国際短信】仏・国鉄ストライキ/カタルーニャ州新首相が選出

■ マクロン仏大統領の緊縮政策に抗議の声広がる
  フランス国鉄ストライキが長期化

フランス国鉄ストライキが長期化
 フランスでは4月以来、国鉄ストが続いている。これは昨年就任したマクロン大統領の改革への抗議のためである。マクロン氏は、労働改革「改正労働法」を閣議決定し、また法人税を33・3%から25%にまで引き下げる方針。また国営企業の民営化方針もあきらかにしている。

 今回のストライキは50万人が参加する大規模なもの。すでに国鉄労働者の呼びかけに応え、3月から公共部門でのストライキが開始されており、教員、幼稚園、病院関係者、管制塔職員などもストに突入した。これにより高速鉄道TGVの87・5%が運休。また運転士の77%が職務から離脱。パリやナント市では警察が催涙ガスや高圧放水銃を使ってスト参加者らを弾圧している。

 また、4月4日、パリと南東部リヨンの2大学で、マクロン大統領の入学者選抜計画に反対する学生らが、国鉄ストに呼応して校舎を封鎖し、座り込みデモを開始した。この2大学だけでなく、国内全土の大学で同様の授業ボイコットが拡大。
 さらに南部マルセイユでは元港湾労働者や郵便配達人、学生などさまざまな立場の人々が集まり、マクロン大統領は公共サービスを廃止しようとしているとして抗議の声を上げ、エールフランスやごみ収集業者、エネルギー関連業者の従業員らは国鉄ストに同調して独自にストを敢行。投資銀行出身の「マクロン改革」への不満を訴える声は急速に高まっている。
 
■ カタルーニャ州新首相が選出される
  独立派市民の闘いは健在!

カタルーニャ自治州の州首相に選出されたキム・トラ氏
 昨年のカタルーニャ州独立を巡る住民投票を「違法」と断じたスペイン政府は州政府閣僚全員を罷免し、反乱罪、国家叛逆罪などで起訴、また国外に亡命していた自治州前首相のプチダモン氏ら5人の閣僚を指名手配した。プチダモン氏が3月25日、車でデンマークからドイツに入ったところ、ドイツ警察により逮捕された。カタルーニャ州ではこのニュースが入るや5万人以上のデモが発生。17人が負傷し3人が逮捕される事態となった。しかしドイツ地方裁判所は、独立運動はドイツの「反乱罪」には当たらないとして4月5日保釈が決まった。

 一方、カタルーニャ自治州は独立派で作家・編集者のキム・トラ議員(上写真中央)を新州首相に選出した。トラ氏は亡命中のプチダモン氏からも推薦を受けていた。
 一方スペインでも大きな変動が起こっている。与党人民党(国民党とも)のマリアノ・ラホイ氏がが汚職による不信任決議によって退き、代わって首相となったのは社会労働党書記長のペドロ・サンチェス書記長である。新首相は6月1日、国王の前で就任宣誓を行なった。カタルーニャ独立派は、このサンチェス新首相との対話を公然と求めている。

「コモンズ」119号の目次にもどる

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

  1. コモンズ最新号目次

特集記事(ランダム)

  1. 2018-4-13

    今、関西でなにが起きているのか ― 在特・ネオナチ一掃の市民連携へ

季刊「変革のアソシエ」第34号発行

最近の記事

  1. 土砂投入阻止12・13辺野古集会
    新年を迎えて、辺野古新基地建設反対闘争はいよいよ正念場である。昨年の県知事選挙では、故翁長知事の遺志…
  2. 韓国・沖縄民衆と連帯しトランプ・安倍両政権を追い詰め、 東アジアから米軍を撤退させていく新しい扉を開こう! ーー日米安保破棄し対米隷従の「この国のかたち」変える時だーー
    目次 はじめに – 「革命21」第7回総会を開催 1.私たちは今、どのような世界・歴史を生きてい…
  3. 大口昭彦弁護士
    裏切りと分断を強制する司法に負けず一致団結して闘おう  大勢の皆さんが詰めかけてくださって心強く思…
  4. 労働組合つぶしの大弾圧を許さない!東京緊急集会
     12・15労働組合つぶしの大弾圧を許さない!東京緊急集会(「共謀罪」適用の始まりだ)が、12月…
  5. 武洋一さん
    洋一書記長から関生支部への支援・連帯への感謝と 不屈の闘いに向かうメッセージ  連帯労組関西生コ…

職場・労働相談はこちら(外部リンク)


連帯労組の闘い ↑ 映画「フツーの仕事がしたい」より 労働相談は連帯ユニオン

特集(新着順)

  1. 土砂投入阻止12・13辺野古集会

    2019-1-22

    2019 辺野古新基地反対闘争の前進へ!/安次富 浩

  2. 韓国・沖縄民衆と連帯しトランプ・安倍両政権を追い詰め、 東アジアから米軍を撤退させていく新しい扉を開こう! ーー日米安保破棄し対米隷従の「この国のかたち」変える時だーー

    2019-1-21

    年頭主張】激動する時代の基本認識と わたしたちの政治・運動戦略の重心

  3. 大阪府警本部前に翻る抗議の連帯旗

    2019-1-15

    獄中よりの新年挨拶/武建一(関生労組委員長)

  4. 支援学校で苗を植える

    2018-12-27

    農が人と地域を変える/西沢江美子 ―地元の特別支援学級の子どもたちと小さな直売所をつくってみた

  5. 帝国憲法を発布する明治天皇

    2018-12-25

    特別連載】天皇制と闘うとはどういうことか(5)/菅孝行(評論家) 第五回 近代天皇制の起源・展開・終焉

バックナンバー

カテゴリ一覧

本日
昨日
累計
FROM 2014/01/01
ページ上部へ戻る