総務省ヒューマンチェーン-違法な埋め立てに公正・中立な審査を

美ら海の埋め立ては違法!公正・中立な審査を行え!
地方自治の砦「国・地方係争処理委員会」に訴える
総務省ヒューマンチェーン

総務省ヒューマンチェーン-違法な埋め立てに公正・中立な審査を
 沖縄・辺野古への土砂埋立ては許可取消しの県の決定を踏みにじり、許可要件であった土砂積み出し港の変更や土砂に環境を汚染させる違法な赤土を混入させるなど、許可要件さえもかなぐり捨て、しゃにむに工事を強行している。

 1月30日午後4時30分、「止めよう!辺野古埋立て」国会包囲実行委員会は、東京霞ヶ関の総務省「国・地方係争処理委員会」に対して抗議文を持って申し入れを行なったが、総務省は「公正・中立な委員会なので申し入れは一切受け容れない」として申し入れ書さえ受けとろうとしなかった。市民の意見も聞かずにどうやって「公正中立」を保てるというのか! それでは一方的に国の意見に従うという意味にしかならないではないか! 実行委員会はこの報告を持って、2時間後の6時30分より、霞ヶ関総務省前にて、辺野古埋立てに抗議する総務省包囲行動を開催した。

 トランペット演奏と抗議のコールのあと、最初に憲法を守りいかす共同センターの小田川義和さんが土砂投入に抗議する沖縄・辺野古の集会への参加報告を行なった。そして県民の意志を全く省みない安倍政権による強引な基地建設を「銃剣とブルドーザーで奪い取って造った基地が古くなったから新しい基地を造れというのは「居直り強盗のような開き直り・恫喝!」と喝破した。

野平晋作さん

主催者を代表して発言する野平晋作さん

 戦争させない1000人委員会の藤本泰成さんは「公正中立な機関だから市民・国民の声は聴かない、そんな話がありますか!総務省、国・地方係争処理委員会はなぜ私たちの声を聴かないのか!」と憤懣をぶつけた。「行政不服審査法」には「行政庁の違法・不当な処分に対し国民が行政庁に対して不服を申し立てすることが出来る制度を定める事により、国民の権利・利益救済を図る・・・」とある。藤本さんは「なぜ沖縄防衛局が『国民』になるんだ!係争処理委員会はしっかりと私たちの声をきけ!沖縄の民意をきけ!」と訴えた。

 佐賀からはるばる署名を持って駆けつけてくれた佐賀平和運動センターの石橋正純さんから、佐賀での米軍基地建設反対の活動報告のあとピースボートの野平晋作さんが主催者を代表して発言。係争処理委員会への申し入れ行動の報告を行なった。申し入れ書を受けとらなかったどころか、対応したのは総務省であり、係争処理委員会へ取り次いでさえくれなかった。そこで参議院議員会館にて急遽記者会見を行ない、署名を提出した全国3862団体の思いを訴えた。署名は明日、配達証明付きで送られる。国と地方公共団体とは対等な関係にある。その関係を保障するために「国・地方係争処理委員会」が設置されている。「その意味で係争処理委員会は『地方自治の砦』である砦としての役割を果たしてください」と語った。

総務省ヒューマンチェーン-・伊波洋一さん 沖縄選出参議院議員(沖縄の風会派)の伊波洋一さんが登壇した。「政府は沖縄だけじゃなく日本国内の様々な声を無視してアメリカのために辺野古の基地を造るという姿勢を崩しておりません。月曜より始まった国会の安倍首相の所信表明演説の中に、これまであった『沖縄県民に寄り添う』という表現は無くなり、『日米同盟強化』の項目で辺野古基地建設が書かれている。沖縄の思いを無視してもアメリカのために基地を建設すると表明している」と語ったあと「2028年までに年に米海兵隊が沖縄からグアムへ移転することが2009年の日米協定で決められ、その基地建設に日本が31億ドルも負担している。しかし辺野古新基地は28年どころか30年になっても出来ないでしょう。いったい何のために基地を造るのか」と語り、辺野古新基地建設が無意味・無駄であることを暴露した。

 沖縄現地からのオール沖縄会議からの連帯メッセージが読み上げられた。「沖縄米軍基地は銃剣とブルドーザーで暴力的に造られたものが全てです。沖縄に県民の納得のもとに造られた基地は一坪もない」「辺野古新基地建設には13年以上かかる。貴重な自然環境を破壊し、破たんが分かっている埋立工事に2・5兆円もの税金の無駄遣いが許されるのでしょうか」とメッセージは訴えた。

総務省ヒューマンチェーン- コールのあと、「解釈で9条壊すな実行委員会」の高田健さんが発言に立った。高田さんは明治期の沖縄処分、アジア太平洋戦争末期の沖縄地上戦、戦後の沖縄とひき換えのサンフランシスコ講和と、日本国家が沖縄を徹底的に差別抑圧してきた歴史を振り返り、「今回の辺野古新基地建設も全くその流れです」と述べた。

 一坪反戦地主会関東ブロックから発言が行われた。土砂投入に対する昨年12月12日―14日の首相官邸前連続抗議行動のあと、17日から毎日有志が集まって官邸前で抗議のスタンディングを続けている事を報告した。

 辺野古への土砂搬出に反対する首都圏グループの毛利孝雄さんが発言。毛利さんはあらためて沖縄県が基地建設承認を撤回した理由である辺野古新基地の欠陥・法令違反を指摘した。基地建設予定地の軟弱基盤、活断層の疑い、300ヶ所を越える飛行場設置基準の高さ制限違反、また普天間飛行場の返還条件を見れば、辺野古に基地が出来たとしても普天間が返還されるかどうかはっきりしないなど。しかし国と国交大臣は「抑止力への懸念」「アメリカとの信頼関係」などを挙げ、沖縄と全く向き合おうとしない。また、気候帯のまったく違う本土から運び込まれる土砂によって沖縄の自然環境の変化が危ぶまれると指摘した。

総務省ヒューマンチェーン-・中村利也さん 「辺野古の海を土砂で埋めるな首都圏連絡会」の中村利也さんは2年前に安倍首相が普天間返還を約束した日にあわせて2月17日に沖縄で大きな行動があることを報告し、東京でもそれに呼応する集会を新宿で起こそうと呼びかけた。

 最後に参加者全員が手をつなぎ、総務省を包囲する長いヒューマンチェーンが拡がった。「辺野古の海を土砂で埋めるな!寒空の中、土砂投入反対に燃える人々の声が霞ヶ関一帯にこだました。

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