労働学校アソシエ 2019年度講座がスタート

2019年度の講座紹介
未曾有の連帯労組・関生支部への大弾圧の中で4月開講!

大阪労働学校アソシエ・学長 斎藤日出治

学長 斎藤日出治氏(大阪産業大学元副学長)

 本校は、労働の尊厳にもとづく自律・協同社会の創造をめざして二〇一六年に設立され、四年目を迎えようとしています。昨年は現在も続く未曾有の関西生コンの連帯労組に対する大弾圧のため労組関係者の講座参加が困難となるなかでも、学校運営をやり抜きました。
 
■ 三つの柱の講座編成

 二〇一九年度は、大きく三つの柱を建てて、講座を編制しています。
 第一は、労働運動の活動家が労働運動・協同組合について学び考える講座(火曜日の夜間中心)、第二は、労働運動・市民運動などの活動家がみずからの思考と行動を鍛えるための、ものの見方・考え方の講座(木曜日の夜間中心)、第三は、地域や市民や社会運動家にも開いた形で、現代社会についての哲学的、思想的、経済学的な省察の講座(土曜日の午後中心)です。

■ 第1の柱-関生型労働運動、協同組合運動に学ぶ

労働学校アソシエ 学働館・関生

労働学校アソシエ 学働館

 第一の講座は、何故、独占資本と権力が未曾有の連帯労組へのなりふり構わぬ大弾圧をかけてくるのか。彼らが、関西生コン労組の闘いの何に恐怖しているのか。大弾圧の中での本年の労働講座は、関西生コンの労働運動が切り開いた地平とその本質を、『関西地区生コン支部労働運動50年』本を資料に学ぶことを目的とした講座です。また、関西生コン型の労働運動だけでなく世界各国の労働運動について、さらには資本主義に代わる新しい社会を模索する世界的な流れとなっている「社会的連帯経済」を軸に、改めて協同組合運動について学び考えます。これら講座の講師には、連帯労組の現場からの講師をはじめ津田直則(桃山学院大学名誉教授)、山元英一(全港湾大阪支部顧問)、木下武男(昭和女子大学名誉教授)、樋口兼次(元白鴎大学教授、相良孝雄(協同総合研究所事務局長)が担当します。

■ 第2の柱ーものの見方、考え方について学ぶ

 第二は、社会運動・労働運動を担う主体が世界観・歴史観・社会道徳について考えるための講座です。
 大賀正行講師((部落解放・人権研究所名誉理事))は、「マルクス・エンゲルス・レーニンの古典を読む」と題して、関西生コンの労働運動の弾圧、子供の貧困、非正規雇用の増大、被差別部落といったアクチュアルな問題をマルクス主義の古典にたちもどってとらえかえそうとします。
 田畑稔講師(季報『唯物論研究』編集長)は、「生きる場の哲学」と題して、「世界とは?」「知るとは?」「価値とは?」「わたしとは?」といった日常生活の場における根源的な問いを討論型の方式で考えます。
 斉藤日出治講師(大阪産業大学元副学長)は、新聞の記事を手がかりとしながら、賃金、賃労働、市民社会、民主主義などの日常自明のものとして使われている言葉と批判的に向き合いつつ、言葉の再認識を契機として現実世界の変革の可能性を探ります。
 
■ 第3の柱-新進気鋭の社会・経済など研究者を軸に市民にも開いた講座

 第三の、現代社会・経済に関する講座は、昨年に続いて、白井聡講師(京都精華大学常勤講師)と松尾匡講師(立命館大学教授)が担当します。白井講師は、敗戦の否認と国体の護持のうえに存立する日本の戦後社会の虚偽性に鋭いメスを入れ、現代日本社会の病理現象を解読してくれます。松尾講師は、世界の左翼運動が不況から脱出するために反緊縮政策の実施をうちだしている流れを紹介しつつ、日本の左派がうちだすべき経済政策を提唱します。松尾講師は、今回の統一地方選、参院選で<暮らしをよくするための積極的な財政支出>を政策課題に掲げる候補者に薔薇マークをつけて支援するというキャンペーン運動も推進しています。第3の柱の中で、他に沖縄問題などを現在検討中です。

 4月開講の具体的・詳細なスケジュールにつきましては、大阪労働学校・アソシエのホームページをご参照ください。お問い合わせは、info@ols-associe.or.jp までお願いします。最後に、大阪労働学校アソシエへのみなさんのご支援・ご協力を切に望みます。

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