連帯ユニオン関西地区生コン支部1600キロを走破し
反G8サミット札幌闘争に合流
7月2日
キャラバン隊出発
連帯労組関生支部は、日本で開催されるG8洞爺湖サミットへの抗議の意志を込め、ミキサー車5台と宣伝カーからなる独自のキャラバン隊を編成し、7月2日出発。北海道札幌をめざし1600キロを走破する一大キャンペーンを開始した。
札幌には全国のあらゆるところからG8に反対する人々が結集する。そればかりではない。全世界からもグローバルジャスティスやヴィア・カンペシーナなどの農民や市民の団体がやってくるのだ。
キャラバン隊は、7月2日夜、関西を出発し、東へ向けて走行。深夜、静岡入りした。
7月3日
青森へ到達!
翌朝、静岡を出発し東京へ。そして都心を迂回し東北自動車道に入った。そして北へ進路を向け、深夜1時過ぎ、ついにめざす青森港に到着した。「コモンズ」紙記者は青森でキャラバン隊に合流。宣伝カーに同乗した。いよいよここから北海道に向けフェリーに乗り込む。
2時に出発したフェリーはゆっくりと函館に向かう。約5時間の船旅ののち、4日早朝、函館港に上陸した。
7月4日
函館上陸、札幌へ
朝、小雨の中、函館港は警察機動隊が検問態勢を敷いていた。キャラバン隊は検問を通過。
函館から札幌まで300キロの道のり。国道5号線を北上し太平洋側に出る。海岸に沿って長万部、虻田豊浦町を抜け、洞爺湖付近を通過。
反対車線をほぼ2分おきに警察車両が通る。草むらを機動隊員が長い棒で検索している。途中の休憩所の全てに他県ナンバーの警察車両が止まっている。
4台編成の自衛隊装甲トラック部隊とすれ違った。自衛隊は日本海にイージス艦を出動させ、札幌市内と洞爺湖現地にもテロ専門の特殊部隊を配備済みという。
警察の全国動員に加えて自衛隊による警備。北海道はいまだかつてなかったほどの厳重警戒態勢の中にある。
韓国・英語版号外
注目を浴びる!
昼過ぎ、札幌市内に到着。分科会の一つである「貧困・社会的排除はもうたくさんだ!反G8札幌行動集会」(主催・貧困、労働ワーキンググループ)に参加。東京行動に続き、札幌、新潟、東京、大阪など各地からの発言があった。またフランス、アメリカで貧困や非正規労働、不安定雇用などの問題と闘う人々が集まり、それぞれの現場の状況を報告。新自由主義グローバリゼーションとG8サミットに対抗し、どのような運動を展開すべきかを話し合った。
コモンズ記者は、会場後ろの壁につくったばかりの『コモンズ』横断幕を貼り、持参した英語・韓国語版『コモンズ』号外を宣伝した。号外は次々と受け取られて行く。外国からの活動家たちは興味深そうに読んでいた。
このあと、大通公園で、「国際連帯フォーラムオープニングセレモニー」(主催・G8サミットを問う連絡会、国際民衆連帯ワーキンググループ)が開催され、およそ500人が参加した。ここでも参加している多くの外国人活動家に向けて『コモンズ』英語・韓国語版特別号外が手渡されてゆく。
ミキサー車デモ
札幌市内を行く
集会のあと、「格差・貧困、環喝破壌、戦争を生み出すG8サミット反対」などシュプレヒコールを上げながら札幌市内をデモ行進した。
キャラバン隊宣伝カーはこのデモを先導し、その後ろには連帯労組の旗が高々と掲げられた。
また5台のミキサー車隊は「貧困・格差を広げるG8サミット反対」「環境破壊を推し進めるG8サミットNO」などの横断幕を車体の両わきと前後にかかげながら札幌市内をデモ隊とともに行進し、札幌市民にG8サミット反対をアピールした。
沿道の通行者もミキサー車隊に目を見張り、また、デモ隊もこのミキサー車デモに歓迎のまなざしを投げかけていた。
7月5日
韓国民主労総主催集会
5日は朝から緊張した空気が走った。韓国民主労総主催で予定されていた集会が、政府による主催者への入国拒否のためできなくなってしまったからだ。農民組合の19名、民主労総の4名が足止めされてしまった。そこで急遽、関係者が集まり、日本政府への抗議と速やかな入国許可を求めるアピールを行った。また別ルートで入国できた組合員は、韓国における百万人デモの経過を含む韓国の現状を熱く語った。
五千人を集めた
注目の大デモ行進
韓国民主労総の集会もを始め午前中の各分科会に参加した人々は午後1時より大通公園にて開かれる「チャレンジ・ザG8・市民ピースウォーク7・5」(主催・同実行委員会)に参加。この集会には世界的農民団体ヴィア・カンペシーナ、債務帳消し運動のジュビリーサウス、投資に課税を求めるアタックなど、数多くの国際団体も参加。その後、参加した5000人の市民が札幌市内をデモ行進。
「米を作ってもめし食えねえ」と大書されたむしろ旗、着ぐるみ、G8首脳の人形やお面、よさこいを踊るグループ、さらに楽隊やチンドン屋なども登場。サウンドデモで踊りながらアピールする若者たちなど、思い思いに抗議の声を上げた。