11・20 天皇制いらないデモを右翼団体が襲撃!警察は見て見ぬふり

11・20天皇制いらないデモを右翼が暴力で襲撃!

警察は見て見ぬふり!デモ参加者に甚大な被害!


 天皇の生前退位を巡る議論が高まるなか、「問題は生前退位の是非ではなく天皇制だ」として11月20日、井の頭公園にて立川自衛隊監視テント村など三多摩地域の市民団体が呼びかける「天皇制いらないデモ」が行われ、約100人が参加した。

 ところが天皇制右翼が大挙して押しかけ、暴力的な襲撃を行なったのである。このため少なくとも6名以上の市民が前歯をへし折られるなどの重軽傷を負い、さらに宣伝カーのフロントガラスは割られ、トラメガやプラカード、横断幕なども引きちぎられ、破壊され、奪い去られ、盗まれた。

警察の目の前で盗まれる横断幕(撮影:ムキンポさん

 しかしここに動員された警察機動隊は目の前で激しく行われている暴力や泥棒(強盗・傷害・窃盗・暴行・器物損壊 等々)に対し、驚くべきことに見て見ぬふりで放置し、右翼の襲撃を容認援助したのである!

 そもそも警察はデモ申請の段階から襲撃を予告する言辞を吐いて主催者を脅し、また市民団体が警察との粘り強い交渉の末に届けたデモコースを右翼団体が事前に把握しており、さらにそれがネットに流出して右翼団体同士で襲撃を扇動しあった結果、通常の「反天皇制デモ」と比較しても右翼の襲撃規模や被害の甚大さが著しいものになるなど、あまりに不自然な点が多い。

 まさにこの時期に天皇制についての議論そのものを封殺することを狙って、右翼が警察の手のひらで踊らされたものであることは明らかだ。当日のデモは民衆の側からする国家や権力に対する主権者としての異議申し立てである。マイノリティや弱者への弱いものイジメでもなければ、差別のような人権侵害を目的とした卑劣なヘイトスピーチでもない。虎の威を借る右翼どもは権力(強者)に使嗾(しそう)されたチンピラ行為を「カウンター」などと僭称しているようだが、まさに片腹痛いとはこのことだ。

 強者におもねって市井の人々の言論活動を襲撃し萎縮させる卑劣な存在。この右翼の一貫した歴史的な存在のあり方こそが「天皇制」の姿、そして自民党改憲草案にみられる安倍ら改憲派のイデオロギーそのものであり、彼ら極右が目指している社会のあり方なのだ。警察と右翼が一体となったこのような言論弾圧や弱者へのヘイトスピーチは今後とも断じて許されてはならない。以下は当日の動画と主催者からの訴えである。

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以下で、動画が見れます。デモ映像の一番下は右翼が撮ったものですが、フロントガラスが壊されるシーンが鮮明です。

デモの映像
デモ前半。右翼と警察のすさまじい暴力
11月20日吉祥寺「生前退位!?皇族解散しろ!」デモ後半
右翼がデモの帰り道を妨害。市民運動に潜りこむ若い公安の映像です
天皇制いらないデモ2016/11/20 警察側からの映像(1)
天皇制いらないデモ2016/11/20 警察側からの映像(2)
右翼団体側からの映像:宣伝カー破壊と警察黙認の証拠映像(消してたら笑ってやれ)

集会の内容
集会ライブ配信の録画(1)
集会ライブ配信の録画(2)
集会ライブ配信の録画(3)デモ前集会1。主催者発言、国立市での弾圧
集会ライブ配信の録画(4)デモ前集会2。なぜ天皇制に反対するのか?必聴

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11・20天皇制いらないデモ・吉祥寺 右翼の暴力で甚大な被害が!
物損カンパを心からお願いします!

                        11・20天皇制いらないデモ実行委員会

右翼の暴力で宣伝カーなど破壊
新ボラログより)

 去る一一月二〇日、「生前退位?皇族解散だろ!11・20天皇制いらないデモ」を吉祥寺を舞台に一〇〇名の仲間たちで行ないました。八月八日の天皇「生前退位」発言を受け、「生前退位」が問題なのではない、天皇制こそが問題なのだ、という声を少しでも世の中に届けるために準備してきたデモでした。

 ところがこの日のデモに対し、右翼が出発からゴールまで暴力をふるい続けました。写真にあるとおり、右翼は私たちの宣伝カーのフロントガラスを竿で何回もつつき、割りました。宣伝カーのスピーカーは線を切られ、壊れました。
この日のために何時間もかけて作った7メートルの大横断幕は、デモ開始一五分で奪われ、引きちぎられました。大小あわせて四台のトラメガが壊されたり、盗まれたりしました。四〇枚あったメッセージボードやプラカードは、デモ終了時には数枚しか残っていませんでした。持ち寄ったたくさんの旗や旗ざおが折られたり、盗まれたりしました。

 物損だけではありません。殴る、蹴る、引き倒そうとする……六人以上の人が、出血を伴うケガをしました。幸い大事にはいたりませんでしたが、あわや大怪我という場面が何度もありました。

事件を報道する記事(東京新聞)

 目の前で器物破損、暴行、傷害、窃盗などが一時間以上にわたって繰り返されているにも関わらず、七〇〇名も動員された機動隊は、右翼を逮捕することはありませんでした。事前のデモ申請の段階から警察は、「言うこと聞かないと、車がボコボコになっちゃうよ」などと脅迫的な発言を繰り返してきました。

 右翼にデモを破壊させ、しかし彼ら/彼女らを逮捕することはせず、天皇制反対の世論づくりを絶対にさせないことが警察の狙いなのだということがはっきりしました。躊躇なく、断言できます。これこそが、天皇制です。

 デモ当日のカンパの訴えに対し、七五〇〇〇円を超えるカンパを頂きました。本当にありがとうございます!しかし、宣伝カーの破損を中心に、被害総額は二五万円に及んでいます。

 天皇主導の代替わり=平成Xデー闘争は、すでに始まっています!一つ一つの闘いの積み重ねが、私たちを鍛え、闘いの輪を広げていくことでしょう!
 どうか皆さん、絶大な物損カンパを寄せて下さい!

【11・20天皇制いらないデモ 物損カンパ送付先】
郵便振替口座:00190-2-560928(口座名「立川自衛隊監視テント村」)
※備考欄に「11・20デモカンパ」と必ず明記ください。

11・20天皇制いらないデモ実行委員会 042-525-9036/tennoout@gmail.com

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警察 暴挙見て見ぬふり

天皇制反対デモを右翼が襲撃
車ボコボゴ、けが人も 政治的中立性どこに
(東京新聞・2016/12/13)

画像クリックで拡大

 東京都内で二十日、天皇制に反対するデモを複数の右翼団体が襲い、デモを先導する車のフロントガラスが割られたり、負傷者が出る騒ぎになった。警視庁の機動隊が現場で規制をしていたが、逮捕者はいなかった。沖縄県の米軍施設建設反対運動では、参加者を警察官が「土人」と中傷した。昨今の警察は政治的中立性という「建前」すら無視してはいないか。

 襲撃されたのは「11・20天皇制いらないデモ」。生前退位議論に絡んで、東京都武蔵野市のJR吉祥寺駅南口周辺で、約百人が参加して実施された。
 インターネット上にアップされた動画を見ると、右翼団体がワゴン車を囲み、左右に揺さぶったり、日の丸を付けたポールでフロントガラスを突くなどした。右翼団体の拡声器からは「殺せ、殺せ」という怒声が響き、ヘルメット姿の機動隊が制止に入ったが、右翼団体はそれを押しのけ、ワゴン車への襲撃を続けた。
 このデモに参加した男性(37)によると、ワゴン車はデモの先導車で、デモの開始前、井ノ頭通りに出たところを右翼団体に襲われたという。男性は「車がボコボコにされた後、吉祥寺駅近くまで三キロ弱の距離を一時間半ほどデモしたが、ずっと右翼団体に囲まれ、横断幕は破られ、拡声器を奪われたり、地面にたたき付けられたりした。右翼団体とのもみ合いであごから出血したり、歯が折れた参加者もいた」と話す。

 右翼団体は全体で三十~四十人。規制する機動隊は五百人ほどいたという。男性は「右翼団体は何のデモか周辺の人びとに分からないようにすることが狙いだったようだ。私たちの主張が書かれているプラカードや、拡声器を集中的に狙っていた」と振り返る。
 当日、デモ隊、右翼団体双方から逮捕者は出なかった。男性は「これまで十年ほど運動をしているが、被害の大きさは過去最高。警察は右翼団体の暴挙を意図的に見逃しているようにしか見えなかった」と憤る。

 この点について、警視庁公安部は「現在捜査中なので、回答は差し控える」とコメントしている。
 ジャーナリストの斎藤貴男氏は「警察は本質的に体制の擁護者。国家の秩序維持が、その存在意義の一つだということは分かっている。そうだとしても、目の前の犯罪を取り締まらないとは度を越している」と批判する。

 沖縄県東村の米軍北部訓練場ヘリパッド移設工事に反対する運動では先月、警備にあたっていた大阪府警の機動隊員が反対派市民に「ぼけ、土人が」などと発言し、戒告の処分を受けた。だが、鶴保庸介沖縄北方担当相が「警察の(土人発言は)差別とは断定できない」と発言した件について、政府は十八日、「謝罪の必要はない」との認識を閣議で決定した。
 斎藤氏は、「土人発言を大臣が擁護することは、日本が差別を率先する国になっていることを意味する」と危機感を抱く。「戦後、少しずつ改善された人権意識が全部壊され、社会秩序を守るべき警察が、積極的に社会をぶち壊す側に回っている。ここまでひどいのは戦後初めてではないか」

 さらに、こうした警察の振る舞いの影響を危ぶむ。
 「今回は天皇制反対のデモだったが、これからはどんなテーマであれ、お上に逆らう人びとに対しては、罵詈雑言を浴びせたり、暴行しても権力が擁護する社会になるかもしれない。この無残さは人の世とは思えない。どれだけ意見に相違があろうとも、デモヘの襲撃は犯罪にほかならない」

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