コラム】「過激にして愛嬌あり」宮武外骨と滑稽新聞のこと

言論人・宮武外骨言論人 宮武外骨
大阪を拠点に反骨と野次馬精神と


 反骨精神に富み自らの新聞・雑誌で時の政治権力批判を行い発禁処分は数知れず。明治22年大日本帝国憲法と天皇をパロディ化して不敬罪で禁錮の実刑で投獄は4年弱に及ぶ。そんな脅威の新聞人・宮武外骨(がいこつ)の存在をぜひ、知って頂きたい。
 過激言論人にして風雲児の宮武外骨(1867~1955年)。香川県で生まれ農家を嫌い14歳で上京。若くして執筆活動に入り警察の腐敗・悪徳商人らを厳しく断罪。戦後もGHQに睨まれた。

宮武外骨の風刺画

明治天皇らしき骸骨が「頓智研法」を外骨に下げ渡す様子のブラックパロディ

 彼の刊行物で最著名の「滑稽新聞」は明治34(1901)年大阪で創刊した。ゆかりの地は、現在の学働館・関生から近く、西区土佐堀の交差点角に石碑と銘板が残る。(文末写真)
 外骨はここで、記事の大半を自ら記し「過激にして愛嬌あり」を看板に反権力かつ野次馬精神に溢れた紙面を作る。関西を主とする一般大衆からの大人気をさらった。

 「滑稽新聞」は最盛期8万部と言う、当時としては驚異の売れ行きで、1915年には衆議院に立候補し、当時の普通選挙以前での選挙精度を痛烈に批判。
 幸徳秋水ら社会主義者とも親交を結び、当時の特高から「特別要視察人」としてマークされた。

宮武外骨の石碑と銘板 宮武外骨の石碑と銘板

宮武外骨伝 (河出文庫)
  • 吉野 孝雄
  • 価格   ¥ 1,026
  • 販売者 Amazon.co.jp
Amazonで見る

「コモンズ」122号の目次にもどる

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

Twitter で

  1. コモンズ最新号目次

特集記事(ランダム)

  1. わたしはどうやって変わることができたか

    2018-7-28

    青年たちは今(4)わたしはどうやって変わることができたか/原田和泉

緊急出版「ストしたら逮捕されまくったけど それってどうなの…」

最近の記事

  1. 新年天皇一般参賀(2019)
    ■ 編集後記  コモンズ4月号をお届けします。なお、今号は、統一自治体選挙のため、発行日を前倒…
  2. 淵上太郎さん
    昭和ファシズムそして令和を重ねあい 新元号また忖度をする輩 令和とは民に命令下す気か …
  3. 淵上太郎さん
     去る3月20日朝、私たちの大切な仲間である淵上太郎さんがご逝去されました。  淵上太郎さ…
  4. 辺野古新基地断念を!3・19国会議員会館前行動
    辺野古新基地建設は断念を! 政府は沖縄の民意に従え! 安倍9条改憲 NO! 憲法審査会を始動させる…
  5. 3・21さようなら原発全国集会に1万人
     3月21日、東京代々木公園において、「さような原発全国集会」が開催され、約1万人が参加した。 …

職場・労働相談はこちら(外部リンク)


連帯労組の闘い ↑ 映画「フツーの仕事がしたい」より 労働相談は連帯ユニオン

特集(新着順)

  1. 関西生コン弾圧跳ね返そう!全国規模の大カンパ運動がスタート

    2019-4-7

    関西生コン弾圧跳ね返そう!全国規模の大カンパ運動がスタート~あなたにもできることがある

  2. 労働運動研究の権威 熊沢誠氏(甲南大学名誉教授) が3・10集会に出席、特別講演

    2019-4-6

    特別講演】熊沢誠氏「関生の弾圧状況は19世紀当時の英国と酷似」

  3. ストライキが犯罪か!3・10集会に600名超

    2019-4-5

    ストライキが犯罪か!3・10集会に600名超

  4. bansky ther is always hope

    2019-3-23

    天皇制と闘うとはどういうことか(8)/菅孝行(評論家) 国家への幻想を超える隣人相互の信認の形成へ

  5. ブリューゲル「野外での婚礼の踊り(部分)」

    2019-2-23

    天皇制と闘うとはどういうことか(7)/菅孝行(評論家) 幻想の共同性を踏み越えて隣人の相互信認へ

バックナンバー

カテゴリ一覧

本日
昨日
累計
FROM 2014/01/01
ページ上部へ戻る