差別・排外集団を使った労組攻撃に負けず たたかい抜く連帯労組・関生支部
これは安倍政権の「働き方改革」-過労死・労組解体攻撃の先取りだ

卑劣な組合攻撃を許さない報告集会(東京)
 関西のたたかう労組、全日建運輸連帯労組関西地区生コン支部(関生支部)に対する重大な暴行、事務所襲撃、「文春」デマ報道がおこなわれている。これに反撃するため、東京でも連帯労組からの報告会がおこなわれたが、参加を予定していた人数の2倍を超える約200人の一般参加者が詰めかけたため、急遽会場を大会議室に移しておこなわれた。以下その内容を報告する。

「過労死」の労働現場で決起
テロ攻撃に屈せず無期限ストライキへ

卑劣な組合攻撃を許さない報告集会(東京) 報告会は2月9日、東京お茶の水の連合会館にておこなわれた。最初に、菊池進中央執行委員長のあいさつに続いて、奈良県のエム・ケイ運輸で起きた暴力事件を告発するビデオが放映された。(以下ビデオ概要)

 2016年11月30日早朝、労働者のひとりが突然、目出し帽で顔を隠した暴漢に襲撃される事件がおきた。暴漢は労働者に馬乗りになって顔面を殴り続け、顔面骨折の重傷を負わせた。

 この事件の原因は、労働者使い捨てのエム・ケイ運輸経営陣の体質にある。エム・ケイ運輸は法定限度を超える長時間労働を労働者に強制し、そのため家に帰れるのは週に1度。12時間寝ないで荷物を待たされ、それから5時間、8時間かけて運送するのだ。2013年6月には長時間過重労働による居眠り運転で死亡事故を引き起こした。賃金未払いも続いている。

 労働基準監督署からも改善命令が出たが、それでも改めようとしない会社の態度に、ついに労働者の怒りが爆発した。死亡事故の発生に労働者たちは「明日は我が身だ」と、労働組合を結成し、会社に対して労働条件改善を求めたのである。

 会社は労組と労使協定を交わし労働条件改善を約束したが、それは何ら履行されず、それどころか2015年に元暴力団員を「会社顧問」に雇って分会長を脅迫。そして2016年10月の1週間のストライキの直後に分会長への襲撃がおこった。労働者の怒りは頂点に達し、12月1日を期して分会は無期限ストライキに入った。そして2017年2月にはついに過労死が出た。

いま労働組合が試されている
絶対負けられない!全力でたたかい抜く

卑劣な組合攻撃を許さない報告集会(東京) ビデオに続いて、奈良からはるばる駆けつけた連帯労組近畿地本トラック支部委員長ほか2名のエム・ケイ分会員からの訴えがおこなわれた。

 「病院へ分会長をお見舞いに行って奥さんの『他の人でなくて良かった』という言葉を聞いた時の悔しさ、会社に対する怒りは今思い出しても涙を止めることができません。分会はこの翌日の2016年12月1日より436日間の無期限ストライキで抗議を行なっています。分会全員力を合わせ、かならず勝ち抜きます」「今後も誰ひとり欠けることなく皆さんにいい報告ができるようにがんばります」「この闘争は絶対負けられない。いま労働組合が試されている。全力でたたかい抜く」と口々に訴えた。

大阪広域協の一部幹部もヘイト集団と結託
 続いて関生支部の坂田冬樹副委員長がその後の闘いを発言した。「関西地区生コン支部と共に協同する大阪広域協組は164社189工場を持つ日本最大の協同組合となっている。ところが、元暴力団組員で大阪広域生コン協同組合副理事長を中心とする一部の執行部が、極右団体で差別排外主義者の瀬戸弘幸と結託し、生コン価格の値上げをめざして闘う労組を攻撃し、個人で利益誘導、また関西生コン支部事務所を襲撃してきた」と語った。そのあと、組合事務所が襲撃されている動画が放映された。

瀬戸らによる労組事務所襲撃現場 瀬戸らによる労組事務所襲撃現場

ヘイト繰り返す差別・排外主義と手を組むのは
企業倫理に反している(安田浩一さん)

ネオナチの瀬戸弘幸 その動画の後、ジャーナリストの安田浩一さんが鋭く指摘した。
 「今回、大阪広域協と結んでヘイトを繰り返している瀬戸弘幸はカギ十字の旗を掲げて外国人排斥のデモを扇動してきたネオナチである。そのような人物とロバート・オウエンの理念に基づいて作られた協同組合が手を組んでいる時点で企業倫理に反している。『ニュース女子』などでニタニタ笑いながら沖縄に対して差別的なフェイクニュースをまき散らすのも「差別」でつながっている。
 差別は人を殺す。関東大震災、ルワンダ、ナチス。差別と偏見の向うに見えるのは虐殺の風景だ。その手先が労働組合を攻撃している。私たちはこれに真剣に怒って労働運動を守り、地域と社会を守り、苦しめられている人間を守る覚悟を決めよう。」
福島瑞穂さん
 また集会には、平和フォーラムの藤本泰成さん、弁護士の宮里邦雄さん、参議院議員の福島みずほさんも駆け付け、口々に安倍政権の政策のでたらめさを告発し、今回の問題が戦争とファシズムへの闘う労組潰しの一環で、力を合わせてこの社会を、政治を変えていこうと訴えた。

屈服することは資本の奴隷となることだ
「働き方改革」、組合潰しと闘っていく

 首都圏の労組の仲間から、全港湾委員長の松本耕三さん、全国ユニオン会長の鈴木剛さん、全国一般全国協議会委員長の平賀雄次郎さんなどが、「世の中が昔に回帰し、弾圧も凶暴になっている。」「連帯、団結、協働の力でこのような輩に打ち勝ち」「排外主義勢力も動員した権力弾圧には最後まで一緒に闘っていく」、「屈服する事は資本の奴隷となることだ。資本による『やり得』を許すな。働き方改革、組合潰しと闘っていく」と、口々に連帯の力強い決意を表明した。

卑劣な組合攻撃を許さない報告集会(東京) 最後に連帯労組中央本部書記長の小谷野毅さんが「大阪広域生コン協組が12月12日に『威力業務妨害・組織犯罪特別対策本部』というおどろおどろしい機構を作って、排外主義・人種差別グループと結託して策動を繰り拡げている。予算は10億円、足りなければいくらでも出す』と豪語した。背景には警察権力がつながっており、『金銭スキャンダル』を仕立てあげるために『被害届を出せ』と協同組合加盟企業を洞喝している。これはわが組織だけに向けられた弾圧ではない。今の時代を戦争に向かわせないために、いっしょに頑張っていきたい」と決意を述べた。
 最後に参加者全員で、「団結がんばろう」を叫び、闘志のみなぎる集会を結んだ。(編集部M)
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