11月23日、渋谷区勤労福祉会館にて、「ロシア革命100年、ゲバラ没後50年、21世紀の革命を問う11・23集会」が変革のアソシエと社会評論社呼びかけによる実行委員会により開催された。
最初に変革のアソシエを代表して生田あいさんがあいさつした。生田さんは、資本主義が終焉を迎える時代の中で、革命主体の側が解体状況にある中で、ロシア革命の後、1968年の世界叛乱、89年の天安門事件、91年のソ連邦崩壊などの状況(切断線)をくぐり抜けてきたわれわれ自身の主体が問われている、それを世界史的視点において次の世代にどう引き継いでいくのかが問われている、と語った。また若き日のキューバ体験に触れながら、世界革命運動の失敗―挫折を乗り越えて進む新たな方向性を模索する協同の運動や青年の育成などを紹介し、今後に向けた希望を語った。
太田昌国さんは19世紀にすばらしい文学を造り上げ、20世紀には世界最初の社会主義革命を成し遂げたというロシアにあこがれた時代、その後のアナキズムに惹かれた経歴などを述べたあと、ロシア革命については、レーニン死後革命ロシアを引き継いだスターリンによってソ連の変質が始まったという評価がいまだに続いているが、ソ連崩壊後に発掘された資料はスターリン主義の弊害の根源にレーニンがいることを証明しており、スターリンは「レーニンの正統な後継者であること」を認めるべきだと語った。
またロシア革命を日本のメディアはどう報じたか、マフノ等に対する革命政権の対応はどうであったか、或いはアンドレ・ジイドやシモーヌ・ヴェーユからの見方、追放後のトロツキーの行動、スペイン内戦、第二次世界大戦後のアルジェリア革命、キューバ革命など広い見地に立って、われわれにはここまで無残に裏切られたロシア革命後の世界をどう克服してゆくべきかの責任があると語った。問われているのは我々自身である。(詳細は別途公開予定)。
休憩後、実行委員会の原隆さんが発言した。原さんはスターリンによる反対派粛清と歴史偽造の事実を2点挙げ、その結果としてソ連邦が大きく変貌したことを指摘した。日本の現在の左翼の実態もスターリン主義を克服し得てこなかった点を指摘。また現在の革命派の衰退にも拘わらず、「夢を捨てるべきではない!私たちは世界を変えられる!常識やタブーを打ち破ろう!」と、平和・平等の理想を追及する者たちを鼓舞した。