よむ ティム・ワイナー著『CIA秘録』がおもしろい
- CIA対日工作から読み解く、安倍晋三スリーパーセル(工作員)説

岸信介と安倍晋三
 大阪に北朝鮮のスリーパーセルが大量に存在していて、金正恩委員長が死ぬと一斉に動き出してテロを実行すると「国際政治学者」(カッコつき)の三浦瑠麗氏がテレビで発言し、差別意識丸出しのヘイトクライムとしてひんしゅくを買った。スリーパーセルとは普段は生業について市民生活を送るが、いざ鎌倉の時は目を覚まして動き出すスパイのこと。
CIA秘録
 それで思い出したのは安倍晋三現首相の祖父で、安倍首相が尊敬してやまない岸信介元首相のこと。彼がアメリカの諜報機関CIAのスパイだったことは、一部ではよく知られているが、それを確認したくなって、ニューヨーク・タイムズ記者ティム・ワイナーが書いた『CIA秘録』を再読した。

 2011年に文集文庫で翻訳本が出たこのノンフィクションは、すべてを第1次資料に当たり、正確で信頼できるものであると、国際的に定評がある。その「上」巻にCIAの対日工作の項がある。CIA最初、戦争終結時の諜報責任者だった有末精三に目つけた。しかし有末の情報はすべてでっち上げで、しかも中国の工作員に情報を売る二重スパイであることがわかった。

児玉誉士夫 次いで登場したのが右翼で政治フィクサーである児玉誉士夫(写真)。CIAは金目当ての児玉にさんざんむしり取られる。そして行き着いたのがA級戦犯岸信介だった。CIAは岸が巣鴨刑務所を出た数日後にすでに接触している。それから7年、岸は戦犯だったにもかかわらず日本国首相に上りつめた。その背後にはCIAの金があった。その金は情報との交換で岸と自民党に流れ込んだ。いまの沖縄、日米地位協定もその流れの上にある。
 「国際政治学者」の三浦さん、スリーパーセルはもしかして安倍晋三さんじゃないですか。(文春文庫『CIA秘録』上・下、ティム・ワイナー著)

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