翁長知事の辺野古埋立承認撤回を支持する

安倍政権は土砂投入を中止し、新基地建設を撤回しろ!
8・11沖縄県民大会に呼応し全国で連帯行動おこそう!

辺野古と翁長知事
 沖縄県の翁長雄志知事は7月27日、県庁で臨時記者会見を開き、名護市の辺野古新基地建設について、仲井真前知事の埋立て承認を撤回すると表明した。これを受けて県は7月31日、承認撤回に向けた手続きとして事業者の弁明を聞く「聴聞」開催を8月9日と指定し、「(マヨネーズ並みとされる)軟弱地盤や活断層の存在による危険、サンゴ類の環境保全措置の不十分さなど、公有水面埋立て法の要件を満たしていないとする撤回理由を列挙した「通知書」を沖縄防衛局に提出した。

 この表明に対して日米両政府は「辺野古が唯一」の従来の見解を繰り返して聞く耳持たずで、安倍政権に至っては「承認撤回されて工事が止まればその効力を止める執行停止を裁判所に申し立て工事再開をはかるだけだ」と公言しており、辺野古への土砂投入を前に、新基地阻止の闘いは日米両政府と知事を押し上げ支える県民との間で大きな山場を迎える。

翁長県知事は記者会見で何を語ったか
~沖縄の自己決定権の行使を断固支持する


翁長知事の埋め立て撤回表明を報じる琉球新報号外 知事は会見で、「朝鮮半島の非核化と緊張緩和に向けた米朝の努力が続けられている。北朝鮮、中国への抑止力ということで20年以上も前に決定された辺野古新基地計画を見直すことなく強引に推し進める日本政府の姿勢は容認できない。平和の大きな流れから取り残されている。辺野古を埋め立てていく理由がもうない。」「今の日本の米国への従属は、日本国憲法の上に日米地位協定があり、国会の上に日米合同委員会があり、日本はアメリカに何も言えない状況にある」と安倍政権と日本の在り様を痛烈に批判した。

 また政府のみならず本土の国民と世論に対しても、「政府がやることについて日本国民が全く違和感を持たず『沖縄に造るのが当たり前だ』というようなものがあるのではないか」と厳しく問いかけた。そして知事が特に言葉を重ねて強調したのは、沖縄の未来についてである。「いつかまた切り捨てられる沖縄でいいのか」「アジアの中の沖縄の役割、日本とアジアの架け橋、こういったところに沖縄のあるべき姿がある。私たちの沖縄はなん百年も苦労して今やっと飛び立とうとしている。そしてそれが十分に可能な世の中になっている。」と。

 1995年の少女暴行事件から今日まで、新基地建設をめぐる沖縄県民の闘いは、日米両政府と真正面から闘い、その日米安保―軍事同盟下の日本国家の中枢を揺さぶってきた。そうした中での今回の撤回表明は、連日の陸と海での辺野古現地抗議行動を軸に7月15日からの県庁前での承認撤回の早期決断を求める市民の座り込み行動や埋立ての賛否を問う県民投票条例賛同署名の草の根からの拡がりなどの民意に応える知事の政治決断と言える。この意味で、今回の知事の撤回表明並びに撤回は、沖縄の民意による自己決定権の行使である。
 わたしたちは、心から、共に闘う強い意志も持ってこの承認撤回表明を支持する。

東アジアで平和が追求されている今、
沖縄とともに闘うということの意味


手をつないで38度線を越える南北首脳 1950年に勃発して以来、朝鮮侵略戦争を「国連軍」として戦ってきた米軍が68年ものあいだ韓国、そして日本本土と沖縄に米軍基地と米海兵隊を展開し、朝鮮とその背後の中国とをけん制している状況が続いてきた。その朝鮮半島で、今や大きく情勢が変化し、朝鮮戦争終結と半島全体の非核化、南北の交流、経済協力などを掲げた南北首脳による「板門店宣言」が出され、歴史的な米朝会談が行なわれるところまで進んだ。

 この朝鮮半島情勢の変化は、安倍政権が「北朝鮮のミサイル」危機を煽り、沖縄の民意を押しつぶし、金と権力、謀略的選挙戦術によって地元を切り崩してまで強行してきた辺野古新基地建設の根拠を、そして在沖海兵隊と米軍基地の存在や南西諸島の軍備増強の根拠を、また朝鮮敵視の心情を掻き立てて推進してきた安倍政権の9条改憲―「戦争国家」への野望の足元を突き崩している。

 注目すべきは、知事が承認撤回表明した27日、同日同時刻に札幌で開催された全国知事会で、翁長知事代理の提案を受けて,同会初めて米軍基地を抱えない県も含め全会一致で米地位協定の抜本的改定を米軍に求めていく提言が採択された事である。

 沖縄が東アジアの平和へのダイナミズムと連携し、日本とアジアの架け橋としての沖縄の役割を見据えて「飛び立つ」ため、承認撤回し新基地建設断念を求め、沖縄の未来への自己決定権を行使する闘いは、本土の労働者民衆に沖縄に新基地強制する安倍政権を打倒し、沖縄への差別と米軍基地を強制する戦後日本の対米隷従のあり方の根本にある日米関係(日米安保ー日米地位協定)見直しの闘いへの決意と行動を問うものである。
 東アジアと沖縄と日本の未来を見据えて、沖縄と共に新たな闘いに挑む時である。

8・11県民大会に全力で結集を!
土砂投入を許すな、辺野古阻止へ、全国各地で声をあげ行動を起こそう!


辺野古ゲート前 沖縄では、8月11日に那覇市の奥武山陸上競技場にて、参加者3万人を目標に「オール沖縄会議」主催による県民大会を開催し、知事の承認撤回表明を支持し、土砂投入を許さず、政府に辺野古新基地断念を求める。同日、東京では「埋めるな!辺野古 沖縄県民大会に呼応する8・11首都圏大行動」が東池袋中央公園で開催される。また大阪、静岡をはじめ全国でも沖縄に呼応した動きが計画されている。

 沖縄県民と本土の一体となった大衆運動の発展こそが、翁長知事の決断を支え、国に埋め立てを断念させる最強のカードである。8・11行動を全力で成功させよう!

翁長雄志さんのご逝去の報に接し、心から哀悼の意を捧げます。本稿は2018年8月5日現在の情報に基づいて執筆されました。(編集部)

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