武建一委員長「関西生コン55年の到達点から見た今」を語る―「業種別職種別ユニオン運動」研究会講座

編集部注)この講演会は8月25日、武委員長が不当逮捕される三日前に、東京・御茶ノ水の連合会館にておこなわれたものである。

18関生春闘

2018春闘ミキサーパレードに結集した250台のミキサー車

はじめに―企業を超えて関生方式を拡げよう
木下武男研究会代表が趣旨説明

木下武男研究会代表と武建一委員長 この連続講座は、産別闘争として関西生コン支部が業種別ユニオンの典型的な活動を長年継続して、生コン業界団体を相手に集団交渉をおこない、企業を超えて労働条件を決定する運動を学ぶことを目的としています。
 研究会の木下武男代表は、その主旨について、「関西生コン支部は、一部経営者、警察権力、右翼排外主義者の攻撃にあって、逮捕者も出ています」との弾圧状況を述べ、「研究会として、関西生コン支部への弾圧に対するもっとも有効な反撃はなんだろうと考えた場合、この関生方式をすべての領域に全国に広げること、このことは敵がもっとも嫌がることであり有効な反撃である」と強調しました。3回の講座で徹底的に学び、その成果を全国に「芽を咲かせ花を咲かせる」ことが研究会の役割だと述べられました。

(1)弾圧に抗し、労働者の権利を勝ち取ってきた歴史


■ 資本・警察権力・ヤクザ、弾圧との闘い

 第1部は、武委員長の報告でした。武委員長の歩み・関生の歩みの55年間は、冒頭、敵側から作られたイメージの話から始まりました。

武建一委員長講演・業種別職種別ユニオン運動研究会 武委員長の報告の概要を紹介します。
 運動の前進時、常にヤクザの動きと警察権力の弾圧があったこと、1973年の最初の権力弾圧と70年代の運動の前進が集団交渉と背景資本に対する取り組み。80年代、日経連(当時)会長大槻文平が「関生の労働運動というのは、資本主義の根幹にふれる運動である」とする鮮烈な攻撃。大阪府警東淀川警察に本部をおき50人からの専従、労使合意している協約をすべて強要として、企業から恐喝・強要されたという被害届を出させ、国税局も使った攻撃。2005年の大阪府下のアウト(協同組合に入っていない企業)を使って、生コン値下げによる協同組合解体と関生支部つぶし、建交労などの連中が権力と一緒になった攻撃。2015年、今回の弾圧。いずれも勝利し、今回も勝利すると。

 生コン業界の構造と労働者の状態は、55年前は奴隷的な労働であり、賃金制度は競争をあおり1回走ったらいくらで、腰かけ産業といわれ次は市バスか観光バスに乗るという。生コン業界を実態的に支配しているのはセメントメーカーで、生コンは儲ける道具と考えたやり方はひどいものだった。生コン工場の90%は中小企業で、企業どうしで競争する仕組みになっている。74年、下請けだけを相手にして闘っていても成果を得ることができないので、孫請けの倒産の責任を親会社、背景資本と闘って雇用を保障させた。

■ 実力で雇用保障を勝ち取り組織拡大へ

 経営者は一堂に会してやる集団交渉を嫌がる。最初16社ほど、三菱系と小野田系は集団交渉に参加しない。参加しない企業に押しかけて行動を粘り強くやり、集団交渉の拡大と背景資本に責任を取らす雇用保障の実体験は、組合幹部と組合員に自信を持たせ組織拡大につながった。

 長年の闘争の成果として、(1)賃金はわかりやすく一切の差別賃金を認めない。1回走ったらいくらという成果主義は認めない。(2)雇用政策は、中小企業はいつ倒産するかわからない。つぶれた時に業界に雇用保障させる制度。(3)産業別福祉制度、企業が労働者を懐柔するために旅行に連れていったりしていたものを、労働組合が獲得して使うという制度。(4)職場の自由権の問題、組合活動のための休暇(組休)執行委員で34日、各職場に組合事務所・掲示板の設置を制度化。

 これ以外に、統一的司令部としての関生支部、運輸一般からの脱退・分裂、共産党の関生支部の運動路線への批判と反撃、中小企業政策、2015年と今回の弾圧の背景と反撃、社会主義連帯経済、労働学校の建設、政治闘争などの報告がありましたが割愛します。

(2)各方面で苦悩する労働者からの質問が殺到


「業種別職種別ユニオン運動」研究会講座
 第2部は、質問コーナーとして設定され、武委員長が、丁寧に回答しました。
 呼びかけ人の後藤道夫さんから、集団交渉での予備交渉とかリーダーシップ、優先雇用協定、過当競争から業者撤退と労働組合が業者団体と協議例、阪神淡路大震災時のシャブコン問題の基本的な点について質問がありました。
 続いて、総合サポ―トユニオン、サントリー・ジャパンビバレッジの争議当該、首都圏青年ユニオン、反レイシズム情報センター(ARIC)の若者が質問しました。

(1)エステユニオンの争議として業界と交渉をしたが「集団交渉」はできていない。集団交渉にいたる闘いなどを教えてほしい。
(2)関生支部の結成は数社からはじまったが、どのような活動をやって労働者の信頼を勝ち取り組織力をつけたのか。
(3)会社と闘っていて組合に加入してもやめていく。その理由が会社から攻撃がされ首になるかもしれない、いやなら辞めればいいの2つ。私も攻撃を受けたがあきらめる訳にはいかない。どうやって組織の輪を広げていけばいいのか関生の実践を聞きたい。
(4)執行部で業種別に組織していかないと議論している段階です。美容師の相談が多いので、その業界を組織のことを考えている。美容師業界は徒弟制的なところも残っていて個人事業主化しているが、賃金も低い。組織化についてのアドバイスを。
(5)労働者供給事業を教えてほしい。
(6)労働組合の弾圧にレイシスト・在特会が使われていることについて、極右に対して闘っておられる関生において反差別、セクハラなどの取り組みと考えを聞きたい。

 第2部の質問、会場からの質問について、武委員長はていねいに体験・経験をもとに答えました。武委員長の報告、質問対するに回答は研究会の報告集に譲ります。

ーーー
 武委員長他2名が、8月28日滋賀県警に逮捕されました。不当逮捕であり、弾圧に屈せず当たり前の労働運動を貫徹する関西生コン支部の闘いの勝利に向けて連帯していきましょう。

◇「生コン関連業種別ユニオン連続講座」の日程
■ 第2回:「生コン関連業種別ユニオンの発展」
2018年9月29日(土)午後1時から5時
Ⅰ部:バラセメント業界について
Ⅱ部:近畿コンクリート圧送労働組合
大阪経済法科大学アジア太平洋センター
東京都港区麻布台1-11-5(地図

■ 第3回:「生コン関連事業協同組合の歴史と現状」
10月27日(土)午後1時から5時
Ⅰ部:「事業協同組合と労働組合運動」
Ⅱ部:「事業協同組合と経営活動」
会場がまだ決まっていませんので、研究会HPで確認ください。
www.gyousyubetu-syokusyubetu-union.com/ 

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行動予定

12月
15
14:00 第30回多田謡子反権力人権賞受賞... @ 連合会館
第30回多田謡子反権力人権賞受賞... @ 連合会館
12月 15 @ 14:00 – 19:00
第30回多田謡子反権力人権賞受賞発表会 @ 連合会館 | 千代田区 | 東京都 | 日本
32年前に夭折した多田謡子弁護士の友人たちが運営している多田謡子反権力人権基金が、第30回反権力人権賞受賞発表会を開きます。 多田基金の詳細は http://tadayoko.net  受賞者の皆さんをお迎えして、12月15日(土)、東京・連合会館において受賞発表会を開催します。受賞者の方々には講演をお願いしています。参加費は無料です。本年も多数の皆さんのご参加をお待ちしております。 14時 発表会 17時 パーティ どちらも参加費無料。 【受賞発表会】 ■ 日時:2018年12月15日(土)14時~17時 ■ 会場:連合会館4階402号室にて  例年と同会場ですがフロアは4階です。ご注意ください。  東京都千代田区神田駿河台3-2-11 (TEL03-3253-1771)  JR御茶ノ水駅より徒歩7分  http://tadayoko.net/etc/rengokaikan.html 【受賞者を囲むパーティー】  受賞発表会の終了後、引き続き同じ会場で、17時から19時をめどに、受賞者を囲んで懇親会を開催します。参加費は無料です。パーティーのみのご参加も歓迎いたします。 【受賞された方々】 2018年10月下旬の運営委員会において、10団体・個人の推薦候補者の中から下記の方々が第30回受賞者に決定されました。受賞者の方々には12月15日(土)の受賞発表会で講演していただき、多田謡子の著作「私の敵が見えてきた」ならびに賞金20万円が贈呈されます。 ● パレスチナBDS民族評議会 (パレスチナにおける超党派市民運動) ● 優生手術に対する謝罪を求める会 (優生保護法による強制不妊手術に対する謝罪要求) ● 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部 (弾圧に抗し生コン労働者の生活と権利を守る闘い) 第30回多田謡子反権力人権賞受賞者選考理由 ● パレスチナBDS民族評議会 (パレスチナにおける超党派市民運動)  パレスチナBDS民族評議会は、2005年、170以上のパレスチナの市民団体が連名で、イスラエルに対するボイコット(Boycott)、資本引き揚げ(Divestment)、制裁(Sanctions)を求める呼びかけを行ったことを契機に生まれました。(1)占領の終結、(2)イスラエルのパレスチナ市民に対する差別政策の中止、(3)パレスチナ難民の帰還権の承認、という国際法上の義務をイスラエルが履行するまで、圧力をかけ続けることを世界に呼びかけています。 現在、パレスチナのNGOや労働組合、農業組合、女性団体など、29の団体がメンバーとなり、イスラエル入植地からの工場撤退、占領加担企業に対する投資や契約の中止など、数々の成果を上げています。また、BDSの呼びかけに応えて、多くのアーティストや研究者が、イスラエルでの公演やイベント出席をキャンセルしています。  日本でも、2017年と18年に銀座三越と大丸東京店で入植地産ワインのイベント販売を中止させるなど、連帯する闘いが始まり、BDS japan 準備会が設立されました。BDS運動への敵対を強めるイスラエル政府、イスラエルと関係を深める安倍政権を許さず、日本の地で連帯して闘う意思を込めて、パレスチナBDS民族評議会に多田謡子反権力人権賞を贈ります。 ● 優生手術に対する謝罪を求める会 (優生保護法による強制不妊手術に対する謝罪要求) 「優生手術に対する謝罪を求める会」は、1997年、優生保護法や母子保健法に取り組んできた女性グループ、障害者団体、研究者などが集まり、発足しました。その前年、優生保護法から「優生上の見地から不良な子孫の出生を防止する」という目的と優生的な条項が削除され母体保護法へ改定されました。「不良な子孫」とレッテルを貼られた人たちは、本人が納得してないのに、不妊手術(優生手術)をされました。心身に傷を負わせ、子どものいる人生の選択を奪うという著しい人権侵害に対し、国は何もせず、「当時は合法であり、すでに法改正はなされている」という態度をとり続けてきたのです。 「求める会」はホットラインを開設し被害者の声に耳を傾け、名乗り出た勇気ある当事者女性と共に、国による謝罪を求めて、厚生省交渉、国会議員への働きかけ、国際機関への訴え、集会の開催などを長年、続けてきました。  声を上げてきた唯一の女性のことを、新聞報道で知った別の女性が、2018年1月に国を提訴。問題は大きく広がり、被害回復のための法律が検討されるところまで来ました。  長年にわたる地道な闘いの積み重ねによって、国家犯罪とも言える人権侵害を明るみにし、被害者の人権回復をめざす「優生手術に対する謝罪を求める会」に多田謡子反権力人権賞を贈ります。 ● 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部 (弾圧に抗し生コン労働者の生活と権利を守る闘い)  全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部の武建一執行委員長はじめ26名に対する4次にわたる逮捕起訴は、日本の産業別労働運動を牽引してきた関生支部と、中小企業である生コン業者が組織した協同組合の活動をつぶすための悪辣な弾圧です。この数年間、滋賀の湖東生コン協同組合は、共同受任・共同販売事業によって、優位に立つゼネコンに対して対等かつ適正価格での取引を実現し、生コンの品質も確保されてきました。関西地区において、関生支部は組合員の雇用と労働条件確保のため、中小企業者と労働組合の連携によるゼネコン・大手生コンとの闘いを作り上げてきたのです。  ゼネコンに対する湖東協組からの生コン購入を求める働きかけを恐喝未遂、大手生コン等に対する関生支部のストライキ闘争を強要未遂・威力業務妨害とする今回の弾圧は、1980年代、大槻文平日経連会長の「関生型労働運動は絶対に箱根の山を越させない」との号令で行われた刑事弾圧と比べても、戦争体制構築に向かう国家権力の意思をよりあからさまにしています。大政翼賛の大阪広域協組やレイシスト集団の警察と一体になった行動は、国家に逆らう者は許さないという弾圧の端的な証左です。関生支部を支え、ともに闘う決意を込めて多田謡子反権力人権賞を贈ります。
18:30 12.15労働組合つぶしの大弾圧を許... @ 日本教育会館
12.15労働組合つぶしの大弾圧を許... @ 日本教育会館
12月 15 @ 18:30 – 20:30
12.15労働組合つぶしの大弾圧を許さない!東京緊急集会 @ 日本教育会館 | 千代田区 | 東京都 | 日本
 全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部(関生/かんなま)は、産業別労働組合として、生コン労働者の権利と生活を守る闘いを続けるとともに、辺野古新基地建設阻止、原発再稼働反対、戦争法・共謀罪・憲法改悪阻止などの闘争を積極的に行っています。加えて近畿生コン関係の中小企業と連帯し、生コン業界の民主化、健全化にも取り組み実績を上げています。  これに対して、差別排外主義者集団が暴力的ヘイト攻撃を加え、大阪府警・京都府警・滋賀県警は、関生の委員長、書記長、執行委員等を次々に逮捕・勾留し、家宅捜索をくり返し、大勢の組合員の事情聴取を行い圧力をかけ、組合つぶしの大弾圧を行っています。これらは、正当で合法的な労働運動に対する違法捜査・不当逮捕に他なりません。この弾圧は、政権および警察・検察が初の共謀罪適用を狙っているためと考えられています。  現在の関生への激しい弾圧をみると、次は別の労働組合へ、さらには平和運動や沖縄の基地反対、反原発などの市民・住民団体への弾圧につながるおそれが強いと思われます。これに対して、私たちは、関生支部のメンバーや弁護士を迎え、関係者の皆さんとともに、抗議と反撃のための緊急集会を開催します。大阪から発信されている「労働組合つぶしの大弾圧を許さない!実行委員会への賛同の呼びかけ」を東京で広め、盛り立てる機運になることを願っています。  ぜひ、多くの皆さまがご参加され、状況をご理解いただき、行動を共にしていただけるよう、お願い致します。  ご参加が無理な方は、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」への賛同のご検討をお願いします。 ■ 日 時:2018年12月15日(土) 午後6時30分~8時30分(6時開場) ■ 会 場:日本教育会館・中会議室(7階)  〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2丁目6−2  地下鉄「神保町駅」(A1出口)下車徒歩3分  地下鉄「竹橋駅」(6番出口)下車徒歩7分  地下鉄「九段下駅」(6番出口)下車徒歩7分  JR総武線「水道橋駅」(西口出口)下車徒歩15分  地図:http://www.jec.or.jp/koutuu/ ■ 参加費:500円 ーーー ■ 主な内容: ・講演「大弾圧といかに闘うか」  大口昭彦弁護士(救援連絡センター運営委員) ・連帯労組関西生コン支部からの報告 ・労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会(大阪)の報告 ・連帯発言(国会議員、市民団体、労働組合ほか) ーーー ■ 主催・問い合わせ先:  12.15労働組合つぶしの大弾圧を許さない!東京緊急集会実行委員会  仮事務局:東京都中野区中野2-23-1-3F 協同センター・東京  Tel.03-5342-1395 Fax.03-6382-6538

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