安倍が煽る米朝戦争の危機を止めよう ー 2・24 平和集会での発言から

安倍が煽る米朝戦争の危機を止めよう 2・24 集会 2月24日、日韓民衆連帯全国ネットワーク、ピースボート、「戦争と女性への暴力」リサーチ・アクションセンター、許すな!憲法改悪・市民連絡会議、反安保実行委員会、在日韓国民主統一連合の呼びかけ、実行委員会主催による「3・1朝鮮独立運動99周年、止めよう!アベ政権が煽る米朝戦争の危機2・24集会」が東京の文京区民センターにて行われた。

戦争国家へとひた走る安倍の暴走を止めよう!
半田滋さん

半田滋さん 集会の始めに、2月28日に朝鮮総連中央本部ビルへの銃撃を糾弾する決議が集会の名において満場一致で採択され、主催者あいさつにつづいて、東京新聞論説員で編集委員でもある半田滋さんが「安倍政権が煽る米朝の危機」と題して講演を行なった(以下要旨)。

 安倍政権は憲法改正に必要な衆参議院議席の3分の2を押さえている。安倍は来年にも憲法改正を行おうとしている。安倍は「自衛隊は今でも合憲だ」と言っているが、それなら改正の必要はない。850億円もかけて国民投票をやるのであれば、もっと別のことに使うべきではないか。日本国憲法第九条は第一項に平和主義、第二項に交戦権の否認と戦力の不所持を謳っているが、この第二項が重要なことである。

 しかし、すでに実質的な軍事力増強は着々と進められてきている。これまでの防衛白書では「強大な軍事力を保持しない」とされ、他国攻撃能力を持つ大陸間弾道ミサイル、長距離戦略爆撃機、攻撃型空母などは許されなかったが、安倍政権になってからは敵基地攻撃も可能な巡航ミサイルが登場し、大型護衛艦「いずも」の空母化計画も浮上した。
空母に改造された護衛艦「いずも」 「いずも」は最初から空母そっくりであり、始めから空母化する計画であったと考えられる。また空中警戒管制機を4機保有している。今後ステルス戦闘機を42機購入することも決まっている。またイージス艦を6隻保有し、更に2隻建造中。イージス艦を8隻も持つ国はアメリカ以外にはない。また長期潜行可能な潜水艦、最新鋭90式戦車、陸上自衛隊のIT装備充実など、世界的にも強大な軍事能力をすでに自衛隊は持っている。

 この軍事能力増強に伴って安全保障関連法を制定し、「集団的自衛権」容認を閣議決定、ジブチに基地を造り、南スーダンにPKO(平和維持)活動として派遣された自衛隊は今までのような給水や難民への支援ではなく軍事力による「駆けつけ警護」を開始した。

 北朝鮮を巡る情勢はどう考えているか。北朝鮮のミサイルを迎撃するためには6隻のイージス艦と迎撃ミサイル「PAC3」による「ミサイル防衛システム」が構築されている。しかし「PAC3」は34機しかないし1000キロも離れた距離から「敵ミサイルを撃ち落とす」実験をしたことはない。またイージス艦は4隻しか使えず、各艦ごとに8発、合計32発しかない。1発の敵ミサイルを2発のミサイルで攻撃するので、迎撃できる敵ミサイルは16発しかない。

 また、この「ミサイル防衛システム」には致命的な欠陥がある。原発が全く守られていないことだ。原発を無防備状態で放置しておきながら、ミサイル避難訓練をしているのは全く無意味であり、むしろ戦争を呼び込もうとしているようにしか思えない。一方で、日本は核兵器禁止条約に参加しない。

 国民投票法は住民投票などと違い、資金力を持った政党に有利に働くだろう。安倍の暴走を止めるために力を尽くさなければいけない。

統一と平和への希望を見せた平昌オリンピック
キム・スンミンさん

平昌オリンピック

南北合同選手団に手を振る大統領夫妻、金与正氏、金永南氏ら世界の来賓。右端に座ったまま立ち上がろうとしない安倍首相とペンス副大統領

 休憩の後、在日韓国青年同盟のキム・スンミン委員長が登壇した。キムさんは全国から9人の在日の若者がいっしょに韓国に渡り、平昌オリンピックに参加したと報告。現地の映像を示しながら、南北統一旗を掲げた行進や、アイスホッケー合同チームへの応援に南北のコリアンたちが一体となって応援する姿を興奮しながら語った。

 映し出された映像からは、このオリンピックが南北の距離を縮め、平和に貢献していることが感動的に伝わってくる。開会式では観客席中央、五輪マークの位置に文在寅大統領夫妻が座り、その後ろの座席には朝鮮ナンバー2の金永南訪問団長と金与正氏(金正恩委員長の実妹)が座った。4人は互いに握手を交わし、立って観客、選手団に手を振った。

ナ・ヤンイルさん しかし日本の安倍首相と米国ペンス副大統領は右側の離れた座席で目立たないように座っているばかり。キムさんは「これが課題だ。冷や水を浴びせる人たちを起ち上がらせることが必要だ」と語った。現地では「出会いは統一だ」が合い言葉となっている。出会いを通してつながろうと語った。

 韓青同の青年たちのあと、カナダから参加した韓国人のナ・ヤンイルさんが、翌日の東京マラソンに「南北統一旗を掲げて参加する」とアピールした。統一旗は会場で多くの参加者が激励のことばを旗に書き込んだ。

自主・平和・統一の民主主義革命をめざそう!
ハン・チュンモクさん
ハン・チュンモクさん
 次に韓国からのゲスト、韓国進歩連帯常任代表のハン・チュンモクさんが語った。(以下要旨)

 今回の平昌オリンピックに朝鮮から200人の人々が訪れた。これは10年ぶりのことで、キャンドル革命のおかげだ。大統領が戦争ではなく対話路線を主張したからだ。銃ではなくキャンドルでたたかった革命は世界で初めての事だ。

 開会式では象徴的なことが起こった。南北合同チームが統一旗をかかげて行進した時、全世界の人たちが立ち上がり、歓呼の声をあげたのだ。しかしその時、安倍首相とペンス米副大統領は座ったままであった。

平昌オリンピック 聖火リレーで聖火を掲げて聖火台への最後の階段を登る時、南北の女子アイスホッケー選手が肩を並べて登っていく場面を見て、90歳の金永南訪問団長が涙を流した。合同アイスホッケーチームが「ウーリーヌン、ハナダ(私たちはひとつだ)!」と何度も叫ぶのを観てまた涙した。また北の芸術団が歌うのを南の観衆が聴きながら涙した。

 私たちは大阪からも東京からもオリンピックに参加した。総連からも170人以上が参加した。世界中から来た三千の同胞がいっしょに応援した。女子アイスホッケーの試合は8対0で負けたが、熱狂的に応援し、抱き合って涙を流しながら喜びあった。

 しかし私たちを妨げる勢力がある。
 トランプは昨日2月23日、北を締め付けるため、事実上、北に入る全ての物資を遮断すると宣言した。
 アメリカは北の核を批判するが、広島・長崎の数十万の民間人を原爆で殺したのは誰か! 第二次世界大戦後、ベトナムで270万人も殺したのは誰か! カンボジア、アフガニスタン、リビア、イラクなどで数十万を虐殺したのは誰か!

 南と北が和解・協力し、南北首脳会談に向かうのか、それとも韓米日合同軍事演習を行い、戦争の道へと突き進むのか、その岐路に私たちは立たされている。
 キャンドル革命成功に続き、自主、平和、統一のための革命をめざしていかねばならない。
 韓米合同軍事演習再開に反対して起ち上がろう!
 8月15日には全国からキャンドル革命の象徴となった光化門に集まろう。
 来年3月1日の朝鮮独立運動100周年を自主独立、民族解放、世界平和を求める運動にしていこう。
 本土と海外の8000万の同胞が力を合わせ、全世界の民族解放をたたかう多くの平和団体、活動家と共にたたかおう!  (文責M)

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