5・10 組合つぶしの大弾圧に反撃する東京集会

5・10 組合つぶしの大弾圧に反撃する東京集会
 今、関西に凄まじい権力犯罪が吹き荒れている。警察権力が企業協同組合の一部幹部と結託し、労働組合の正当な活動を妨害し、大弾圧を加えているのだ。ストライキを「威力業務妨害」と言いくるめ、委員長以下幹部を片っ端から逮捕。勾留期間は9ヶ月にのぼる。
 去る5月10日、これに抗議・反撃するべく立ち上がった関東の市民有志によって、東京水道橋のスペースたんぽぽにおいて、「これからが勝負だ!!労働組合つぶしの大弾圧に反撃する東京集会」が開催され約100人が結集した。
(報告・東京M)

関西生コン支部の青木さんご夫妻 この弾圧は一昨年、労組のストライキへの弾圧から始まっている。狙い撃ちされたのは全日建運輸連帯労働組合関西地区生コン支部。労働者の権利を求め、経営者の不正を許さず闘ってきたことで知られるこの労組に対する弾圧は異常なほどに凄まじい。
 集会は最初に沖縄意見広告運動全国世話人の花輪伸一さんの主催者あいさつの後、関西生コン支部の青木さんご夫妻からの報告が行われた。

組合活動は労働組合の正当な権利

青木健太郎さん(連帯労組関西地区生コン支部)

労組弾圧の実態

青木健太郎さん(連帯労組関西地区生コン支部) 関西生コンは仲間を見捨てない。一人のためにみんなが立ち上がる。企業の枠を超えた連帯をすぐ組織する。私たちは仲間がいじめられたら大きな声も出すし怒った顔もします。ところが相手はそういう部分ばっかり切り取った映像を流し「関西生コン労働者は犯罪者集団だ」というキャンペーンを繰り返しています。
 警察による「恐喝未遂」容疑の逮捕も全くの冤罪です。建設現場で法令違反があり、その善処を求めてビラを撒いて訴えただけで「恐喝未遂」をデッチ上げた逮捕です。
 これまでそれで述べ65人を逮捕、家宅捜索も120箇所以上です。しかも組合員への取り調べの中で、「組合をやめろ」「他の組合に移れ」などと脱退強要。家族のところにも押しかけていき、本人に自供させるように、組合をやめるようにと強要、脅迫を行なっている。長い人は9ヶ月以上も拘留されています。最近カルロス・ゴーンの長期拘留が話題になりましたが、そのはるか上を行く弾圧。口封じのための拘留です。

目的は組合つぶし

 なぜこのような事が起こったのか。その目的は大阪広域生コン協同組合による労組潰しです。
 発端となったのは私たちが生コン業界でゼネラルストライキを打ったからです。ストライキが始まった段階から大阪広域協組は「このストは違法だ」「犯罪集団関西生コンをこの業界から一掃する」と公言し、そのための資金を10億円用意した。足りなければもっと出すと言った。
 その資金で大勢の「やめ検」(元検察)弁護士を大勢雇い、生コン業界に向けて「なんでもいいから関西生コンを潰す材料を探してもってこい」と指示した。レイシスト集団を使って「関西生コン=犯罪集団」のレッテルを貼り、事実無根のデマ宣伝をさせた。
 それに便乗したのが警察です。その背景には大手資本がいる。労働組合の活動は法律でも保障されているにも関わらずそれを「恐喝未遂」や「威力業務妨害」とデッチ上げて逮捕する。

協組は約束を守れ!

 我々はなぜストライキをしたのか。それは下請けの運送会社の運賃引き上げを約束通り行うこと、業界の運営を民主的に行うことの2点を要求して行なったものです。
 生コン業界は中小零細企業の集まりです。各社とも、とりあえず目先の仕事が欲しいので、隣の工場よりも料金を安くして仕事をもらう。この「安売り競争」によってどの業者も全く利益が上がらなくなる。そうなれば企業は労働者の給料を下げようとします。
 労働組合はこれを許さず、バラバラに値下げ競争をしていた企業を一つの企業協同組合にまとめ、大手ゼネコン企業に対して生コン料金の値上げを要求させて行きました。これは労働組合の協力なしには成功しません。
 目先の利益を求めて競争していた時の生コン料金は1リューベ(立方メートル)あたり1万円でした。これでは赤字です。しかし2015年、労組が組織した協同組合の力で生コン料金を1万8千円に引き上げる事が出来ました。業界は、そうなったら労組にも利益を還元すると約束していましたが、今になってその約束を踏みにじっています。これが大阪広域協のやり方です。巨額の利益を上げているのに運賃の値上げに応じなかった。
 そこで労組は止むを得ずストライキ立ち上がったわけです。そうすると我々労組を「犯罪者集団」呼ばわりし、自分たちの利益を守るために警察にも介入させたというのが真相です。

次は市民活動弾圧へと拡がるだろう

 もう一つはコンプライアンス(法令遵守)の問題です。マンションや学校などの建設コストを下げるために手抜きをすれば危険です。ダイワハウスやレオパレスの手抜き工事が明らかになりましたが、そうしたことを防ぐため、安全安心のために、「法令を守ってくださいね」と訴えている。
 正当な労働組合活動ができなくなれば、憲法で保証されている労働者の権利が守れなくなります。このような弾圧は以前にもありましたが、今回ははるかに厳しい。このような弾圧を許しておけば、次は市民運動にも広がっていくでしょう。様々な団体を破壊して戦争のできる国づくりへ向かうことでしょう。

警察のひどい嫌がらせに怒りがわく

青木邦子さん(連帯労組関西地区生コン支部青年婦人部)

青木邦子さん(連帯労組関西地区生コン支部青年婦人部) 関西生コンには20人くらいは女性がいます。男社会の中で、女性組合員の声を反映して、59社中45社で生理休暇などを勝ち取りました。
 今回の弾圧には驚いた。早朝からガサ入れに来て、自分の部屋も片っ端から捜索し、メモ帳に「ストライキ」と書いてあっただけで持ち去って行った。
 警察の嫌がらせはひどく、街宣するたびに毎日警察署の前で免許証提示を求めてくる。刑事からは給料の内容まで聞かれる。
 委員長を含めいまだに8名が拘留されているが、体の悪い人にも配慮が無い。食事には髪の毛や石が入っている。
 何も悪いことをしていないのだから、絶対に無罪を勝ち取るためにこれからも闘ってゆく決意です。

週刊実話提訴-民事訴訟について

大口昭彦さん(弁護士・救援連絡センター)

大口昭彦さん(弁護士・救援連絡センター) 週刊実話は「ブラックマネー」という記事を3回書いた。そのあまりの酷さに対してこれを裁判に訴えることに決めた。
 この裁判の目的は、第一に、名誉毀損に対する司法の面からの反撃、第二に、関西生コンの運動の意義・必要性を社会に訴えてゆく事である。関西生コンは有名ではあるが、その闘いの内容についてはあまり知らされていない。今こそ関西生コンは何をしようとしているのか、どのような歴史をもっているのか、それを我々が学び、訴えてゆく必要がある。
 この裁判闘争を一つの結集軸として連帯の闘いを広げてゆこう。

続いて連帯発言に移った。

中島由美子さん(全国一般労働組合東京南部執行委員長)

中島由美子さん(全国一般労働組合東京南部執行委員長) 労働現場の実態を報告した。弱い立場にある外国人労働者に対して権力を持った経営者が悪魔に豹変し、時給300円というようなことが起こってくる。労働者は闘ってこそ要求を勝ち取ることができる。

仲村実さん(労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会)

仲村実さん(労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会) 関生弾圧についての学習会をやっている。滋賀の大津警察と大阪府警に毎週土曜日に抗議行動をやっている。3月より毎月大衆的集会を開いている。また公判が頻繁にあり、総力戦で闘っている。
 警察は令状も見せずに家宅捜査をする。滋賀県警は組織犯罪対策課がい動いている。関生を潰すつもりで動いてきている。

佐藤智秋さん(プレカリアートユニオン執行委員)

佐藤智秋さん(プレカリアートユニオン執行委員) 東京、群馬、静岡などで活動している。組合員にはトラックの運転手が多い。最近では「アリさんマークの引越社」との労働争議を闘い和解を勝ち取ることができた。「過激派」とのレッテルが貼られ拡散されたりしている。

(見出しなどは編集部の責任でつけました。)

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