国内短信】修学旅行のおみやげまで没収する安倍政権 ほか2件

■ 子どもたちにまで制裁を課すのか
 修学旅行のお土産を税関が不当に押収

朝鮮総連の記者会見

朝鮮総連の記者会見

 今や緊張緩和の流れの中で軍拡の口実をなくし、焦りから孤立へとすすむ安倍政権だが、このほど朝鮮学校の修学旅行で親戚から贈られたの記念のおみやげまで、輸入品だと難癖をつけて子供たちから取り上げていたことがわかった。
 報道によれば、6月神戸市の神戸朝鮮高級学校の生徒62人が修学旅行に祖国朝鮮を訪問し帰国した際、関西空港の税関職員が化粧品や薬などの土産品を「経済制裁で持ち込み禁止の輸入品」として押収した。押収品には親族や友人からの贈り物も含まれていた。
 朝鮮総連は29日、日本政府に抗議する会見を開き「日本政府が対話を望むならば、非人間的な措置をやめるべきだ」「お土産まで取り上げたのは暴挙」と抗議した。
 南北会談と板門店宣言、そして米朝会談が開かれ、世界が冷戦と朝鮮戦争集結、緊張緩和と平和回復に向かっている今この時、日本政府が「経済制裁」を口実に、今までおこなってこなかった子どもたちの修学旅行への嫌がらせ的な行為を開始したことは、平和気運に水を差し、ますます世界の趨勢から孤立する行為である。

■ キャンドル革命の源流
 3・1朝鮮独立運動百周年キャンペーン開始

日本と朝鮮半島の関係を問い直す6・30スタート集会
 1919年、朝鮮半島で日本の植民地支配に抗議する朝鮮人民が全国で「独立万歳!」を叫び決起した。旧日本帝国主義支配に対して武力抵抗を続けた「義兵」が日本軍により鎮圧されたあとにふたたび沸き起こったこの運動は、ほぼ百年の時を経て「光州事件」の武力鎮圧から35年後に起こったキャンドル革命を連想させる。
趙景達(チョキョンダル)教授 朴槿恵政権を打倒したキャンドル革命の源流とも言える「3・1独立万歳運動」100周年を来年に控え、「1919→2019 日本と朝鮮半島の関係を問い直す6・30スタート集会」が6月30日、東京・文京シビックセンターで行われ、100人を超える人々が結集した。集会では3・1独立革命について千葉大学の趙景達(チョキョンダル)教授(写真)からお話を聞いた。今後、呼びかけ人と23団体(コモンズ編集部も賛同)・42個人(6月28日現在)の賛同者によって来年に向けての企画が話し合われる。

■ 暴挙!オウム真理教幹部7人を死刑執行
まるで実況中継 異常な死刑報道の姿勢


 7月6日、地下鉄サリン事件などで多くの犠牲者を出したオウム真理教事件で死刑が確定していた元代表の麻原彰晃死刑囚(63)ら7人が死刑執行された。

 この情報は事前に報道関係にも伝えられ、死刑が執行されると写真に「執行」シールを貼るといった、ほとんど公開処刑にも匹敵するリアルタイムの異常な実況報道が行われた。これは人命に対するエンターテインメントまがいの報道と批判する声も上がっている。

 この死刑執行に対してEU(欧州連合)駐日代表部やEU加盟各国の駐日大使からも「死刑は残忍で冷酷であり、犯罪抑止効果がない」として執行停止を求める共同声明が出された。またロンドンに本部を置く国際人権団体アムネスティ・インターナショナルも「死刑は究極の人権の否定である」と日本政府を非難した。

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江川紹子氏、麻原元死刑囚と弟子の責任は「天と地ほど違う」「大きな衝撃を受けた」(スポーツ報知:7月27日より引用ー全文

 ……坂本弁護士一家殺害事件以来、オウム真理教を取材してきたジャーナリストの江川紹子さん(59)は「先日の松本元死刑囚らの執行より、大きな衝撃を受けた」と話した。さらに「幹部らはもともとは真面目な若者。自分を信じる者に殺人をさせた教祖と、心をからめ捕られて犯罪に手を染めた弟子たち。責任は天と地ほど違うはずだ」と指摘した。

 また、死刑囚との面会が親族以外は困難だったことを挙げ「彼らがなぜ教祖を信じ込んだか、プロセスを語る証人なので、もう少し専門家が話を聞いて事件を研究する必要があった。カルトとは何か、テロとは何か、教訓として後々につなげていかなければいけなかった。オウムと関連事件の解析と研究が進まなかったことは残念」と振り返った。

 ジャーナリストとして一連の事件を追ってきた有田芳生参院議員(66)は地下鉄サリン事件以後、米国が政府レベルでオウム真理教の実態調査を行い、上院の公聴会で、各国が共同で対処する必要性を強調したことを引き合いに出し「当事国である日本は、国会レベルで心の支配のメカニズムを解明して教訓を導きだそうという動きがなかった……例えば広瀬健一元死刑囚のように、カルトによる被害者が出ぬよう、入門の動機などを手記につづってカルト対策を社会に訴えようとしている元信者もいた。金賢姫元死刑囚のような扱いはできたはず」と話した。

 ジャーナリストの田原総一朗さん(84)は「松本元死刑囚の執行は当然と思うが、他の死刑囚については、執行せずに反省の人生を送らせる方が良かったのではないか」と話した。


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