現在に生き続ける植民地主義<連載第5回> 植民地主義的日米妥協へ

「現在に生き続ける植民地主義<br />
―歴史的断絶を通して再生する同一の原理とその危機」【連載4】齋藤日出治 大阪労働学校・アソシエ副学長
連載第5回 (⇒前回を読む)

文部省教科書「新しい憲法の話」

文部省教科書「あたらしい憲法のはなし」(1947)

【前号「敗戦の経験の回避と植民地犯罪の否認」続き】天皇の命令によって戦争を終えた日本人は、今度は占領軍の命令によって戦後の観念(平和、民主主義、自由)を受け入れる。
 したがって、これらの観念は経験の裏付けを欠いたたんなる符号として、一夜のうちに日本の社会に浸透する。

 森有正[1979 全集第5巻]が指摘するように、「われわれは一人一人じぶんの『経験』から出発して人間になり、『民主的』になり、『自由』になり、『平和』にならなければならない」(三二頁)にもかかわらず、これらの観念を裏付ける経験を欠いたまま、その観念だけが受容されたのである。

 経験と判断の積み重ねがひとを民主的にし、自由にし、平和にする。この経験にもとづく判断にとって欠かせないこと、それは「本当の意味での過去を大切にすること」(二八頁)である。敗戦という隷属状態を強いられるにいたった過去をふりかえり、その過去を検証し、その歴史の根幹にあるもの(植民地主義)を探り出さなければならない。

 しかし日本の社会はこの検証、つまり敗戦の経験を抜きにして一夜のうちに豹変し、学校の教師も、政治家も、研究者も「民主主義」と「平和」と「自由」を謳うようになる。この豹変は、日本が明治維新の近代化を始めたとき、経験による検証を抜きにして西洋文明を符号のように受け入れて近代化を開始した道を、つまり「自己植民地化」の道を、敗戦後に再びたどり直すことを意味した。

 社会とは、ひとりひとりの経験にもとづいて個体が生まれ、その個体の集合的経験のうえに築き上げられるものである。にもかかわらず、そのような経験を欠落させたまま他者の規範を検証なしに受容し、その規範に自己を投影して社会を築く、そのような社会を植民地化された社会と呼ぶとすれば、日本は近代化の出発点と敗戦後に同じ植民地主義の原理にしたがって社会を構築したのである。

東京裁判 このような敗戦の経験の不在は、「敗戦の否認」というかたちで戦後における日本人の集合的無意識となって沈殿する。ポツダム宣言を受諾し、米軍の軍事占領を受け入れ、東京裁判で戦争犯罪の判決を受けながら、この明らかな敗戦の事実を「終戦」と言い換えてあいまいにすると同時に、ひそかに社会の内部で敗戦を否認し続ける。

 敗戦の経験を欠落させることによって「敗戦の否認」という集合的無意識が醸成され、この集合的無意識に支えられて戦後社会に植民地主義がふたたび定着する。
 そしてこの集合的無意識は、戦前のおびただしい侵略犯罪と植民地犯罪を包み隠し、否認する。日本の生かす権力と殺す権力が一体となって作動した植民地主義の権力犯罪がもたらした厖大な加害の実態が、戦後日本で総合的に検証され究明されてこなかった最大の原因がここにある。

 この侵略犯罪・植民地犯罪の否認は、戦後日本の社会形成の根幹に位置していて、それが日本の政治、社会、文化、歴史認識のすべてに作用している。
 つまり、植民地主義とは、たんに戦後日本の社会において戦前の名残として存続しているだけではなく、国体に匹敵する戦後日本の社会秩序の原理をなしているのである[15]。    

二 米国への自発的隷従―植民地主義的日米妥協

安保条約に署名する吉田茂

安保条約に署名する吉田茂

 敗戦の経験を回避することによって経験の自律にもとづく社会形成への道をみずから封じた日本は、新たな「自己植民地化」への道をあゆむことになる。

 日本の支配層は自己の権力をくつがえす恐れをはらんだ内外の「共産主義革命」(国内の左翼勢力、およびソ連軍の日本進駐を意味する)の脅威に対処するため、占領軍の駐留の継続を要望する。そのために、一九五二年のサンフランシスコ平和条約によって日本が主権を回復した後も、外国の軍隊の自国における駐留を容認し、しかも、米軍基地に関しては、日本の主権の及ばない治外法権の空間としたまま占領期と同じような例外状態を続けることになる。

 矢部宏治[2015 『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか』]は、日本の最高裁判所が日米安保条約の合憲か違憲かに関する憲法判断を回避する「統治行為論」を唱えていることを指摘し、この統治行為論があるために、日米安保条約のほうが憲法や国内法よりも上位にあるという異常な事態が戦後七〇年を経過した今も続いている、と指摘する。

 日本は、このようにして外国の軍隊に主権を委ねて自発的に隷従する、つまり自己を植民地化する。しかし、この「自己植民地化」は、天皇を免責し国体を維持しようとする日本の支配層の自発的な意志であった。
 そしてこの日本の「自己植民地化」は、米国にとっても戦後の国際秩序形成のヘゲモニーを掌握する上で望ましいものであった。米国は天皇制の皇位継承権を承認することによって国体の護持を保障し、その見返りとして東アジアの極東軍事体制の拠点として日本の国土を利用する権利を得る[16]

 日本は米国に基地を提供し、その見返りとして国体の護持を、そしてその後の経済成長という経済的利益を獲得する。日米両国のあいだでそのような妥協的取引がひそかに進められた。こうして、「『天皇+米軍』が戦後日本の権力構造」(矢部宏治[2015]一二〇頁)として君臨していくことになる[17]

 この日米間の妥協が、日本の植民地主義を戦後社会において再生させる。天皇の命令にしたがって戦争を終息させ、旧支配者が自己の権力を維持するために国体の護持を図り、そのために米国への軍事的服従を自発的におこなう。この軍事的服従は、その服従によって利益を受ける財界、官僚、学会、メディアなどの諸勢力(矢部宏治[2015]はこれらの諸勢力を「安保村」と呼ぶ)によって正当化され、日本の社会意識の中に根を下ろしていく。そしてこの米国への軍事的服従が醸成するコンプレックス(劣位の社会意識)が戦後日本のナショナリズム=国民意識を根底で支えることになる。

 だが、このような被害意識に立脚するナショナリズムこそ、日本の侵略犯罪の事実を包み隠し否認する土壌となる。戦後の日本社会は敗戦を真正面から受け止めて戦前の社会の根源にある植民地主義と向き合うのではなく、その植民地主義を日米妥協によって覆い隠す。その意味で、この妥協は植民地主義的日米妥協と言うことができる。

普天間第二小学校の上空を飛行する米軍機

普天間第二小学校の上空を飛行する米軍機

 そして、この妥協はもうひとつ別の植民地化を日本の中に根づかせる。米軍基地を沖縄に集中させ、基地の負担を沖縄に偏在させることによる沖縄の国内植民地化である。
 米国への日本の軍事的従属状態をできるだけ本土から遠ざけておくために沖縄に軍事基地をおしつける。そのために沖縄は米軍の治外法権の異常事態にともなう犠牲を集中的に強いられ、土地の収奪、騒音、事故、性犯罪や暴力事件などのリスクを日常的にこうむる。 敗戦間際に、日本の支配層は本土決戦の前哨戦として沖縄を使い捨て、沖縄民衆に集団死を強制した。戦後の日本はその沖縄を再び本土の犠牲に供したのである。

沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故(2004年8月)

沖縄国際大学への米軍ヘリ墜落事故(2004年8月)

 しかし、本土の日本人はそのことにほとんど無自覚である。野村浩也[2005「無意識の植民地主義」]は日本人のこの「無意識の植民地主義」をつぎのように告発する。
「すべての日本人が、在日米軍基地を沖縄人に過剰に押し付けることによって、基地の平等な負担から逃れるという不当な利益を奪取しつづけてきた」(三一頁)。

 戦後日本は、敗戦の経験を放棄することによって自己を植民地化し、米国に軍事基地を提供し続けることによって自発的に自国を植民地化し、さらに沖縄を国内植民地化する、という多層の植民地化の構造を築き上げた。
 そしてこの日米妥協は、その根底で日本のアジアに対する侵略犯罪と植民地犯罪の事実を隠ぺいし、さらにはその事実を否認する体制として機能した。敗戦後、米国の軍事占領下に服し権利を剥奪された日本は、自己を旧植民地国と同じ被害者であるかのように表象するが、そのような被害者ナショナリズムの定着によって、みずからがアジアの他者に対する権利剥奪をおこなった旧植民地に対する歴史的責任を隠ぺいし忘却し否認し続けたのである[18]

 (次号に続く⇒)     

ーーー
[注15] 朝日新聞(二〇一五年九月七日)によれば、全国八五の歴史資料館、平和博物館で戦地や植民地での日本軍の犯罪行為を展示している施設はわずか三割で、しかもこの展示は縮小傾向にあり、それらの展示が「自虐的」「偏向的」という批判を受けていることが判明している。日本が行使した植民地犯罪を究明し公開する行為を「自虐的」「偏向的」とする社会意識こそ、戦後日本社会の植民地主義的性格をもっとも端的に物語るものと言える。そこでは犯罪の隠ぺいや犯罪の否認が自明のものであり、正当なものとみなされているのである。
[注16] 酒井直樹[2015 『思想』1095号]は、米国がパックス・アメリカーナという戦後の国際秩序を支える東アジアの安全保障体制の軍事的拠点として日本を利用し、日本を米国の「下請け国家」として活用するために、天皇制を温存し、天皇制を、米国への日本の従属化を保障する国民統合の装置として存続させた、と説いている。
[注17] 天皇制と米軍との交渉取引については、矢部宏治[2015]、を参照されたい。一九五一年九月八日サンフランシスコ平和条約が調印され、その五時間後に日米安保条約が調印されている。この二つの条約は相互補完の関係にあることがわかる。
[注18] 高栄蘭[2010『「戦後」というイデオロギー』]は、日本の占領下で、占領軍に性的サービスを提供した「パンパン」と呼ばれる女性と米軍との関係を日本と米国の関係に置き換えて表象し、日本が戦前の植民地の加害者から被害者に転換したというイメージが作り上げられた、と指摘すると同時に、この「パンパン」と呼ばれる女性の多くが旧植民地、あるいは被差別部落の女性だったことをとりあげ、この関係の表象が日本の戦前のアジアの植民地支配の責任を忘却させ、日本を被害者に見立てる表象が作り上げられた、と分析する。この表象の構図では、「アメリカと日本との関係が前景化される『戦後』と命名された言説空間において、アジアとのかかわりをもった『日本帝国』の記憶は忘却され」(三七〇頁)てしまう、と。
 敗戦後の日米関係を表象するこのような記号学的構図によって、日本のアジアに対する植民地主義の関係が日本と米国の関係において反転したかたちで表象されることによって前者の関係が隠ぺいにされる構造がよくわかる。

今号の参考文献――
■森有正 [1979] 『森有正全集』第5巻、筑摩書房
■矢部浩治 [2015]『日本はなぜ「基地」と「原発」を止められないのか』集英社
■野村浩也 [2005]『無意識の植民地主義』お茶の水書房
■高栄蘭 [2010] 『「戦後」というイデオロギー』藤原書店
■酒井直樹 [2015]「パックス・アメリカーナの終焉とひきこもりの植民地主義」『思想』1095号

「コモンズ」104号の目次にもどる

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

  1. コモンズ最新号目次

特集記事(ランダム)

  1. 文在寅(ムン・ジェイン)

    2017-9-15

    講演】東アジアの平和を!韓国・文在寅(ムン・ジェイン)政権の誕生を受けて/李泳采(イ・ヨンチェ)(恵泉女子学院大学教授)

季刊「変革のアソシエ」No.33

最近の記事

  1. 安倍政権退陣!10・19 国会議員会館前行動
    安倍9条改憲NO!辺野古新基地建設は断念を! 安倍政権退陣!10.19国会議員会館前行動  …
  2. 沖縄知事選に勝った!これが民意だ!10・25集会
     10月25日、沖縄・一坪反戦地主会関東ブロック主催による「辺野古新基地NO!これが民意だ!沖縄…
  3. 辺野古工事再開を許さない10・20官邸前で緊急抗議
    次はヤマトの闘いが問われている  9月30日の沖縄県知事選で自公与党が押す佐喜真淳候補は「…
  4. 11月紅葉のイラスト
    超えてきた徴用工の幾山河 国会がネゴトばかりをくりかえし 政治家を問えば民度もまた問われ…
  5. 大阪広域協に大阪府警の家宅捜索の手
     9月5日、連帯労組と近隣の各協同組合に様々な妨害行為を繰り返す元凶、大阪広域生コンクリート協同…

職場・労働相談はこちら(外部リンク)


連帯労組の闘い ↑ 映画「フツーの仕事がしたい」より 労働相談は連帯ユニオン

行動予定

11月
20
18:30 原発事故から7年『福島の今』講師... @ ウイングス・京都
原発事故から7年『福島の今』講師... @ ウイングス・京都
11月 20 @ 18:30
原発事故から7年『福島の今』講師:和田央子さん/京都 @ ウイングス・京都 | 京都府 | 日本
■ 日 時:2018年11月20日(火)18:30~ ■ 会 場:ウイングス・京都  〒604-8147 京都市中京区東洞院通六角下る御射山町262番地  地下鉄烏丸御池駅・地下鉄四条駅・阪急烏丸駅、下車徒歩約5分  https://www.wings-kyoto.jp/about-wings/access/ ■ 講 師:和田央子(放射能ゴミを考える福島連絡会) ■ 主催:ユニオンネットワーク・京都  連絡TEL075-691-6191
11月
21
18:30 辺野古・海は哭いている/文京 @ 文京区民センター
辺野古・海は哭いている/文京 @ 文京区民センター
11月 21 @ 18:30 – 21:30
辺野古・海は哭いている/文京 @ 文京区民センター | 文京区 | 東京都 | 日本
■ 日 時:2018年11月21日水曜日 18:30〜21:30 ■ 会 場:文京区民センター  〒113-0033 東京都文京区本郷4-15-14  都営地下鉄三田線・大江戸線「春日駅」A2出口すぐ   東京メトロ丸の内線・南北線「後楽園駅」下車徒歩3分  https://goo.gl/maps/Td9nCJ52W9F2 ■ 資料代:500円 ※予約不要:直接会場においでください 【講演1】大久保奈弥さん(東京経済大学経済学部准教授) 『サンゴの移植は環境保全措置となり得ない』 プロフィール:立教大学文学部ドイツ文学科卒業。東京水産大学(現・東京海洋大学)水産学研究科 資源育成学専攻 博士前期課程修了。東京工業大学生命理工学研究科 生体システム専攻 博士後期課程修了。東京工業大学博士(理学)。主な研究分野は、サンゴを中心とした海洋生物。主な担当科目は、生命の科学。「海の生き物を守る会」運営委員。 【講演2】柳川たづ江さん 『戦場・戦争体験を私たちはどう受け継ぐか―― 腹話術で伝える 父・日比野勝廣の沖縄戦』 ■ 共 催:沖縄戦の史実歪曲を許さず沖縄の真実を広める首都圏の会(沖縄戦首都圏の会)/沖縄平和ネットワーク首都圏の会 ■ 連絡先(沖縄戦首都圏の会)  〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2-19-8杉山ビル2F千代田区労協気付   TEL :03-3264-2905 FAX: 03-6272-5263   郵便振替 口座番号 00150-0-706527 加入者名 沖縄戦首都圏の会
11月
23
14:00 パリ5月革命・プラハの春から50年... @ スペースたんぽぽ
パリ5月革命・プラハの春から50年... @ スペースたんぽぽ
11月 23 @ 14:00
パリ5月革命・プラハの春から50年 朝鮮半島と世界のパラダイムシフトを問う 鵜飼哲さん他 @ スペースたんぽぽ | 千代田区 | 東京都 | 日本
1968年「パリ5月革命」「プラハの春」から50年 朝鮮半島と世界のパラダイムシフトを問う 11・23 シンポジウム ■ 日 時:2018年11月23日(金祝)14時開始(13:30開場) ■ 会 場:スペースたんぽぽ  〒101-0061 東京都千代田区神田三崎町2丁目6−2 ダイナミックビル4階  http://vpress.la.coocan.jp/tanpopotizu.html ■ 発言者:  鵜飼 哲(一橋大学教員、フランス文学・思想家)  原 隆(NO―VOX Japan)  草加耕助(ジグザグ会)  司会:津川 勲(差別・排外主義に反対する連絡会) ■ 会場費:500円 ■ 主 催:11・23シンポジウム実行委員会  連絡先:090-1429-9485(荒木) ●今から50年前、1968年に二つの大きな歴史的出来事が起きた。フランスの「5月革命」とチェコスロパキア(当時)の「ブラハの春」だ。一方は68年5月、大学や政府の管理強化に対するパリの学生反乱で始まり、ベトナム反戦運動とも結びついて西側先進国に波及。 既成の価値観や権威、秩序といった旧来の国家権力や体制の枠組み(パラダイム)に対する反逆が世界的規模でうねり、各国の社会運動や反体制運動に大きなインパクトを与えた。他方、「ブラハの春」は、「人間の顔をした社会主義」を掲げたドプチェク新政権による民主化を、8月旧ソ連と東欧諸国のワルシャワ条約機構が軍事介入によって圧殺し、「社会主義=スターリン主義」への幻滅を広げた。「社会主義」への信頼は地に落ち失望と怒りに取って代わられた。それは89—91年の東欧・ソ連の「疑似社会主義体制」の相次ぐ崩壊の連鎖をもたらす前奏曲になったとも言える。 ●この「冷戦」時代、資本主義と「社会主義=スタ一リン主義」の東西両陣営で同時期に起きた異議申し立ては、不公正・不平等な社会の変革を求め、民主主義を問う(あるいは真の民主主義を目指す)闘いであった。それは今日の草の根からの反乱のうねり ―欧米の占拠(オキュパイ)運動や韓国のキャンドル運動に象徴される世界中で登場した新しい変革の潮流— の歴史的な源流として捉えることもできるのではないか。89年「ペルリンの壁」が崩壊、「冷戦」そのものも終焉した。その一方で、米ソによって南北に分断された朝鮮半島は今も「冷戦」構 造を引きずったままだ。だがこの間の南北―米朝の首脳会談によって「世界で最後に残った冷戦構造」は終わりの始まり―つまりパラダイムシフト、歴史的転換を迎えている。 ●なぜ今、50年前の二つの歴史的出来事を問おうとするのか。そんな必要があるのか? それは端的に言えば、未来への扉を開くためには、過去と向き合い対話することによって、示唆や教訓を得て現状を打破していくことが肝要ではないかと考えるからだ。世界の歴史的な動きを俯瞰して見れば、「パリの5月」や「ブラハの春」は、遠い過去の、済んだ話なのだろうか。今日の政治状況に、それは重なっていることはないだろうか。「歴史とは現在と過去との対話である」とE・H・カーは述べた。だとすれば、私たちは現状の淀みの中で過去と対話し示唆を得ようとする思想的営為や議論を怠っているのではないか。行動も大事だが、思考停止に陥って井の中の蛙にならないために、立ち止まって、これでいいのかと考えることも必要ではないだろうか。 ●異論を認めぬ「反多元主義jを特質とした国家主義(ナショナリズム)が台頭する日本や世界は、かってないほどの危険水位に達している。何もしないことは、こうした現状を認めることになる。本当にそれでいいのか?世界はいま、国家主義と草の根からの民主主義という二つの大きな潮流が攻めぎ合う歴史の転換点にある。したがって国家主義との対抗軸を明確に打ち立てることは今日、世界共通の政治的なテーマであり「時代の要請」とも言える。そのことを問い、草の根から直接民主主義をいかに可視化するか。私たち自身のこれまでの思考―行動様式のパラダイムシフトもまた求められているのではないか。
14:00 天皇制を考える市民講座「明治産業... @ 神戸学生青年センター
天皇制を考える市民講座「明治産業... @ 神戸学生青年センター
11月 23 @ 14:00
天皇制を考える市民講座「明治産業革命遺産」と強制労働 「明治150年」賛美反対/神戸 @ 神戸学生青年センター | 神戸市 | 兵庫県 | 日本
天皇制を考える市民講座「明治産業革命遺産」と強制労働 「明治150年」賛美反対 ■ 日 時:2018年11月23日(金・休)14:00~ ■ 会 場:神戸学生青年センター  〒657-0064 兵庫県神戸市灘区山田町3丁目1−1  http://ksyc.jp/facilities/map/ ■ 参加費:¥700 ■ 講師:中田 光信(強制動員真相究明ネットワーク事務局長) ■ 資料:「明治日本の産業革命遺産」と強制労働   (神戸学生青年センター出版部・発行) ■ 主催:はんてんの会(兵庫反天皇制連続講座)  後援:神戸学生青年センター  連絡TEL078-851-2760  今年は「明治 150 年」記念として、政府は10月23日東京・憲政記念館で「明治150年」記念国家式典の開催を予定し、天皇・皇后も出席すると思われます。政府の宣伝文句は「明治の精神に学び、日本の技術や文化といった強みを再認識し、日本の更なる発展を目指す」ことです。「明治の精神」とは王政復古にもとづき五箇条の御誓文から大日本帝国憲法に至る絶対主義天皇制国家の建設で、「日本の強み」とは「殖産興業・富国強兵・植民地拡大」です。  ところで「明治日本の産業革命遺産」が 2015 年にユネスコ世界遺産に登録されました。「強制動員真相究明ネットワーク」のパンフレットを読むと、どうやらこの登録は森友学園や加計学園疑惑と同じ「安倍首相忖度案件」であったようです。 驚くべきことに「産業革命遺産」に萩地域の松下村塾と萩城下町が登録されました。吉田松陰の私塾がなぜ世界遺産になるのか。まったく容認できない「安倍忖度」です。  王政復古とアジア侵略を主張した吉田松陰は、大日本帝国によるアジア侵略思想の元祖です。これらの事実をふまえて「明治150年」賛美と天皇制侵略国家賛美の批判をおこないます。この際「民主主義に天皇はいらない!」の立場から、徹底的に議論をしましょう。
11月
24
14:00 元自衛隊員が語る自衛隊の真実-井... @ 横浜・生活クラブオルタナティブ生活館
元自衛隊員が語る自衛隊の真実-井... @ 横浜・生活クラブオルタナティブ生活館
11月 24 @ 14:00
元自衛隊員が語る自衛隊の真実-井筒高雄さん/横浜 @ 横浜・生活クラブオルタナティブ生活館 | 横浜市 | 神奈川県 | 日本
元自衛隊員が語る 自衛隊の真実 私たちの街から平和を創るために ★お話:井筒高雄さん  元自衛隊レンジャー隊員、ベテランズフォーピース・ジャパン代表 ★案内役:大野トモイ  立憲民主党 港北区市政担当  ★2018年11月24日(土)14:00〜開演 13:30〜受付 ★場所:生活クラブオルタナティブ生活館 会議室  神奈川県横浜市港北区新横浜2−8−4 地図
18:30 パレスチナ問題連続学習会/大阪 @ エルおおさか
パレスチナ問題連続学習会/大阪 @ エルおおさか
11月 24 @ 18:30 – 20:30
パレスチナ問題連続学習会/大阪 @ エルおおさか | 大阪市 | 大阪府 | 日本
■ 講師:役重善洋(パレスチナの平和を考える会) ■ 会場:エルおおさか(大阪市中央区北浜東3−14)  http://www.l-osaka.or.jp/pages/access.html ■ 第1回 米国大使館エルサレム移転と帰還大行進の歴史的意味  2018年9月29日(土)18:30~20:30  会場:エルおおさか701号室(定員54) ■ 第2回 ジェンタイル・シオニズムとイスラエル国家  10月13日(土)18:30~20:30   会場:エルおおさか707号室(定員18) ■ 第3回 中東和平とオスロ合意  10月27日(土)18:30~20:30   会場:エルおおさか707号室(定員18) ■ 第4回 “反ユダヤ主義”をめぐる議論  11月17日(土) 18:30~20:30  会場:エルおおさか707号室(定員18) ■ 第5回 日本とパレスチナ問題、BDS運動の経過と課題  11月24日(土)18:30~20:30   会場:エルおおさか707号室(定員18) ***** ■ 参加費:毎回¥1000(割引希望の方は応相談)  ☆通し参加を申し込まれた方は第2回以降各¥800 ■ 主催:パレスチナ問題連続学習会実行委員会  賛同団体:ATTAC関西グループ/関西共同行動/パレスチナの平和を考える会  連絡TEL090-42980-3952(喜多幡)
11月
30
12:00 戦犯企業を許さない!不二越東京本... @ 汐留住友ビル2階 回廊
戦犯企業を許さない!不二越東京本... @ 汐留住友ビル2階 回廊
11月 30 @ 12:00
戦犯企業を許さない!不二越東京本社行動 @ 汐留住友ビル2階 回廊 | 港区 | 東京都 | 日本
 太平洋戦争中、女子挺身隊・男子報国隊として朝鮮の少女や青年たちを強制連行した不二越企業に対し、11月30日、その責任を追求する行動を行います。  10月30日、新日鉄住金(旧新日本製鉄)徴用工訴訟において、韓国大法院は新日鉄側の上告を棄却しました。これにより新日鉄に賠償を命ずる原告勝訴判決が確定しました。この判決が、係争中の不二越韓国訴訟にも波及することは必至です。歴史の真実に頭を垂れ、犯罪を認める以外に、日本企業の未来はありません。 「明治」以降の150年間は、侵略戦争と植民地支配の歴史です。戦犯国家・企業の居直りを許さない、断固たる行動が必要です。東京本社行動に集まりください。 ■ 日時:2018年11月30日(金)12時~ ■ 場所:汐留住友ビル2階 回廊  〒105-0021 東京都港区東新橋1丁目9−2  「汐留」「新橋」駅下車  http://bb-building.net/tokyo/deta/127.html ■ 主催:第2次不二越強制連行・強制労働訴訟を支援する北陸連絡会  富山市安養坊357-35
12月
3
19:00 元陸自レンジャー隊員・井筒高雄さ... @ 元町映画館
元陸自レンジャー隊員・井筒高雄さ... @ 元町映画館
12月 3 @ 19:00 – 21:00
元陸自レンジャー隊員・井筒高雄さん講演会「元自衛官だからこそ語る 自衛隊を憲法に明記してはならない理由」/神戸 @ 元町映画館 | 神戸市 | 兵庫県 | 日本
元陸自レンジャー隊員・井筒高雄さん講演会 「元自衛官だからこそ語る 自衛隊を憲法に明記してはならない理由」 ■ 日 時:2018年12月3日(月)19:00~21:00(開場18:30) ■ 会 場:元町映画館2Fイベントルーム  〒650-0022神戸市中央区元町通4丁目1-12  https://www.motoei.com/access.html ■ 講 師 井筒高雄さん(元陸自レンジャー隊員) ■ 参加費:1000円   ※お申込みなしでどなたでもご参加できますが人数把握のためご連絡くださればありがたいです。  メール:civilesocietyforum@gmail.com まで。 ■ 主 催:市民社会フォーラム  http://shiminshakai.net/post/4784 ■ ご案内  安倍首相は9月3日、防衛省の自衛隊高級幹部会同での訓示で、「全ての自衛隊員が強い誇りを持って任務を全うできる環境を整えるのは、今を生きる政治家の責任だ。私はその責任をしっかり果たしていく決意だ」と述べ、憲法に自衛隊の存在を明記する改正に取り組む考えを改めて示しました。  10月から12月まで開会予定の通常国会でも、安倍首相は憲法改正の自民党案を提出し、早期の発議を目指す方針を明らかにしています。  はたして、自衛隊を憲法9条に明記すれば、日本の平和を保障することになるのか? 9条を現実に合わせて現状追認するだけのことなのでしょうか?  そして、有事があれば命がけで日本を守る自衛官たちも、憲法に自衛隊を明記することを望んでいるのでしょうか?  元自衛官の井筒高雄さんに、改憲発議がされようとする今、自衛隊を憲法に明記することの問題点についてお話しいただきます。 井筒高雄(いづつたかお)さん 1969年、東京都生まれ。 88年、陸上自衛隊第31普通科連隊に入隊。91年にレンジャー隊員に。 92年にPKO協力法が成立すると、武器を持っての海外派遣は容認できないとして翌93年に依願退職。 大阪経済法科大学卒業後、2002年から兵庫県加古川市議を2期務める。 元自衛官の立場から戦争のリアル、コスト、PTSD などリスクを 伝える講演活動を行う。 現在、ベテランズ・フォー・ピース・ジャパン(VFP) 共同代表。 共著に『安保法制の落とし穴』(ビジネス社)、単著に『自衛隊はみんなを愛している』(青志社)など

特集(新着順)

  1. 第54回関生支部定期大会

    2018-11-13

    大津警察留置所よりの武委員長の定期大会への挨拶

  2. 第54回関生支部定期大会 武洋一書記長

    2018-11-12

    第54回 連帯労組・関生支部定期大会 大弾圧に揺らぐことない不動の確信、11月反転攻勢へ決意打ち固める

  3. 多田謡子さん

    2018-10-28

    速報】関生労組が本年の「多田謡子反権力人権賞」を受賞!

  4. 4・28「屈辱の日」、那覇で300人集会

    2018-10-20

    天皇制と闘うとはどういうことか(3)/菅孝行(評論家) 第三回 象徴天皇制 起源の欺瞞 ―「国体」護持のために沖縄は売り渡された

  5. 2018年3回目の南北首脳会談

    2018-10-16

    今年3回目の南北首脳会談 実質的な「終戦宣言」合意の重大性

バックナンバー

カテゴリ一覧

本日
昨日
累計
FROM 2014/01/01
ページ上部へ戻る