獄中よりの新年挨拶/武建一(関生労組委員長)

9条改憲・辺野古新基地・関生「共謀罪」弾圧阻止の正念場
安倍政権打倒の年に
敵の弱点に刺さりこむ闘いで勝利を!の精神で

大阪府警本部前に翻る抗議の連帯旗

大阪府警本部前に翻る弾圧抗議の連帯旗

獄中よりの年頭挨拶

全日本建設運輸連帯労働組合
関西地区生コン支部執行委員長   武 建一


 新年明けましておめでとうございます。

 今年も激動の年です。アメリカ帝国主義の衰退は明白で、米中の経済対立、パリ協定からの離脱、イランなどでの反米運動の高まりなど中東政策全般が破綻しています。米国の経済赤字は、2017年だけでも52兆6800億円で、財政破綻状態にあります。

 また核の恫喝政策による核戦争の危機をつくり出すと同時に、米同国内では民族差別、格差・貧困の拡大、退役軍人の精神障害の増大、ホームレス増大など、これらのツケを「米国第一」と称し、同盟国はじめ各国に無理難題を押し付けています。

■ 安倍政権の腐敗と民主主義破壊が露わに

 安倍自公政権が3期目に入りますが、経済成長と称し、カジノを含む統合型リゾート(IR)に象徴される博打政策を推進し、教育、医療、福祉、農業、漁業、労働法改悪など全ての分野に弱肉強食の自由競争、市場原理主義を導入し、民意を無視した辺野古新基地建設を強引に進め、原発再稼働、原発輸出を促進しています。

 正規と非正規労働者との賃金・労働条件の格差拡大、雇用不安をはじめとする人を物扱いする「働き方改革」強行、貧困の拡大、少子高齢化、金融破綻も顕著です。カルロス・ゴーンに見られる日産自動車、東芝、宇部興産、神戸製鋼など大企業の不正・腐敗も横行しています。

 「国政の私物化」が露わになった森友・加計問題、安倍首相の意向に合わせた文書改ざん、忖度(そんたく)政治の横行は目に余るものがあります。民主主義の破壊そのものです。

■ 隷従関係を断ち切る事こそ解決への道

 外交も破綻しています。朝鮮民主主義人民共和国との関係では、「制裁・圧力」を叫ぶばかりで交渉のパイプは切れており、プーチン大統領との会談で今にも北方領土が返還されるかのように報道されていますが、領土は「一ミリ」も動きません。それは日米安保条約が足かせになって行き詰まっているからで、米国への従属関係を断ち切ることが解決への道です。

 韓国との関係では、徴用工に対する韓国最高裁判決を激しく非難し、韓国・中国とは侵略戦争をめぐる歴史認識問題で日本の過去の侵略行為についての謝罪・反省・償いを行っておらず、こうした政府の歴史歪曲・修正主義により決着がついていません。敵視政策を止め、圧力から対話へ、朝鮮半島で始まった朝鮮戦争終結への流れを支持し、米朝・日朝国交回復を実現する事こそ解決への道です。

■ 弾圧は敵の危機の現われ、その弱点に刺さりこむ運動を

 日本国の借金は、1017兆円(国民一人当たり870万円)で、このツケを、これからの子どもたちに先送りしています。「魚は頭から腐る」のごとくまさに安倍政権は腐敗し、極めて深刻な国の存亡にかかわる危機に直面しているのです。

 この深刻な危機を打開しようとして、わたし達のような闘う労働組合を弾圧しています。起きていることは、敵(資本・権力)の危機の反動であり、敵は大きな弱点を抱えています。そこに刺さり込む運動を展開すれば「勝利の法則」を掴むことが可能なのです。

 セメント資本とゼネコンは、今回の弾圧を「千載一遇のチャンス」として中小企業間の分断、労働組合間の分断、御用組合化策動を実行し、協同組合を骨抜きにしようとしています。この事は、一定の時間が経てば中小企業を踏み台にし、労働者を犠牲にするものであることが明らかになります。

■ 「共謀罪」の先取り的大弾圧、その先に戦争がある

 関生支部の闘いの歴史は、業界が順調に行き出すと労働組合を裏切る歴史でもあります。それでも労働組合は粘り強く取り組み、「練り屋」などと言われている関西の生コン業界が「生コン産業」と言われるために、中小企業組合総合研究所を設立し、労使一体となって学習活動、歴史教養ツアー、技術開発、安定供給、適正サービス、適正価格収受に尽力し、成果を上げた歴史です。

 この間、2人の仲間が殺害され、多くの仲間が不当弾圧を受けてもなお諦めることなく闘った歴史です。そのことにより中小企業の経営安定、労働者の賃金・労働条件の改善を果たして今日があるのです。いかなる逆風があろうともこの運動は沈むことはありません。沈ませてはならないのです。

 大阪広域協組の4人組は役職を利用して協組員への恫喝・嫌がらせを行い、差別・排外主義者や「ヤメ検」弁護士を抱え込み、関生支部との関係を断ち切るよう攻撃しています。
 今回のわが組合への権力による攻撃は「暴対法」の拡張適用であり、「共謀罪」の先取り的適用で、マスコミを利用して関生支部の孤立化を図ろうとしています。この攻撃は大企業の収奪と闘う中小企業潰し、産業別労働組合潰し、産業・経済の民主化運動への攻撃であり、その先に戦争があることは歴史が教えています。私たちは闘いによりこれを粉砕します。

■ 「闘い(抵抗)は友を呼ぶ」を肝に銘じて闘う

 情勢はわれわれに闘う条件を与えており、情勢に確信をもって闘う観点が必要です。今年の重点課題は昨今取り組んでいる課題を追求しつつ参院選に全力を尽くすことです。
 核戦争、環境破壊を許さない取り組み、そして、韓国・ソウルに始まりカナダ、スペインなど世界的に広がる「社会的連帯経済」に取り組み関生型運動の国際化、「東アジア不戦」の取り組み、南北朝鮮の朝鮮戦争終結への和平会議を支持し過去の植民地支配についての謝罪・反省・償いを求め両国民との友好交流を強化します。

 辺野古新基地建設を認めず、沖縄意見広告運動をはじめ辺野古現地での闘いを強化し、沖縄の米軍基地問題、領土問題解決の足かせにもなっている日米安保条約の破棄、日米地位協定の見直しを求めます。9条改憲阻止し、戦争法や共謀罪の適用・拡大を許さず、福島をはじめ東北の仲間と連帯し震災復興・原発被害回復に全力を尽くします。

 そして、志を共にする労働組合、市民団体との共闘強化、関西の生コン業界の再建、組合総研の強化、島興し活動の強化、文化活動の強化、19年春闘勝利、組織の質的・量的強化、関生型運動の全国化、大阪労働学校アソシエの前進、不当弾圧粉砕に全力を挙げます。

 今年も力強く、元気に楽しく、粘り強く、〈勝利の法則〉に確信を深め、闘う年とします。
 「闘い(抵抗)は友を呼ぶ」。この先人の教えを肝に銘じて。

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