■ 米中、アセアン舞台に舌戦 南シナ海問題で相互批判
【出典:時事】シンガポールで開かれた東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の一連の会議が8月4日全て閉幕した。米中はアセアン各国が集まった会議を舞台に南シナ海問題で相互に批判し、舌戦を繰り広げた。
中国の王毅外相(写真中央)は4日の記者会見で、同日午前のアセアンと日中韓3カ国の外相会議は「協力問題だけを話し合い、誰も南シナ海問題を提起しなかった」と説明。ところが、その直後に米国など5カ国を加えて開かれた東アジアサミット外相会議では「域外国(=米国)が非難を展開し混乱を引き起こした」と米国を批判した。
ポンペオ米国務長官は一連の会議で、「南シナ海の法の支配を支持する」と繰り返し、アセアンと一体となって中国の脅威に対抗する立場を表明。長官はインド太平洋地域の安全保障協力のため3億ドルを拠出する方針も示した。……同じシンガポールで6月に開かれたアジア安保会議でも、マティス米国防長官と中国代表が南シナ海をめぐり、非難と反論を続けた。
■ 中国、台湾離島へ給水開始
【出典:台北時事】かつて国共内戦で激戦が繰り広げられた台湾の離島・金門に、対岸の中国福建省から給水するため海底に敷設された送水管の開通を祝賀する式典が8月5日、中台双方で行われた。台湾が中国側から給水を受けるのは中台分断後初めてだが、式典をめぐって中台が火花を散らした。…… 金門は慢性的な渇水問題を抱え、中国側からの給水が90年代半ばから検討されてきた。
……蔡英文政権は……金門の地元自治体に式典の延期を要請したが、地元側は式典を予定通り開催。蔡政権は式典への政府関係者派遣を見送った。