ネトウヨアイドル・櫻井よしこ氏の嘘まみれ言説に断
朝日の慰安婦記事への「捏造」攻撃が捏造だったと嘘を認める

植村氏弁護団、法廷で追求 櫻井言説の嘘まみれに「断」!
ネトウヨアイドル・櫻井よしこ氏の嘘まみれ言説に法廷で断櫻井よしこ氏 ネトウヨアイドル・櫻井よしこ氏の嘘がばれた。元朝日新聞記者植村隆さんの慰安婦問題をめぐる記事を「捏造」呼ばわりし、植村さんが名誉棄損で訴えた裁判で、逆に櫻井よしこ氏の言説の方が捏造だったことが判ったのだ。
 自身が植村氏に行った「捏造攻撃」の中身が嘘だったことが判明した櫻井氏は、原告植村氏の弁護団の追及で訂正を約束したが「ジャーナリスト」を名乗る櫻井氏の言説がいかに根拠の無い、いい加減なものであるのかがわかる。(大野)

 この裁判を支援する「植村裁判を支援する市民の会」は速報で、「櫻井よしこ氏が自身のウソを認める!裁判の核心、『捏造決めつけ』の根拠が揺らぐ重大な展開」と報じた。

 植村氏は2015年1月、植村氏が執筆した記事が「捏造である」と書いた文藝春秋と西岡力国際基督教大学教授を損害賠償と謝罪広告を求めた訴えた。続いて同2月10日、櫻井氏と新潮社ら三社を相手取り、同様の訴えを行った。
 この桜井裁判の第11回口頭弁論が3月25日、札幌地裁で開かれ、原告植村隆氏、被告櫻井よしこ氏に対する長時間の本人尋問があった。

「市民の会」は櫻井氏本人尋問を受けて、会報で以下のように報じた。

この尋問で、櫻井氏は、いくつかの記述に誤りがあることを認めた。この記述は捏造決めつけの根拠となるものであるため、植村氏に対する誹謗中傷が根も葉もないものであることがはっきりした。
 櫻井氏本人がウソを認めたことにより、櫻井氏の根拠は大きく揺らぎ、崩れた。植村裁判は終盤のヤマ場で、核心部分に関わる重大な展開をみせた。

――公判で何が明かになったのか、「植村裁判を支える会・札幌第11回詳報」から引用する。

虚偽の引用

櫻井氏が嘘記事と認めた月刊「WiLL」2014年4月号 月刊「WiLL」2014年4月号(右写真)『朝日は日本の進路を誤らせる』記事で櫻井氏は次のように書いて植村氏を非難した。

「(慰安婦名乗り出の金学順氏の)訴状には、14歳の時、継父によって40円で売られたこと。3年後、17歳で再び継父によって北支の鉄壁鎮というところに連れて行かれて慰安婦にさせられた経緯などが書かれている」
「植村氏は、彼女が継父によって人身売買されたという重要な点を報じなかっただけでなく、慰安婦とは何の関係もない女子挺身隊と結びつけて報じた」

 しかし、櫻井氏が持ち出した訴状には「継父によって40円で売られた」という記述はない。
 「人身売買」と断定できる証拠もない。それにもかかわらず櫻井氏は植村氏の記事を否定し、意図的な虚偽報道つまり捏造と決めつけた。
 なぜ、訴状にないことを持ち出して、人身売買説を主張したのか、を植村氏側は問うた。

誤りを繰り返す

雑誌「正論」と史実に基づく(笑)産経新聞 櫻井氏はWiLLの記事と同じ「訴状に40円で売られたと書かれている」という間違いを、産経新聞2014年3月3日付朝刊1面のコラム『真実ゆがめる朝日新聞』、月刊「正論」2014年11月号(右写真)への寄稿でも繰り返した。
 さらに、出演したテレビでも「BSフジ・プライムニュース」2014年8月5日放送分と読売テレビ「やしきたかじんのそこまでいって委員会」2014年9月放送分で、同じ間違いを重ねた。

 植村氏弁護団は、櫻井氏のこれらの言説が、植村氏や朝日新聞の記事への不信感を植え付け、その結果、ピークに向かっていた植村バッシングに火をつけ、油を注いだことを指摘した。

櫻井氏の捏造は故意だった

 櫻井氏はなぜ間違いを繰り返したのか。櫻井氏は、ジャーナリスト臼杵敬子氏による金学順さんインタビュー記事(月刊「宝石」1992年2月号)が出典であるとしてきた。
 しかし、櫻井氏が出典である、と主張する「宝石」にも、養父が40円で売って慰安婦にしたという「人身売買説」の根拠となる記述はどこにもない。むしろ、養父も日本軍に武力で脅され、金さんと強引に引き離されたという証言内容から、櫻井氏が強く否定し続けてきた日本軍による強制的な連行を示す記述があるのだ。

 しかし櫻井氏はこの部分をなぜか引用しなかった。
 植村氏側弁護士は、櫻井氏が故意に引用しなかったのではないかと指摘した。自身の「人身売買説」に都合の悪い部分を引用せず、植村氏の記事を捏造と決めつけたというのだ。
櫻井よしこ氏を持ち上げる「保守」系雑誌 そして、「櫻井さんは、訴状にないことを知っていて書いたのではないですか」などと述べ、同じ間違いを繰り返した理由を厳しく問い質した。
 
 その上で、紙誌名を逐一挙げて訂正を求めると、櫻井氏は「正すことをお約束します」と明言した。
 ただ、テレビについては「相手のあることなので」と語り、約束は保留した。

櫻井氏22年前の大嘘

 原告側弁護士は最後に、櫻井氏の大嘘事件について質問した。
 1996年、横浜市教育委員会主催の講演会で櫻井氏は「福島瑞穂弁護士に、慰安婦問題は、秦郁彦さんの本を読んでもっと勉強しなさいと言った。福島さんは考えとくわ、と言った」という趣旨のことを語った。
 ところが、これは事実無根の嘘だった。
櫻井よし子「気高く美しくあれ(笑)
 櫻井氏は後に、福島氏には謝罪の電話をし、福島氏は雑誌で経緯を明らかにしているという。
 公判で桜井氏はその経過を次のように語った。

「なかったことを講演で話した。この会話は事実ではないですね」
「福島さんには2・3回謝罪しました。反省しています」
「まるっきりウソじゃないですか」……。

 植村裁判の次回開催日は7月6日(金)。
 開廷は午後2時。この日、最終弁論で双方がまとめの主張を行って審理は終結し、9月以降に予想される判決を待つことになる。

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