9期スタート集会(5) 永田町から見える「現実」ではなく沖縄から見える「現実」を突きつける/野平晋作(ピースボート共同代表)

 集会の最後にピースボート共同代表で沖縄意見広告運動全国世話人の一人でもある野平晋作さんが閉会のあいさつを行なった。(以下要約)

野平晋作さん閉会のあいさつ

 衆議院選挙に関して気になったのは民進党の細野豪志議員が希望の党を立ち上げる時、「右でもない左でもないど真ん中の政党を立ち上げる。政権交替可能な現実的な党」と言った。同じく民進党の前原議員が「ど真ん中の政党とは、外交・安保政策は自民党と変わらない。内政で違いを見せる」と言った。希望の党が自民党を上回るのではないかと思わせる状況が一時あった。これは非常に怖いことです。

 「ど真ん中の野党が必要だ」という認識が世論の中に一定程度ある以上、第二第三の「希望の党」が生まれる可能性がある。外交・安保政策が自民党と変わらないということは沖縄から観れば、「辺野古に基地をつくる」「今後も沖縄に基地を押し付ける」ということになる。どこが「現実的」なんだと思う。

 「永田町で多数派をつくる」ということでは現実的かもしれないけれども、沖縄の現実とは、オスプレイが堕ち、米軍ヘリが堕ち、女性が強姦され殺害されるという事。だから私たちは、永田町で多数派をつくるためだけの「現実的」ではなく、沖縄の「現実」を突きつけていかなければならない。そのための意見広告運動である。

 1995年、フランス政府シラク大統領(保守派)が南太平洋で核実験を再開したけれども、その前のミッテラン大統領(社会党)も核実験をやりまくった。南太平洋から観れば右派も左派も変わりない、と南太平洋の先住民の活動家は語った。沖縄から見て自民党と同じ外交政策を持つ野党を作るなどというのはこの先住民族が言ったのとまったく同じことだ。私たちは沖縄の側から今の勢力を見て沖縄のリアリティを本土に訴えていきたい。

 インターナショナルピースビューローが平和賞をオール沖縄会議に授与したというのは、ほんとうに素晴らしいことだ。この団体はノーベル平和賞を2度授賞したことがある、世界的にもきわめて評価が高い団体で、それが沖縄の抵抗運動に賞を授与した意味は大きい。これは沖縄意見広告の海外活動を始め、多くの市民が沖縄の活動を世界に伝えてきたことや、翁長知事、山城さんたちが国連人権理事会などに訴えてきたことが影響を与えている。

 海外への発信も引き続きやっていきたい。来年の名護市長選や県知事選に向けても支援活動を続けていきたい。 ニューヨークタイムスに掲載した意見広告は内容が詳しいのでリーフレットにして配布したい。来年は1万5000名を目標にしたい。最後まで館張りましょう。

「コモンズ」114号の目次にもどる

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

  1. コモンズ最新号目次

特集記事(ランダム)

  1. 帝国憲法を発布する明治天皇

    2018-12-25

    特別連載】天皇制と闘うとはどういうことか(5)/菅孝行(評論家) 第五回 近代天皇制の起源・展開・終焉

季刊「変革のアソシエ」第34号発行

最近の記事

  1. ■ 編集後記 ●平成から元号が変わる。無論庶民の側からの願いに応えたと言う事ではなく、全て皇室…
  2. 七福神イラスト
    これからの革命興す年が明け 原発の次は辺野古も頓挫する 天皇をヨイショの記事があふれ出る…
  3. 笙野頼子『ひょうすべの国』
    笙野ワールド・魂の連作 汚辱世界と表現で対決 怨念の巫女の口伝のような…    追い詰められた…
  4.  12回目を数える「国際有機農業映画祭」が2018年11 月18日にに法政大学・市谷キャンパスで…
  5. アムネスティ 死刑制度反対
    安倍政権下で相次ぐ死刑執行 国際社会は死刑廃止に大きく前進している  日本で死刑執行が相次い…

職場・労働相談はこちら(外部リンク)


連帯労組の闘い ↑ 映画「フツーの仕事がしたい」より 労働相談は連帯ユニオン

特集(新着順)

  1. 新年天皇一般参賀(2019)

    2019-2-4

    天皇制と闘うとはどういうことか(6)/菅孝行(評論家) 第六回 象徴天皇制―権力・霊性・日本資本制

  2. F35Bステルス機

    2019-1-23

    新連載】要塞化すすむ南西諸島(1)/小西 誠(軍事評論家)

  3. 土砂投入阻止12・13辺野古集会

    2019-1-22

    2019 辺野古新基地反対闘争の前進へ!/安次富 浩

  4. 韓国・沖縄民衆と連帯しトランプ・安倍両政権を追い詰め、 東アジアから米軍を撤退させていく新しい扉を開こう! ーー日米安保破棄し対米隷従の「この国のかたち」変える時だーー

    2019-1-21

    年頭主張】激動する時代の基本認識と わたしたちの政治・運動戦略の重心

  5. 大阪府警本部前に翻る抗議の連帯旗

    2019-1-15

    獄中よりの新年挨拶/武建一(関生労組委員長)

バックナンバー

カテゴリ一覧

本日
昨日
累計
FROM 2014/01/01
ページ上部へ戻る