「歴史的な板門店宣言履行のための軍事分野合意書」(全文)

冷戦の産物、南北分断を終わらせ、平和の地帯に(4/27 板門店宣言)
南北、全ての陸・海・空あらうる敵対行動を解消(9/19 軍事分野合意)
2018年3回目の南北首脳会談

歴史的な板門店宣言履行のための軍事分野合意書 (9月19日)(全文)

南北両首脳の署名

南北両首脳の署名

 南と北は、朝鮮半島における軍事的緊張状態を緩和し信頼を構築することが恒久的で強固な平和を保障する上で必須という共通認識のもとに、「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言」を軍事的に徹底して履行するために、次の通り包括的に合意した。

1.南と北は、地上と海上、空中をはじめとする全ての空間において、軍事的緊張と衝突の根源となる相手方に対する一切の敵対行為を全面的に中止することとした。
(1)双方は、地上と海上、空中をはじめとする全ての空間において、武力衝突を防止するために様々な対策を講じることとした。
双方は軍事的衝突を引き起こすこととなる全ての問題を平和的な方法で協議・解決し、いかなる場合にも武力を使わないこととした。
双方はいかなる手段や方法をしても、相手方の管轄区域に侵入または攻撃、占領する行為を行わないこととした。
双方は相手方を狙った大規模な軍事訓練ならびに武力増強問題、多様な形態の封鎖、遮断や航海の妨害、相手方に対する偵察行為の中止などについて、「南北軍事共同委員会」を稼働させ、協議することとした。
双方は軍事的緊張の解消及び信頼構築により、段階的軍縮を実現することに合意した。
板門店宣言を具現するために、これと関連した多様な実行対策を継続して協議することとした。
(2)双方は、2018年11月1日から軍事分界線一帯において、相手方を狙った各種の軍事演習を中止することとした。
地上では、軍事分界線から5km内で、砲兵射撃訓練や連隊級以上の野外機動訓練を全面的に中止することとした。
海上では、西海南側のトクチョク島[徳積島]以北から北側のチョ島[椒島]以南までの水域、東海南側のソクチョ[束草]以北から北側のトンチョン[通川]以南までの水域において、砲撃ならびに海上機動訓練を中止し、海岸砲と艦砲の砲口と砲身へのカバー設置や砲門の閉鎖措置を行うこととした。
空中では、軍事分界線の東、西部地域の上空に設定された飛行禁止区域内で、固定翼航空機の空対地誘導武器射撃など、実弾射撃を伴う戦術訓練を禁止することとした。
(3)双方は、2018年11月1日から軍事分界線上空において、全ての機種の飛行禁止区域を次の通り設定することとした。
固定翼航空機は軍事分界線から
東部地域(軍事分界線標識物第0646号から第1292号までの区間)は40km、
西部地域(軍事分界線標識物第0001号から第0646号までの区間)は20kmを適用し、飛行禁止区域を設定する。
回転翼航空機は軍事分界線から10kmに、無人機は東部地域で15km、西部地域で10kmに、気球は25kmとする。
但し、山火事の鎮火、地上・海上での遭難救助、患者の搬送、気象観測、営農支援などにより飛行機の運用が必要な場合には、相手側に事前通報を行い飛行できることとする。民間旅客機(貨物機を含む)については、上記の飛行禁止区域を適用しない。
(4)双方は、地上と海上、空中を含む全ての空間で、いかなる場合にも偶発的な武力衝突の状況が発生しないよう対策を講じることとした。
このため地上と海上においては警告放送→2次警告放送→警告射撃→2次警告射撃→軍事的措置の5段階に、空中においては警告交信ならびに信号→遮断飛行→警告射撃→軍事的措置の4段階の手順を適用することとした。
双方は修正された手順について、2018年11月1日から施行することとした。
(5)双方は、地上と海上、空中をはじめとする全ての空間において、いかなる場合でも偶発的衝突が発生しないよう常時連絡体系を稼働させ、非正常な状況が発生した場合には即時に通報するなど、全ての軍事的問題を平和的に話し合って解決することとした。

2.南と北は、非武装地帯を平和地帯につくるための実質的な軍事的対策を講じることとした。
(1)双方は、非武装地帯内で監視所(GP)を全部撤収するための試験的措置として、相互1km以内の近接する南北監視所を完全に撤収することとした。
(2)双方は、板門店共同警備区域を非武装化することとした。
(3)双方は、非武装地帯内において試験的に南北共同で遺骨発掘を行うこととした。
(4)双方は、非武装地帯内の歴史遺跡についての共同調査及び発掘と関連した軍事的保障対策を継続協議することとした。

3.南と北は、西海の北方限界線一帯を平和水域につくり、偶発的な軍事的衝突を防止し、安全な漁労活動を保障するための軍事的対策を講じることとした。
(1)双方は、2004年6月4日の第2回南北将官級軍事会談で署名した「西海海上での偶発的衝突防止」関連合意を再確認し、全面的に復元・履行することとした。
(2)双方は、西海海上において平和水域と試験的共同漁労区域を設定することとした。
(3)双方は、平和水域と試験的漁労水域に立ち入る人員や船舶に対する安全を徹底して保障することとした。
(4)双方は、平和水域と試験的共同漁労区域内で不法漁労の遮断や南北漁民の安全な漁労活動を保障するために、南北共同の巡視方策を整備、施行することとした。

4.南と北は、交流協力ならびに接触、往来活性化に必要な軍事的保障対策を講じることとした。
(1)双方は南北管理区域における通行、通信、通関(3通)を軍事的に保障するための対策を備えることとした。
(2)双方は東、西海線の鉄道、道路連結と現代化のための軍事的保障対策を講じることとした。
(3)双方は北側船舶のヘジュ[海州]直行路利用とジェジュ[済州]海峡の通過問題などを南北軍事共同委員会で協議し、対策を講じることとした。
(4)双方は、漢江(臨津河)河口の共同利用のための軍事的保障対策を講じることとした。

5.南と北は、相互軍事的信頼構築のための多様な措置を講じて行くこととした。
(1)双方は、南北軍事当局者間における直通電話の設置や運営問題について継続協議することとした。
(2)双方は、南北軍事共同委員会の構成ならびに運営と関連した問題を具体的に協議・解決することとした。
(3)双方は、南北軍事当局間で採択した全ての合意を徹底して履行し、その履行状態を定期的に点検、評価することとした。

6.この合意書は双方が署名し、それぞれ発効に必要な手続きを経てその文本を交換した日から効力が発生する。
(1)合意書は双方の合意により修正ならびに補充することが出来る。
(2)合意書は2部作成され、同じ効力を有する。

2018年9月19日

2018年3回目の南北首脳会談
「朝鮮半島の平和と繁栄、統一のための板門店宣言 」(4月27日)(要旨)

1.南と北は南北関係の全面的で画期的な改善と発展を成し遂げることにより、途絶えた民族の血脈をつなぎ、共同繁栄と自主統一の未来を引き寄せていく。
 南北関係を改善し、発展させることは、すべての同胞の一途な願いであり、これ以上、先延ばしにすることができない、時代の切迫した要求だ。
(1)南と北は、わが民族の運命は、われわれ自ら決定するという民族自主の原則を確認し、これまでに採択された南北宣言と、あらゆる合意を徹底的に履行することにより、関係改善と発展の転換的な局面を開いていくことにした。
(2)南と北は高位級(閣僚級)会談をはじめとする、各分野の対話と協議を、早い日時に開催し、首脳会談で合意された問題を実践するための積極的な対策を立てていくことにした。
(3)南と北は、当局間協議を緊密にし、民間交流と協力を円満に保障するために、双方の当局者が常駐する南北共同連絡事務所を開城(ケソン)地域に設置することにした。
(4)南と北は民族的な和解と団結の雰囲気を高めていくために、<略>外には2018年アジア競技大会をはじめとする国際競技に共同で進出し、団結した姿を全世界に誇示することにした。
(5)南と北は民族の分断により発生した人道的な問題を、至急に解決するために努力し、南北赤十字会談を開催し、離散家族・親戚再会をはじめとする諸般の問題を協議、解決していく<略>
(6)南と北は民族経済の均衡的な発展と共同繁栄を実現するために、「10.4宣言」で合意した事業を積極的に推進していき、一次的に東海線および京義線鉄道と道路を連結し現代化させ、活用するために実践的な対策を行っていくことにした。

2.南と北は朝鮮半島で尖鋭な軍事的な緊張状態を緩和し、戦争の危険を実質的に解消するために共同で努力していく。<箇条のみ>
(1)南と北は地上と海上、空中をはじめとするあらゆる空間で敵対行為を全面的中止する。
(2)南と北は西海の北方限界線(NLL)一帯を平和水域に
(3)南と北は様々な軍事的な保障対策のため。 軍事当局者会談を頻繁に開催

3.南と北は朝鮮半島の恒久的で強固な平和体制構築のために積極的に協力する<箇条のみ>
朝鮮半島での非正常的な現在の停戦状態を終息させ、確固とした平和体制を樹立することは、これ以上、先延ばしすることができない歴史的な課題だ。
(1)南と北はいかなる形態の武力も互いに使わない…
(2)…段階的に軍縮を実現していくことにした。
(3)…65年になる今年に、終戦を宣言し、恒久的で強固な平和体制の構築のための南北米3者、南北米中4者会談の開催を積極的に推進していく
(4)南と北は、完全な非核化を通じ、核のない朝鮮半島を実現するという共通の目標を確認した。差し当たって、文在寅大統領は、今年の秋に平壌を訪問することにした。<以下略>(→全文

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