欧州の過労死事件 過去フランスでも大量の自殺者が

同僚の過労自殺に抗議するフレンチテレコムの従業員

同僚の過労自殺に抗議するフレンチテレコム社の従業員(2009年)

 日本との比較で有給休暇が長く労働時間が短いとされる欧州でも、過労死や過労自殺が報告されている。
 フランスでも大規模な過労自殺が問題となった。2009年にかけ大手通信会社フレンチ・テレコム社(現オレンジ社、日本のNTTに相当する国策会社)の従業員37人が次々に自殺を図るという衝撃的な事件が起き、うち13人は一命をとりとめたが24人は他界した。

 これらの従業員の遺書では「仕事上のストレス」が自殺の理由とされており、英インデペンデント紙に掲載された労働組合代表のコメントからフレンチ・テレコムでは従業員の行動(トイレに行く回数、食事時間など)が逐一管理下に置かれていたこと、休憩中も電話応対可能なようにWi-Fi通信機器の装着を強制されていたことなどが判明した。

 当時会長兼CEOを務めるディディエ・ロンバルドは事件の責任をとり辞任。こうした例は氷山の一角である。日本のように長時間労働が企業文化に定着していないため、逆に外部からは気づかれにくい、見えにくいグレーゾーンになっているのかも知れないが、海外でも程度に差はあるものの長時間労働やパワハラ話は日常的だ。

<参考リンク>
1年半で23人の自殺者を出したフランステレコムの待遇に、労組がスト決起(マイナビニュース)
日本だけじゃない 世界各国で過労死が問題に(NAVERまとめ)

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