8・11 沖縄県民大会に7万人の怒りが結集

8・11 沖縄県民大会に7万人の怒りが結集
 8月11日、沖縄県那覇市の奥武山(おうのやま)陸上競技場にて辺野古基地建設断念を求める県民大会がオール沖縄会議の主催で開催された。故翁長雄志沖縄県知事が急逝してわずか3日、集会参加者の胸には悲しみと悔しさ、怒りが激しく渦巻いている。
 100万県民のこころを一つにし、基地建設を強行する本土政府・防衛局に対して一丸となってたたかってきた、その心の支えであった翁長さんが亡くなったのだ。悲しみの雨の中で開かれた集会は、翁長さんを追悼し、さらに翁長さんの遺志を継いで、辺野古新基地建設を何としても食い止める決意を、亡き翁長さんの霊前に誓う「決起集会」となった。

 集会に先だって、去る6月23日の沖縄戦没者慰霊の日に翁長さんの読み上げた「平和宣言」が会場に流れた。「世界中の人々が民族や宗教、そして価値観の違いを乗り越えて強い意志で平和を求め、協力して取り組んでいかなければなりません」「恒久平和を希求する沖縄のこころを世界に伝え、未来を担う子や孫が心おだやかに笑顔で暮らせる、平和で誇りある豊かな沖縄を築くため全力で取り組んでいく決意をここに宣言いたします」。平和の架け橋をめざす翁長さんの訴えが、改めて県民の心にしみわたった。

壇上の青い帽子、翁長さんは今ここにいる

 オール沖縄会議共同代表で元県知事公室長の親川盛一さんによる開会宣言のあと、翁長さんを悼んで黙とうが捧げられた。参加者全員が静かに頭を下げ、会場が静まった。

 次に翁長さんの次男で那覇市議会議員の翁長雄治(たけはる)さんから父・雄志さんの最後の様子が語られた。
 雄治さんによれば、翁長さんは最後の最後までどうやったら辺野古新基地建設を止められるのか、病室のベッドの上でも資料を読みあさっていた。また「ウチナーンチュとしての誇りを捨てることなく闘い続けてきた。ウチナーンチュが心を一つにして闘うときにはおまえが想像するよりもはるかに大きな力になる」と何度も何度も語っていたという。雄治さんは、最後に「父・翁長雄志に辺野古新基地建設が止められたと報告できるように皆様頑張りましょう」と訴えた。

 壇上には翁長さんがかぶる予定であった「辺野古ブル―」の帽子が置かれた。司会者が「知事は今、わたしたちとここにいます」と告げた。

沖縄をどれだけ傷めつければ気が済むのか!

 次に登壇した共同代表で琉球大学法科大学院教授の高良鉄美さんは、普天間基地の5年~7年以内の撤去の約束が県内移設どころか新基地建設に変更となったのは「10階建てビルの3階から6階に移るという事」に過ぎない、と批判した。「沖縄をどれだけ傷めつければ気が済むのか!」と高良さんは声を荒らげた。

 主催地を代表して城間幹子那覇市長は、こぶしを振り上げて沖縄の決意を語る有りし日の翁長知事の思い出を語った。
 壇上には玉城デニ―さん始め沖縄選出の衆参全国会議員、各会派の県議会議員らが並んでいる。県外からも多くの国会議員が参列している。

 山城博治さんが「あらためて翁長知事の決意を我がものとし、忘れずにこれからまた力強く立ち向かっていこう」と決意を表明した(下記別掲)。政策集団「新しい風にぬふぁぶし」共同代表の金城徹さん、金秀グループ・金秀興産代表取締役社長の山城敦子さん、琉球大学名誉教授で沖縄防衛局が設置した環境監視等委員会元副委員長の東清二さん(メッセージ)、「戦争させない・九条壊すな」総がかり行動実行委員会の福山真劫さん、沖縄県知事職務を代行する副知事の謝花喜一郎さんが次々と発言に立った。

悲しみを怒りに! 怒りを決意に! 決意を行動に!

 オール沖縄会議共同代表の玉城愛さんは集会決議案を読み上げるに先だって「この沖縄の空は誰のものですか? 海は誰のものですか?」と問いかけた。そしてこう語った。沖縄の海も空も沖縄のもの。「子や孫に基地を残したくない。これからの沖縄を担ってゆく人たちにどうぞ伝えて下さい」。

 会場の全員でメッセージボードを掲げたあと、オール沖縄共同代表・高里鈴与さんの音頭で「ガンバロー」三唱が行なわれ、同じくオール沖縄共同代表の稲嶺進さんにより閉会が宣言された。
 悲しみを怒りに! 怒りを決意に! 決意を行動に! 辺野古新基地建設阻止の不退転のたたかいが今、新たな段階を迎えた。
8・11 沖縄県民大会

山城さんの報告「断固として翁長さんの思いに答えよう」

 続く続く茨の道を、なぜかくも私たちにこのような試練がのしかかるのか理解ができませんが、であれば今こそ腹を固めて、団結を強めて、顔をあげて「歴史を拓くのは私たちだ」と、その気概でがんばり抜こうではありませんか。

 本来であれば、不撓不屈、命を削るように、そして実際にすべての体力、すべての気力を使い果たして「撤回」表明に及んだ翁長知事の英断決意を讃えて、ここでみんなで翁長さんに感謝と、わたしたち自身も引き続いて頑張る決意を申し上げる場であったと思います。

 残念ながら、その思いはかなえられませんが、あらためて翁長知事の決意を我がものとし、忘れずにこれからまた力強く立ち向かっていこうではありませんか。これまでご支援をいただきました県民のみなさん。全国の仲間のみなさん。引き続きの力を貸してください。

 幸いに現場は96年からひき続くように海に船を出し、カヌーを出し続けて、あのすさまじい海保の暴力に耐えて抗議の声をあげつづけております。14年から続いたゲート前の座り込みも、1日も欠かす事無く多くのみなさんが参加しております。昨今では、本部町の塩川港への船の搬出への抗議にも多くの県民が出向いております。

 みなさん。状況は簡単ではありませんが、わたしたちの力をもってすれば、不可能は無い。またその力で、断固として翁長さんの思いに答え、頑張りつづけたいと思います。どうぞみなさん、腹をすえてがんばってまいりましょう!

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