11・21 くにたち上原景観基金 ついに4556万円を完全弁済

くにたち上原景観基金 完全弁済
 11月21日朝9時30分、国立市役所に集まった市民たち約40名は市長室前に集まった。「くにたち上原景観基金1万人の会」による永見理夫国立市長宛ての声明文が読み上げられ、市長に手渡された。遂に賠償金全額弁済を果たした!卑劣なスラップ訴訟を市民の力で跳ね返した!このニュースはすぐに写真付きでインターネットを駆け巡り、熱い感動をよんだ。

景観の保護はみんなの意志

くにたち上原景観基金 永見市長に声明文を読み上げ この問題は、明和地所が国立市による高さ制限の条例無効を訴えて提訴した17年前に始まる。明和地所の訴えが認められて国立市は明和地所に損害賠償金2500万円を支払ったが、明和地所はすぐにそれを国立市に寄付したため市の損害は1円も発生しなかった。

 それにもかかわらず、とある4人の市民が、元国立市長の上原公子さんに、市が支払った2500万円の支払いを求めて提訴した。裁判は昨年最高裁において、上原さん側の逆転敗訴で終わったため、利子も含めて4500万円余りを支払うことを余儀なくされた。

 しかし、市民有志が集まり「この賠償金は上原さんひとりには払わせない。景観の保護は国立市民みんなの意志だ」として2月11日、「くにたち上原景観基金1万人の会」が発足し、上原さんに代わって基金を集め、市民みんなで弁済しようと呼びかけて活動してきた。

 元市長への賠償金を市民がカンパによって弁済するのは全国で初めての快挙!同じように景観保護に取り組む全国の市民や、各種の改革に取り組む自治体首長に大きな勇気を与えるものだ。

毅然と立ち向かえば決して負けない

くにたち上原景観基金 市民の浄財で集まった4556万円のカンパ 弁済のあと、参加者一同は体育館2階の集会室に集まって簡単な報告集会を行なった。

 まずこれまで事務局でがんばってきた小川宏美さんが「今日は返しきった、喜び合う日。2月11日のスタート集会から始まって今日11月21日まで走り抜けて4556万円を返してまいりました。皆さまのおかげです」と語った。

 元小金井市長で代表理事の佐藤和雄さんは、永見理夫市長との会見の様子を語った。永見市長は国立市民の景観のための企業の権限の制限について「理解する」と述べ、また今回の結果について「忸怩 (じくじ)たる思いがある」と語った。

くにたち上原景観基金 上原公子さん 続いて一ツ橋大学名誉教授の山内敏弘さんは、永見市長の発言に踏まえて、我々が集めたお金を国立市の景観のために使っていただきたいと永見市長に訴えたことを報告し、集まった基金の使い方についてもひとつの課題かなと感じていると語ったあと、関係者の労をねぎらった。

 窪田之喜弁護士は「この訴訟の始めから終わりまで国立の住民自治が事態を動かしてきた核心だと改めて思う」と語った。

 上原公子さんは冬にも真っ直ぐに伸びる北山杉の凛とした姿を映した着物姿で挨拶に立った。上原さんは「私たちがこの街を作ってきたという自身と誇りが(賠償を)ひとりに押し付けては終わらせないという力を発揮させた」「司法権力にも全国の力で毅然と立ち向かえば決して負けることはない」と力強く語った。


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