6・18第八期沖縄意見広告運動 関東報告集会に400名が結集

6・18第八期沖縄意見広告運動 関東報告集会 この件に関して私は国会でも追及してきましたが、実は日本政府が在日米軍基地に対して本来はやらなければならないことをやっていません。米国政府は在外の米軍基地に対してそれぞれの自然を守るようにという命令を出しています。『域外環境保護基準』と言われるもので、日本については『日本環境管理基準(JEGS)』を守るように義務づけられています。

 ところが日本はそれを自分の役割であると位置付けられていない、守られていない。このJEGSには『歴史的文化的遺産』とか『天然資源』『絶滅危惧種への素地』などが決められており、第13章3・3・1には『陸地及び水域を有する軍施設は、生息がわかっている絶滅危惧種及び日本政府による保護種とその生息地を保護し向上させるための合理的な措置をとるものとす。』とされています。米国内では米軍はこれを義務付けられていて、基地内のキツツキなどの保護のために射撃場や訓練場の移設を行っています。これは国会図書館の調査で明らかになっています。ところが、私たちの国はそれを全くせずに木を切り倒してきました。

 鳩山政権の時に情報交換した資料地図によれば、ヘリパッド予定地の横には希少種の数がたくさん記録されていますが、それにもかかわらずそれを無視して防衛省はヘリパッドを造ってきた。これは辺野古にも言えます。多くの種の営巣地の中に『アメリカの要請だから』と言って基地を造ってきている。私たちの国がいかに米軍の要求に従い、いっさいの市民団体や環境団体の声を無視しているかに気付くかが大事です。

 今の時代に基地を造る必要はまったくありません。むしろ日本の自然を守っていくことが課題となっています。そういう意味では辺野古や高江の山をめぐる問題では私たちがいかに自分の声をしっかり出していくか、米軍が『守れ』というものをなぜ日本が守らないのかも含め声を出してゆく必要があります。沖縄問題は世界的にも注目されています。全国からの応援をいただき、沖縄の中でもしっかり受け止めてたたかいを拡大し、国会においてもその力を浸透させてゆきたい。この沖縄意見広告運動をこれからも発展させて、みなさんとともにいっしょにがんばってゆきたいと思います。」

 休憩の5分の間に呼び掛けられていた、機動隊に暴力を受けた中村さんのためのカンパが5万6039円集まったことが報告された(集会終了後にも帰る人々によってさらにカンパが寄せられた)。

基地問題は「人権の問題」そのものだ
青木初子さん

青木初子さん

 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木初子さんが登壇し、あいさつを行なった。
 「ハイサイグス―ヨ、チューガナビラ。意見広告運動、キャラバン隊を組んでひとりひとりが地域をまわって訴えて1万以上の声を集めて『沖縄に基地を許さない』という意見広告に取り組んだという報告をうかがって本当に感動いたしました。日本の各地域地域に訴えていくという姿勢に本当にうれしく思いました。

 というのは、このところの報道を見ていると沖縄への基地の集中というのは日本国民、あるいは各自治体の中で認識はされていても『米軍基地は沖縄にあればいい』というのが暗黙の了解のように思われているのではないか。日本国民の7割~8割の方が認めているという報告を聞くと、日米安保条約には米軍基地が付いて回っているということを全く理解されていないのではないか。圧倒的な多数の日本の人たちが『基地は沖縄にあればいい』と思っているのではないか。沖縄の基地反対の怒りの声をあげてほしいと思っていても、それが拡がらないもどかしさ、怒りがふつふつと沸いてきます。

 何年か前、国連で翁長さんが2分間のスピーチを行ないました。その時、日本政府は『基地問題は人権問題ではない』と言いました。基地問題は人権問題そのものなんです。6月15日には国連人権理事会で山城博治さんが訴えてきましたけども、なんと昨年、人権問題にまったくうとく、『人権』の意味も知らない安倍政権が国連人権理事会に立候補したんです。どんな顔して立候補するのか。その口から『沖縄に寄り添って基地削減にまい進する』みたいな発言をする。言葉にどんな意味があるのかと疑わざるをえない。

 6月15日は57年前の安保改定反対運動の時に樺美知子さんが亡くなった日だったことを知りました。その日に共謀罪が参議院本会議で成立・制定されて沖縄にも適用される。それを考えたときに、山城さんの不当逮捕をみてもわかるように、今でさえ共謀罪の先取りをされている沖縄の非暴力の反対運動がどのように弾圧されていくかを思うと不安がいっぱいですけれども、1万人以上の皆さんが意見広告運動で訴えているように、沖縄はみんなが見ている。世界中が見ている。
 沖縄に対する理不尽さへの怒りの声をふつふつとわきあがらせて辺野古の基地建設、高江のヘリパッド建設阻止に向けて、皆さんと共に声をあげ、何としても沖縄を孤立させず闘っていくことを訴えます。」

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