管理職ユニオン関西】上田清掃事件 最高裁上告棄却で高裁判決確定

やったね! 平成24年4月大阪高裁判決を不服として上田清掃(株)が最高裁に上告していましたが、平成26年3月4日、最高裁第3小法廷にて「本件上告を棄却する」との決定により、高裁判決が確定しました。
 裁判は、有給休暇の時期指定をしたのに対し、会社が差別的に時季変更権を行使して不許可としたのを不服として組合と組合員が共同原告として京都地裁に提訴しました。

 3カ月も前に時期指定した休暇を、会社が申請12日後に時季変更権を行使して休暇を拒否し、この時季変更権行使に対し、労基署に是正指導する様に申告を行う他、京都府労働委員会に不当労働行為救済申し立てをしました。
 労基署は時季変更権行使に関する労基法違反の事実は認められないと判断し会社に是正指導を行わなかった。労働委員会も低額賞与については不当労働行為を認定しましたが、労基署の判断を踏まえてか、時季変更権行使には不当労働行為を認めない命令を行いました。
 このため、組合と当該組合員が会社と是正指導をしなかった国を相手取って時季変更権行使により差別的不利益を被ったので京都地裁に欠勤扱いによる賃金カット分を支払うこと、組合員への慰謝料請求と同時に、不利益扱いに起因する労働委員会への申し立て等で組織的不利益を強いられたのであるから組合にも慰謝料を支払えとして提訴しました。

 一審敗訴し大阪高裁に上告、高裁判決では、「労基法39条の趣旨は、使用者に対し、できる限り労働者が指定した時季に休暇を取得出来るように、状況に応じた配慮を要請しているものと解すべきであり、そのような配慮をせずに時季変更権を行使することは上記趣旨に反するものといわなければならない」としています。
 3カ月前の時期指定を12日後に拒否し、その後の指定日までの2カ月半の期間、時期変更権行使回避の努力を放棄して、安易に行なった時季変更権行使を厳しく咎めた判決です。
 組合員もよくがんばり、管理職ユニオン・関西もねばり強くサポートを続け勝ち取った判決です。

報告】本田直明(編集部で要旨をまとめました。)

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