祝・完全弁済!上原景観基金 12.16達成記念報告&交流集会

私も「上原公子」
 2017年12月16日、東京のくにたち市民芸術小ホールにて「祝完全弁済!報告&交流集会」が開催された。
 本紙113号に既報のとおり、国立駅南口からまっすぐに延びる「大学通り」の美しい並木道の景観を守るために制定された条例をめぐり、国立市は19年前、高層マンション建設を断念した明和地所から訴えられ、損害賠償金2500万円を支払ったが、明和地所は受け取った損賠金をそのまま国立市へ寄贈したのでまったく損害は出ていない。ところが4名の国立市民が「国立市へ損害を与えた」として元市長の上原公子さんを提訴した。国立市に損害は事実上まったく出ていないにもかかわらず、裁判結果は2016年12月、上原さん側の敗訴で終わった。

 賠償金額は17年間のあいだに利子が加わって約4500万円に膨らんでいた。これは市民による自治をつぶすための「スラップ訴訟」に他ならない。昨年2月、「この損賠金を上原さんひとりに払わせない」と多くの市民が集まり拠金活動を開始したのである。10カ月の後、拠金活動は遂に実を結び、目標額をおおきく上まわる5000万円を超過した。11月21日、市民たちの代表約40名がくにたち市役所に集まり、市長に全額を渡すことができた。12月16日の集会はこの市民の運動の勝利を記念して開かれたものである。

12.16うえはら景観基金達成記念報告集会 集会は運動の達成を記念する晴れやかなファンファーレで始まった。
 呼びかけ人の伊藤真さん、池田香代子さん、鎌田慧さん、小林緑さん、佐高信さん、保坂展人さんらがあいさつ。また運動を拡げていった勝手連の皆さんからもお祝いのことばが贈られた。
 国立市議団からは国立市に支払った賠償金4556万円を今後、国立市の景観など環境のために使って欲しい旨を伝えたことが報告された。

 最後に上原さんがあいさつ。上原さんは莫大な損害賠償請求の判決がおりたあと、過去には1億円もの損賠を市民が広く訴えて集めた運動もあったと聞き、勇気づけられたと語った。またこの判決は国立の問題だけではなく、沖縄の翁長県知事や山城博治さんを狙っているものでもあり、私たちの運動は、市民の自治を守るためのものであったことを強調した。

国立景観訴訟―自治が裁かれる
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