憲法を破壊する集団的自衛権の行使反対!戦争をさせない1000人委員会 3.20出発集会

憲法を破壊する集団的自衛権の行使反対!戦争をさせない1000人委員会 3.20出発集会

 安倍首相は昨年の特定秘密保護法、国家安全保障会議の制定に続き集団的自衛権容認を目指している。本格的な戦争のできる国家化を急ピッチで推し進めようとする安倍政権に危惧した人々によって3月20日、日比谷野外音楽堂にて「憲法を破壊する集団的自衛権行使反対! 戦争をさせない1000人委員会出発集会」が開催された。当日は雨の降り続く寒い中、4000人が結集し、戦争反対の意志をみなぎらせる集会となった。

■隠ぺいされた自衛官の大怪我

 集会は前段の音楽セッションやトークの後、上原公子さんの司会で、呼びかけ人を代表して鎌田慧さんのあいさつから始まった。鎌田さんは1000人が集まればいいという事ではなく、全国各地に「1000人委員会を作ろう。私たちはさようなら原発運動を進めてきたが、これからはさようなら戦争の運動も始めよう」と呼びかけた。

 次に、民主党の近藤昭一議員、社民党の照屋寛徳議員、共産党の笠井亮議員、生活の党の鈴木克昌議員らがあいさつした。他にも辻元清美議員ら国会議員が多数参加した。
 内田雅敏弁護士からの経過報告、大江健三郎さんのあいさつのあと反戦自衛官裁判の証人を務めたこともある憲法学者の山内敏弘さんが専門的立場から、集団的自衛権の違憲性を指摘した。

元イラク派兵航空自衛官池田頼将さん  また元航空自衛官でイラクに派遣されたこともある池田頼将さんは「クウェートで米軍車両による交通事故で大けがをしたが、まともな治療も受けられず、帰国も許されず、そして帰国後も何の保障もなく自衛隊を退職させられてしまった。これらの事実が隠ぺいされてきた事に対する裁判闘争を闘っている。自衛隊は私のような人を二度と出さないでほしい」と訴えた。

 脚本家の小山内美江子さんの発言のあと登壇した落合恵子さんは「集団的自衛権に反対する私たちは、栄えある〝非国民〟である事を誇りに思いましょう!戦争は絶対にやらせない」と力強く語った。

■安倍はヤクザ・暴力団以下の感性しか持っていない

 最後にあいさつをした佐高信さんは、遠藤誠弁護士の思い出を語った。遠藤さんは左翼でありながらヤクザの弁護も引き受けていた。ある時山口組の渡辺芳則という組長から「右と左を分ける目印みたいなものは何なんですか」と聞かれて「このあいだの戦争を侵略と認めるかどうかじゃないか」と答えた。組長は「それは侵略ですよ。他人の縄張りに踏み込んだんだから」と答えた、というエピソードを引用し、「安倍はヤクザ・暴力団以下の頭しか持っていない」と見事な三段論法で論証して見せ、「戦争をしない、させない、許さない事で闘っていきましょう」と訴えた。(東京・K)

※この記事は紙幅の都合で本紙ではやむなく割愛しました。ここに電子版として収録します。

戦争をさせない1000人委員会ロゴ
戦争をさせない1000人委員会
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当日の発言から(要旨・公式サイトより)
(ほかの方の発言要旨もふくめ公式サイトでご覧になれます)

開会あいさつ:鎌田慧さん(ルポライター)

開会あいさつ:鎌田慧さん(ルポライター)皆さん寒い中、本当にご苦労様です。戦争をさせないという熱意のこもった集会にしたいと思います。皆さんの熱心な参加をうれしく思います。

福島第一原発事故から3年間、「さようなら原発」という脱原発運動をとりくんできました。今度は「さようなら戦争」、戦争をなくすことです。これは憲法9条という固い誓いであるとともに、日本に対して世界が期待するものです。
しかし安倍政権は、集団的自衛権行使を認めるというかたちで、とにかく改憲に踏み出そうとしています。多くの批判のなか行われた昨年の靖国参拝も、集団的自衛権の行使容認をきっかけにして、日本を戦争ができる国としていくという決意の現われであったのだと思います。
私たちのたたかいは、そういう安倍政権の野望を止める、戦争をさせないということです。ここから出発して皆さんとともに、大きな運動をつくっていきたい。

「戦争をさせない1000人委員会」は、1000人で何かをやるということではありません。全国各地に「1000人委員会」をつくっていくということです。皆さんの地域で「1000人委員会」を、どんどんつくってください。そして「戦争をさせない」集会をあちこちで、網の目のようにつくっていきましょう。
日本全体に拡げて、日本を平和で、仕事があり、原発のない、差別のない、みんなが明るく生きていける方向へすすめていく。そういうことが戦争のなくすことになると思います。戦争に参加するような政権を打倒していく決意をもって、がんばっていきましょう。

池田頼将さん(元イラク派遣航空自衛隊員) 紹介:志葉玲さん(ジャーナリスト)



志葉玲さん:池田さんは2006年7月、派遣されたイラクの隣国クウェートの基地で、米軍の関係車両に跳ね飛ばされ、まともな治療も受けられず、帰国することも許されませんでした。帰国後も執拗な隠蔽といじめによって、自衛隊を退職せざるを得ませんでした。首や肩の激痛などの重い後遺症を抱えています。現在、国の責任を問う裁判を行っています。

池田頼将さん:私はあごが開かず、呂律もまわらないかもしれません。話が聞きづらいかもしれませんが、一生懸命しゃべりますので、よろしくお願いします。
僕みたいに、負傷しても補償もない、集団的自衛権が行使されれば、さらにこういった問題が増えると思います。
自衛隊でのいじめ、僕も何度も自殺を考えましたが、それでは国の思う壺だと思って、裁判に踏み切りました。
今後二度と、こういう事故隠しや、自衛隊でのいじめによる自殺などを起こさないように、僕はたたかっていきます。

落合恵子さん(作家)

落合恵子さん(作家)こんなにもひどい時代と社会をむかえるために、私たちは、今日まで生きてきたのでしょうか。こんな社会をむかえるために、私たちの母や父は、働いてきたのでしょうか。こんなにも残酷な社会を生きるために、私たちの子どもや孫は、生まれてきたのでしょうか。

子どもは、世界中の子どもは、自分の生まれる国を選ぶことができません。戦争ができる国へと、見事な前のめりで疾走する現政権。特定秘密保護法、そして集団的自衛権行使の容認。許すことはできません。

60年も昔、故郷の栃木の、遊び友達の家の鴨居の上に、たくさんのモノクロームの写真が飾ってあって、友達は小さい指で指差し、「あれはおとうちゃん」「あれはおじちゃん」「あれは二番目のおじちゃん」、みんな異国の地で死んだと教えてくれました。私はそのとき「異国」という国がどこかに思い込んだほど、それだけ耳にこびりついた言葉でした。そして彼女は続けました、「みんな死んで、だからおばあちゃんが、へんになった」。真夜中、風雨が雨戸を打つと、そのまま裸足で外に飛び出して、「帰ってきたか」と言った、彼女の祖母でした。

私たちは、二度と、そんな時代を繰り返したくはありません。

敗戦後のこの国に流れた「リンゴの唄」を、私はかすかに覚えています。並木路子さんという方が歌われた明るい歌ですが、並木さん自身、東京大空襲の夜、お母さんと一緒に隅田川に飛び込み、お母さんは亡くなり、自分だけが生きてしまったことを、自分を責めながら生きておられたということを、戦後の歌謡史を調べるなかで知りました。

レバノン生まれのフォトジャーナリスト、マリア・オーセイミの『子どもたちの戦争』という本を翻訳させていただきました。そのなかに、次のような言葉が出てきます。「大人になったら何になりたい?」と聞いたそのとき、その子はこう答えた、「大人になったら、子どもになりたい。僕たちは子ども時代を知らないんだから」。こんなことをまた、言わせる時代を、私たちはむかえてしまうのでしょうか。

昨日は福島に行ってきました。年齢制限なし、県内か県外かも関係なし、18歳未満などと区切らない、望む人にはすべて甲状腺検査をしている、ある研究所を訪れました。国や県に楯突いているということで補助金は一切なし、いつまで続けられるかわかりません、と代表の方も言っていました。そのときちょうど、小さな女の子が検査を受けていました。これほどの被害を、主権者に押し付けた国が、ふたたび恐ろしい国策を押し付けようとしている。けっして、私たちは譲ることはできません。

教科書をはじめ教育にも介入が強まっています。自決だ、特攻だ、玉砕だなどということを、戦前と同じように、私たちはむかえるのでしょうか。そんなことはしてはならない。

国際オリンピックの会議で、「アンダー・コントロール」と原発について仰った、この国のトップに、私たちはその言葉を返しましょう。「あんたの支配下には、絶対入らない」と。

絶対コントロールされない、むしろ戦争をしたいあなたたちを、戦争をさせないと決めた私たちがコントロールしていくんだと、心を込めて、怒りを込めて、無念さを込めて、でも絶望の真ん中にあるという希望はけっして手放すことなく、私たちは、支配させない自分たちを誇りに思いましょう。従順であることを善き国民と言うならば、私たちは名誉ある非国民として生きていこうじゃないか。

佐高信さん(評論家)



遠藤誠さんという弁護士がおりました。マルクス主義と仏教の両方を信じるという変わった弁護士で、亡くなりましたけども、「暴力団対策法」は暴力団だけではなく、市民も取り締まるものだとして反対し、山口組の弁護もやっていた弁護士です。

そうしたら、当時の山口組の渡辺芳則組長にチクった人がいたんです。「遠藤さんなんかに弁護を頼んでいると、山口組が左傾化しますよ」と。渡辺さんに「遠藤先生、いま、右と左を分ける目印みたいなものは、何なんですか?」と聞かれ、遠藤さんは「この間の戦争を侵略と認めるかどうか、そこなんじゃないか」と言った。すると組長は「それは侵略ですよ、他人の縄張りに踏み込んだんだから」。

いまの安倍は、まさにヤクザ、暴力団以下の頭しか持っていない。「集団的自衛権」というのは、他の組のカチコミ(ケンカ)に、自分たちも出かけてゆく。ヤクザだってそんなことはしません。

「集団的自衛権」行使容認ということは、「自衛」から「他衛」、他の国、つまりアメリカの戦争に参加する義務を負うということになるんですね。

いかに分かりやすく、若い人たちにも伝えていくかという、わかりやすさのたたかいということが一つの局面だろうと思います。戦争をしない、させない、許さない。ということで、皆さん、たたかっていきましょう。

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