連帯議員ネットら、近畿市民派学習・交流会が熱気

極右「森友学園」摘発で渦中の木村豊中市議、
社会的連帯経済の専門家・津田直則氏ら講演

連帯議員ネット第103回学習交流会
 5月10日、連帯議員ネット(代表・戸田ひさよし門真市議)などで市民活動を続ける地方議員を中心とした学習交流会が、大阪府門真市であった。今回で103回を迎える学習会だが、毎回、行政への要請事項学習やその都度の時局講演会を催し、交互での情報を共有する格好の場となっている。当日は、森友問題摘発で今話題の豊中市・木村真市議と、脱資本主義社会を目指す協同組合運動の識者・津田直則氏の講演会等で、とりわけ熱気にあふれるものとなった。

■極右「森友学園」不正問題で渦中の木村豊中市議が講演

木村真・豊中市議 学習会では、「森友学園問題」の追及一番手となった木村真・豊中市議が、次の様に事件の概略とこれまでの総括を述べた。

1. 問題の発端から
 最初の気づきは、17年5月からの市内調査から。「考える会」立ち上げと宣伝を開始し、2月8日に提訴。翌日の新聞報道につながる。
2.疑惑の焦点
 (1)国有地の売却疑惑:アクロバティックな契約で異常な安値売却。
 (2)設立の認可を巡る疑惑:あり得ない付帯条件付での認可適当。
3.問題の本質
 単なる「オンブズ系の事件」ではない。
  ・歪な愛国心・皇民化教育の中心的学校法人に対する異常な肩入れ
  ・「森友」は、安倍と取り巻き―日本会議等超右翼にとり「モデル校」
 東京(安倍周辺)と大阪(維新・松井)が両輪となって推進した背景。
 2012年2月「日本教育再生機構」シンポジウムで八木秀次と安倍・松井の鼎談が行われる。
4.「森友学園問題を考える会」の取り組み
  情報公開訴訟・刑事告発・街頭宣伝、集会など幅広く連携につなげたい。
5.今後について
 民主主義を機能させるため、しかるべき人物にしかるべき形で責任を取らせる。
 ・安倍昭恵氏の国会証人喚問は不可欠。首相自身の関与は?
 ・私学審会長・梶田氏の関与は確実。松井知事のからみは?
※「森友的なモノ・コト」での懸念
 森友は極端だが、“森友的教育”は、今や公立学校にも押し寄せている。
 幼稚園・保育園でも愛国心教育、道徳の教科化、「教育勅語を教材」も可、銃剣道の導入など問題点が次々と
6.むすび:森友学園問題とは?
・戦争責任をあいまいにし、「大日本帝国原理」を清算できなかった。
   戦後民主主義の弱体化(ソ連崩壊とネオコン・ネオリベの席巻、労働戦線
   の右翼再編と社会党解体など)の中で安倍極右政権が成立。
   息を吹き返した旧来の右翼反動勢力+日本の経済的優位性が揺らぐ中で生
   まれた新世代の妄想系国粋主義(在特会・ネトウヨ・など)が、一気に噴
   出。…という状況下、起こるべくして起こった事件。
・「地元地域の“気になる問題”について調べ、市民と情報共有し、市民とともに動く」という、これまでの活動が、たまたま大きな問題とぶち当たった成果と中間総括する。  


■資本主義の終焉と社会的連帯経済の未来、
 津田直則・桃山学院大学名誉教授語る
-世界の最新潮流を専門報告

津田直則・桃山学院大学名誉教授【講演概要】
  • 世界に広がる新たな潮流は、もはや明白だ。
  • 資本主義とは異なる「社会的連帯経済」という世界が拡大しつつある
  • 20世紀欧州では、「社会的経済」が一般的であったが、1990年代にフランスから「連帯経済」が始まった。
 この2つを合わせ今ではEU、ILO、国際連合も「社会的連帯経済」なる用語が定着し、世界標準となろうとしている。(しかし協同組合経済で一歩先を行くスペイン・モンドラゴンやイタリアは今も「社会的経済」を使う)

社会的経済や社会的連帯経済の評価は人によって異なるが、
  • 資本主義の一部として資本主義と共に発展すると考える人
  • 資本主義は崩壊し、社会的連帯経済の経済体制にとって代わる
と考える人の両派がいる。
 私の立場は、後者でかつ社会的連帯経済は新たな文明の始まりだとも考え期待を寄せている。

※主な、社会的連帯経済の国際組織とは――

●モンブラン会議
 ・本部はフランスでリーダーはティエリー・ジャンテ。
 ・国際会議は2年に一度シャモニーモンブランで開催する。
 ・貧困にあえぐ南アメリカなど途上国の参加が多い

●GSEF=グローバル社会的経済協議会 
 ・アジアから生まれた新たな潮流である。
 ・ソウル市長バクウォンスン氏が2013年ソウル宣言を発信して結成化。
 ・国際会議第1回は2014年ソウルで、日本から100人が参加
 ・第2回目は2016年9月にカナダのモントリオールで開催
 ・次回2018年はモンドラゴン協同組合のスペイン・ビルバオで開催する。

●RIPESS=大陸間社会的連帯経済推進者ネットワーク
 ・南米ペルーで始まり大陸間を結ぶネットワーク
 ・途上国の参加が多く連帯経済を重視する

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