編集部から(110)

■編集後記
 大事な仲間がまたひとり亡くなった。松平耕一君は重度の大腸ガンだったが、集会などでよく見かけた。ジグザグ会でも一緒だった。

 思えば今年は知人や仲間の訃報をやたらに聞く年だ。1月に我らが大先輩で、コモンズを盛り立ててくれた尾形憲さん、そして5月には私の元の古巣の先輩であった江藤さん。つい7月にも木畑さんが亡くなったばかりだ。

 しかし、それらの人々は充分と言えるかどうかはともかく、長く生きた。松平君は、それとはちがう。30代での死はあまりにも若すぎる。尾形さんの半分にもならずに死んでゆくのはなんともやるせない。しかも彼は東京電力福島原発の放射能による影響の可能性が高いのだ。

 科学技術や産業は、本来「人の幸福」のためにあるのではないのか。それが若者の命を奪うとは何たることか。個人が人を殺せば殺意がなくても業務上傷害致死に問われるのに、なぜ企業による「殺人」は裁かれないのか。ご両親の悲しみは如何ばかりか。

 葬儀ではご家族が『モーツァルトの怒り』を流したと聞いた。それはおそらくレクィエムK626の「ディーエス・イレ」(怒りの日)のことだろう。松平君への哀悼の気持をあの激しく叩きつけるような旋律とともに我々のこころに刻もう。前途ある青年を死に追いやった東電を絶対に赦さない!(東京M)

原発事故の被害体験談「30代での末期がんは原発事故のせいだ」病床から東電の責任を告発(人民新聞)


■次号予告
・沖縄意見広告運動第9期がアメリカ紙に掲載!
・今秋の闘いに向けて-革命21総会報告
・10・28大阪、10・31東京「イタリア連帯思想とその実践」
 シンポジウム成功のために
・ほか 連載など

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