今回ストの背景/武洋一さん(連帯生コン支部書記長)に聞く
-2010年ゼネスト以降の集大成として

武洋一さん

 今回行動は、2010年の歴史的な建設ゼネストの最終決着としてのスト貫徹である。いわば全産業通じての不公正をなくす…産業で収受した利益の平準化との訴えが前面にある。

 2010年ストでの成果だが、最終的にゼネコン全てが価格適正化に妥結の印を押したに関わらず、今の大阪兵庫広域協執行部がその値上げ分を消しにかかったという反動がその後にあった。
 今回の業界コスト平準化のための運賃値上げの動きをまたも広域協組が、様々であからさまな不当労働行為を行使して打ち消そうとしている。今後も我が労組は、そのような動きを無くすように闘いの姿勢は緩めない。

 要は、近畿圏の中で大阪・兵庫だけが工場のみ収益を驚くほど上げて、工場を日夜支える出入り業者たる生コン輸送、バラセメント輸送が切実に求める運賃を払わないとのあからさまな約束破りの現状がある。

目に余る、広域協幹部達の乱脈経営

 自らの企業やオーナー内にのみ収益を溜め込んでまさに暴利をむさぼっている。これは、産業人として黙認出来ない。
 贅沢三昧に走り、自ら成金趣味を謳歌するこれら一部の不心得経営者のために、我々労組はあらゆる犠牲を払って生コン価格を上げた訳ではない。

 その2010年の成果を全てに行き渡らせようと、2年前に全ての関係者が合意しており、生コン産業が健全経営できる水準にまで(大手ゼネコンの中小への買い叩きを防止して)正常な値戻しが貫徹できた、なのにその利益を広域協執行部が独占しようとしている。これはおかしいのじゃないかと…。

 近畿のほかの地域ではこの約束を当然ながら経営層は果たしている。その中心地であるこんな広域協の不届きな現状は、産業民主化を目指す面でも、またエンドユーザー層からの「生コンは暴利をむざぼっている」との声につながってくる。

過去の業界歴史に学ぶ重要性認識を

 いまだに、生コン輸送、バラセメント輸送の業者に対して明確な改定運賃での支払い交渉の姿勢を見せない広域協組には、一連の言動の不当性是正と早急に交渉の席につくよう促したい。
 2018年度春闘のテーマも、このような広域協組の身勝手な行為が改まらない限り、産業の公平性原理をただすためにも闘うという事が主眼となる。

 過去にも、80年代では労組を敵視するあまり業界で多くの金額の損害をこうむった。それで94年に協組再建という命題も労組協力でやっと果たせたという歴然とした事実がある。
 その後も2010年ゼネストでの成果も打ち消そうとした層の反動を乗り越え、2年前からの労使協議で遂に価格アップに漕ぎつけた訳であり、その成果を出入り業者に還元すべきだと言う当然の主張につながるとの認識だ。
(連帯労組関西生コン支部書記長・談)


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<参考>2010年・関西生コン ゼネストの解説報道

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