、奮闘していきます。
(柳充関生支部副委員長)

コモンズ第69号の目次へ戻る

関生ミキサー車パレード

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

  1. コモンズ最新号目次

特集記事(ランダム)

  1. イオンのトラックドライバーが過重労働で脳梗塞

    2021-10-27

    愛知】イオン幹線便トラックドライバーの労災認定退ける不当判決 労働者に生活時間は「不要」と判断

緊急出版「ストしたら逮捕されまくったけど それってどうなの…」

最近の記事

  1. 岸田と安倍
    編集後記 ●選挙が終わった途端、岸田政権は改憲や敵基地攻撃への姿勢を強め、経済面では…
  2. 11月・秋のイラスト・どんぐり・霜月
    ■ 寒風に 明日はどうする 雇止め ■ サンマすら 地球の危機を 告げている …
  3. モーリタニアン 黒塗りの記録
    (日本版公式サイト)  2015年、ある男の<手記>が出版され全米は、驚愕した。何と250…
  4. 普天間第二小学校に2017年12月、大型ヘリ輸送機から90センチ角の窓が落ちた
    【前号からのつづき】 滑走路が1年でドンドン沈んで行く  (辺野古の)埋め立て…
  5. 新垣邦男さんと照屋寛徳さん
    社民党唯一の小選挙区議席を守り抜いた!沖縄2区新人の新垣邦男さん(左)と前職の照屋寛徳さん …

職場・労働相談はこちら(外部リンク)


連帯労組の闘い ↑ 映画「フツーの仕事がしたい」より 労働相談は連帯ユニオン

特集(新着順)

  1. 普天間第二小学校に2017年12月、大型ヘリ輸送機から90センチ角の窓が落ちた

    2021-12-6

    連載第3回】台湾有事で日本を戦場にしてはならない/伊波洋一参議院議員 日本側との合意を一切無視する米軍とそれに沈黙する政府

  2. 治安弾圧を阻止しよう

    2021-11-28

    富山「武建一と歩む会」に向けて 村山和弘(不二越闘争連絡会会員)

  3. イオンのトラックドライバーが過重労働で脳梗塞

    2021-10-27

    愛知】イオン幹線便トラックドライバーの労災認定退ける不当判決 労働者に生活時間は「不要」と判断

  4. 20210713大阪地裁前 武建一委員長

    2021-10-26

    武建一さんインタビュー 「関西生コン支部第57回大会」で何が起こったのですか?

  5. 武建一委員長

    2021-10-25

    関生支部第57回定期大会 解任された武委員長挨拶の全文

バックナンバー

カテゴリ一覧

本日
昨日
累計
FROM 2014/01/01
ページ上部へ戻る