新年労働者座談会<下>
関生弾圧のピンチをチャンスに「当り前の労働運動」を守り、反転攻勢へ

〈資本VS労働〉の大きな分岐点

資本主義の根幹揺るがす関生産別労働運動
戦後最大の弾圧は労働運動に何を問うているか

ストライキが犯罪か!3・10集会に600名
労働組合弾圧に抗議する3・10集会(2019)

前号からの続き

出席者(敬称略)
発言:武 洋一(連帯労組・関西地区生コン支部書記長)
   西山直洋(同執行委員)
   小林勝彦(全日本港湾労働組合 関西地方大阪支部書記長)
司会:仲村 実(管理職ユニオン関西 書記長)

4 何度でも甦る〈関生魂〉2020年を反転攻勢の年に

―― 司会:仲村実  これまで、今回の弾圧の酷さについて、80年代などの過去に比べて違う面を整理してもらいました。当然、現場でのダメージも大きいわけで、時間もかかるかもわからないですが、弾圧を跳ね返して、反撃をどういう風に考えておられますか。

組織再構築で反転攻勢へ
委員長の戦列復帰への期待 (洋一)

武洋一書記長
武洋一書記長

洋一書記長 やはり運動は継続していかなければならないと思うが、この閉塞状態はなかなか開いていけないという状況もあるんですよ。ただ、手をこまねいているだけではいけないのでとにかく前に進めています。

 これは敵側にどうという事を知らせるだけなので詳しくは言えないけれども、2020年度は、反転攻勢に転じる時期だと思っています。事件もほぼ収まりかけてるし、武委員長の保釈も長くない間に出てこられるだろうという想定も出来ますから、新年はそこに焦点を合わせて春闘時期になるのか、大きな取り組みの〈狼煙〉をあげなくてはいけないと思ってます。その条件を作りつつあります。

 おっしゃるように、組合も物量的には正直押されてますよ。ウチの機動力である日々雇用労働者がほとんど使われないから動けない。経済的にもそういう締め付けが来ているが、随分皆さんがカンパとか取り組んでくれてそこは問題はないと思いますが、その戦う部隊をどう作るかという事ですね。

 いずれにしろ委員長を早く表に出して、…どんなに幽閉されてても、やっぱり眼力がいるんですね。家におろうがどこにおろうが、牢内にいるよりはそういう意味では眼力が効くという事もある。期待の声も高いんですよ。「委員長が出てきたら、今、こうじっとしているが…」といろいろ聞いています。このままではいかんと思う関係者も徐々に増えて来ていて、ここと連携して行けばと。

 物量的には押されているけれども、しかし〈関生魂〉は 消えてない。言い方を変えると関生支部発足の原点・原則に立ち返ってみれば、支部が出発した時は180人だったじゃないかと。…それの2倍3倍いるんだから…まだしれてる事だ、権力のやってる事は。

 もうほぼ向こうも、逮捕の件は尽きているはずだから、後は協同組合の担当も含めて関生支部本来の運動を再構築する…そういう舞台づくりをこれからしなくてはいけないと思っています。

――西山さんの方は今の所、保釈条件で組合事務所に行けない状態なんですが、これからの反撃なり、本来の関生型運動の前進のためにどうしようと考えてますか

権力に潰された労働運動の歴史はたどらない
潰されたら「当たり前の労働組合」が無くなる (西山)

西山直洋執行委員
西山直洋執行委員

西山執行委員 具体的には、事務所に行けないので職場の状況とか見えないのですが、歴史的に見たら大きな三井三池とか、国鉄闘争とかを見ても、全部権力に潰されてきた。最近のJRの職場で起こっている労組解体攻撃 (※) もありますね。今回の弾圧で我々が潰されたら「当たり前の労働組合」が無くなるね。それほどの大弾圧だと思っていますけど、関生はそうはさせませんよということを示して行きたい。

 そういう事で、いま、現にこの弾圧についてはかなり世間の関心が広がって来ていると思ってる。多くの労働組合中心に、各地域で支援の輪が広がっていると聞いていますので、その辺のメンバー達と連携しながら、全国から声がかかれば出かけて行って、やっぱり運動を作って行くために走り回りますという事ですね。

JRの労組解体路線
 安倍政権とJR東日本が一体の「国策」として進める。2018年2月以降わずか1年半の間に、JR東日本の最多組合であるJR東労組(4万6千人)から4万人近い組合員が脱退。また、数十社の下請け会社の労働組合によって組織されていたJR東日本労連がJRの介入ですべての労組が脱退し一夜にして消滅している。JR東日本は「労働組合などもう必要ない」「労働組合に代わる社員代表制度をつくる」としている。

5 「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」結成-全国に支援と連帯の輪を広げる

――西山さんの話に関連するのですが、今回の弾圧は資本と権力の労働組合そのものを解体する戦後の国労解体以来の最後の総攻撃で、これは安倍政権の日本の労働者の総非正規化や改憲などの攻撃の一環ですね。ここで関生支部がつぶされたら、闘う労働組合の存在そのものを認めない、という戦前の「産業報国会」のようになってしまう。その意味で、全国に関生弾圧を伝え、支援を広げることに力を合わせてきました。

 最初は、2017年12月ストの後、翌年の6月の中之島公会堂(大阪市北区)で1200名を集めた〈差別排外主義を利用し、労働組合つぶし行う資本権力の弾圧に抗議する6・23集会〉、その後の本格的な警察による逮捕の始まりに対応して、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会」を結成し、本格的な支援が動き出した。その中心で頑張ってこられた小林書記長は、支援の流れをどのように見ていますか。

全国の労働者、 弾圧は労働組合の危機なんだ
「関生支部だから」と他人事にしていけない (小林)

小林勝彦全港湾大阪書記長
小林勝彦全港湾大阪書記長

小林書記長 今、言われた2018年6月の中之島集会は、社会的弱者を標的にヘイトスピーチ活動をしている排外主義者を協同組合がお金で雇い、資本と権力と結託してその力で労働組合を潰しているという事件に対して、これ自体本当にあってはならない事で、 そこを社会にアピールしなくては駄目だと、開催しました。ところがその後、資本と手を組んだ警察や国家権力が本格的に関西生コン支部潰しに入ってきた…。

 私はその時点でひとつの危機感というか、これは関西生コン支部だけの問題ではないのだと思いました。なぜならば、2017年のストライキが原因とされているのであれば、なぜ我々全港湾に捜査の手がこないのか。…我々に事情すら聞きに来ないのか?
 という事は、明らかにこれは関西生コン支部を潰しに来ていると。これは私個人の中ではやっぱり沖縄の運動や、いわゆる平和運動…そこがすごくリンクしていると思うんですね。これは関西生コン支部を潰す事によって、いわば政治運動もここで終止符を打ちたいという国家の策略でしかないと。

 これが本当に陰湿なやり方で労働組合のやってる事が悪いのだ、労働組合が悪いんだという攻め方をして来ている。で、映像も然り、メディアも何か極悪人を警察が成敗してるみたいな捉え方をしてる。またそこに排外主義者が YouTube で同様の映像を流す。それによって世間がやっぱり関西生コン支部は悪い所だと印象づける。

 そういった事がまかり通ってしまったら、我々他の労働組合そのものが、悪という事になってしまう。労働組合というのは巨大な相手に、力のない人間同士が団結をして立ち向かっていくのがやっぱり組合なんですね。
 となれば相手の方が絶対強者なのですから、やっぱり交渉の中で大きな声も出ます。それは当たり前の事であって、それが〈交渉する事自体〉が悪だと印象をつけさせてしまったら、世の中の労働運動また個人の主張というのがなくなってしまう。

 そこで、この数回にわたって、関西生コン支部を潰している彼らの行いを辞めさせなければ駄目だと集会を繰り広げてきたわけです。ところが一向に世の中にそこが広がっていかない。労働組合の危機なんだと、労働者の危機なんだと言う…その我々の思いとは裏腹に、これは関西生コン支部だからだと他人事になっているのです。

 関西生コン支部が今までどういう運動をしてきたかと言ったら、経済闘争だけではなくて、われわれ全港湾と同じく、平和な国造りは労働組合の重要な役割との位置づけから政治闘争にも力を入れて闘ってきた。特に沖縄の問題、原発の問題、差別の問題とかあらゆる世の中の不条理でおかしな事に対しては、いち早く中心的な運動してきた存在です。それは、権力側から見たら、そこが一番問題な点であってそれを潰していかなければ労働者だけではなく市民に広がってしまう危機感からだと思う。

 その独裁的な権力の考え方を打ち破るには、我々が今、本当の意味で団結をして連帯していかなければ、我々がモノも言えない世の中がやってくる危機感から、11・16集会を開催して行く事を決めた。さらに、この集会は関西生コン支部への弾圧だけではなく、愛知トリエンナーレの事件もありましたし、長い間の辺野古新基地建設や高江ヘリパッド建設など沖縄の基地問題…それらと共闘してやっていかなければダメではないかと思った。

 そういう風な思いの中で、今、世の中に蔓延するあるあらゆる弾圧に対してモノを言って行こうとこの集会を持った。しかし、ある意味これがスタートですけどね。これまでの経緯ではそういう感じです。

11・16 関生弾圧抗議集会
11・16 関生弾圧抗議集会(2019)

西山執行委員  言われてる通り支援戦線は広がってますね。本当に嬉しい事なんですけれども、やはり小林さんも言われるように、関西生コン支部だからだという認識を持ってる人達もまだ存在してるというのが現実で。

 やはりもっともっと関生の闘い、セメントメーカーやゼネコンとの闘い、労働条件を確保する中小企業との産業政策、そして安倍政治との闘い、その中身を伝えて行きたいなと。そうする事で、今回の弾圧のこともそういう人たちの意識も変えていく取り組みも必要なのかなと思っています。

 組合内部を見れば弾圧の当初は、組合員の自宅の家宅捜索もメチャメチャあって、警察が組合員を崩すために家族をオルグしに来るという感じでしたね。そういうのが今回頻発してやられてしまったと。それは組合でも、家族会と名前的には婦人クラブ「あさがお」という名前ですけど、家族にもこういう弾圧を知ってもらおうと学習会をしたり、例えばパンフレット作ったりというのを弾圧の前からやっていて、私の家ではそういうパンフレット類を全部押収されましたからね。ビラまきしただけで逮捕とか家族へのオルグとか、そういう事をやられて動揺と反撃に転じる上での萎縮がありましたね。今は、吹っ切れてますね。

――今、武委員長と湯川副委員長が拘留されてもう1年半以上になるのですが、今後の見通しはどうですか。また連帯労組そのものとして生コン支部以外の近畿トラック支部とか、2018年に統合して新たに作った関西ゼネラル支部は、今回の関生支部の弾圧でより鍛えられているとかありますか。あるいは、弾圧を契機に運動が点から線になり、大きな面にという具合に、主体の問題としてこの弾圧を乗り越えて関生型運動をどうして行きますか。

支援の広がり実感
連帯労組は各地で頑張っている (洋一)

洋一書記長 委員長と湯川副委員長の奪還にむけて、弁護団に頑張ってもらっている。裁判は、まだ京都と和歌山は本格的に公判は始まっていないが、大阪や滋賀は相当進んでいる。広域協が滋賀・大阪と傍聴動員をかけていたが減ってきている。あまり目立ちませんが不当労働行為で団交拒否とか、仕事の取り上げ解雇に関わるものとかで、団交拒否で勝利命令も出た。(※)

 連帯労組全体としては、東京の本部から関東、新潟、静岡にしろ、それほど大きな変わりはない。それでも経済的な問題も含めて彼らもカンパも独自にするし、市民活動もしているし、静岡には支援の集まりが出来ました。

 ただ本部が、関西生コン支部にエネルギーを取られているのも確かでね、本部の書記長は、全国を走り回ってくれています。近畿地本では、トラック支部や関西ゼネラル支部は支部活動をしながら裁判傍聴や大阪府警前抗議行動に動員をかけてくれています。支援のバッチや手ぬぐいを売ってくれています。名古屋は着実に組合員を増やしている。大したもんだと思いますよ。

 ゼネラル支部は業種部会をやっており、トラック支部も頑張っている。生コン支部は結局、人数が多かったので削がれて行ってるのは確かだがある意味、芯になる部分は残っていると私は確信しています。また今回の弾圧があったから、これまで付き合いのなかった組合や地域から声がかかるようになって、弾圧が「友」を呼んで結び付けてくれてます。

※逮捕理由の前提が崩れた労働委の決定
 昨年12月10日、京都・加茂生コン事件で大阪府労働委員会が不当労働行為を認定して命令を出した。事件は京都府警組織犯罪対策課が「正社員として雇用するよう不当に要求した疑い」などとして組合役員と組合員5人、生コン業者団体の理事長ら2人を強要未遂と恐喝容疑で逮捕し5人を起訴したもので、一連の弾圧の中でもひときわ悪辣なものだった。
 京都地検は起訴事実の中で、請負なのに組合が労働者として「正社員要求」して会社を脅したとした。府労委命令は、厚労省指針によって、組合員が労働組合法上の労働者であると認定し、団体交渉拒否などは労働組合法が禁じる不当労働行為に当たるとした。これによってこの事件の刑事弾圧の前提が崩れたのである。

産業別業種別運動こそ世界の本流
敵が関生運動の線・面への広がりを (西山)

――資本と権力のねらいは関生型運動つぶしですが、生コン支部の芯になる部分が健在であれば全国展開のチャンスであると思います。これから先の攻勢へ、西山さんどうですか。

西山執行委員 うちの組織の現状は、洋一書記長のいう通りだろうと思います。今回の弾圧、大量逮捕されました。私も3回逮捕されたし、長期拘留で保釈条件もメチャクチャですよ。組合活動が出来ないようにというか、させないためにね。

 ただ労働運動としては、今回の弾圧にも見られたように、全港湾が普段やっている産業別業種別の運動というのを広めていくという我々と、相手側のそれはさせたくないという思惑も見えるというのがあるので、産別というか、私らの生コン業界、他の産業にそういう労働運動が作れて行く事に結びつけていければと思ってます。

 連合なんか一応産別という看板はあるけれどもやってる事は企業内の運動しかやってない。真の産別労働運動というのは、世界的に見れば産別運動の方が主流なわけです。企業内というのは日本だけで、それでは結局は非正規労働者のこととか、資本の搾取や収奪とは闘いませんからね。

 それと自分は事務所に行けないから、それを逆手にとって全国を走っている。パクられたけど線や面への広がりを敵が作ってくれたんちゃうかと思ってる。どんどんとあらゆる業種や業界で、影響力を行使できる、そういう労働運動を固めていければなあ、という風に思いますね。東京と大阪で業種別職種別ユニオン運動の研究会もやってますし、こうした運動も広がればと思いますね。

6 終わり見えた安倍反動政治をつぶす 弾圧跳ね返し、産別労働運動の全国化を

――われわれからいうと当たり前の労働組合である関生支部の関生型労働運動は、この座談会の冒頭に洋一書記長が言われたように、労組主導で中小企業を事業協同組合に組織し、適正価格の収受、品質保証、安定供給を実現し、関連企業における労働者の高いレベルの賃金・労働条件を確保してきた。そして中小企業と労働組合が連携し〈一面闘争・一面共闘〉原則をもって生コン業界で言えばセメントメーカーとゼネコンの搾取・収奪と闘い、大資本に対抗しモノをいう構造を作り、産業を民主化していくということですね。

 この運動が日本資本主義の根幹に触れるとして、資本と権力が一体となってこの運動を主導する関西生コン支部の弾圧・解体攻撃に出てきたこともこの座談会ではっきりしました。洋一書記長は新年は反転攻勢に転じる時だと言われましたが、この弾圧を跳ね返し、今の安倍政治そのものも変えていく反撃、反転攻勢に向けて決意をそれぞれお願いします。

終わり見えてきた安倍政権
関生の歴史に誇りもち運動再建 (洋一)

洋一書記長 目的のために手段を選ばないのが安倍政権の本性で、彼らは共謀罪、秘密保護法、集団的自衛権などの諸反動法案を強行し、憲法を改悪しようとしている。われわれに対する「国策弾圧」も、仲村さんが言われたように、安倍政権の改憲、闘う労働運動解体による産業報国会化への一環です。特に、共謀罪については、関生支部への弾圧を実験台に、集団的自衛権の発動はトランプ米政権の言いなりの中東への自衛隊派遣で試そうとしています。

 しかし、この安倍反動政権も「桜を見る会」など問題が噴出している。われわれが連帯し共に闘ってきた沖縄の辺野古新基地建設については強行しているが、沖縄の不屈の諦めない闘いの前でたじろいでいますよ。安倍政権も終わりが近い。

 またゼネコン、セメントメーカーは、この反動政権をよりどころにして生コンの買いたたきと原料であるセメント価格の引き上げをもくろんでおり、前半でも言いましたが、一部の中小企業はこの大企業と権力の狙いが理解できず、大阪広域協の「諸悪の根源は関生だ」との扇動にごまかされてきましたが、彼らの正体はすでに明らかになってきてる。

 先ほど、80年代、2005年、そして今回といくつかの節目での弾圧の本質と違いを言いましたが、歴史が教えていることは、このような状況は長続きしないということです。
 関生支部の歴史と闘いの伝統に誇りを持ち、もう一度運動を再構築していく。本当の意味での業界と労働組合が協同関係を作るには、その体制を作り直さないといけない。その力も源泉も芯となる組合員はもちろん、そして皆さんの協力がなければできないと思うので、そういう意味ではきちっとやり遂げていきたい。

 一年ではすぐ出来ないかもしれないが、その準備をしていくという新たな気持ちでおります。…遅くとも春闘には委員長が出ると思ってるので、そこを目指して、頑張ります!

関生支援集会
東京でも様々な人々が自分の立場から、多くの関生支援集会を開催した

関生支部は絶対潰されない!
安倍反動政治をつぶす(西山)

西山執行委員 いろいろやる事は多くあるんですが、とりわけ今裁判で、白バス国家賠償というモノをしている。

 実は一番最初に逮捕された時も…それから続くんですが。まず大阪府警を相手に違法な家宅捜索という民事的な裁判をずっとしていて、原告側の尋問って私の事なんですが、その日程が決まった途端に一昨年12月に大阪府警に逮捕されて、でその後、昨年2月に大阪拘置所で尋問出来るんですけど、民事の裁判官がそこでしましょうという手配をしてくれその日にちが決まった途端に次は滋賀県警に逮捕された。
 この一連の大阪・滋賀の事件で拘留され、保釈された9月に出て来てから、尋問の日にちが11月15日にきまった。今度はその前日に和歌山県警に逮捕されて、私の証言をさせないという事態が発生した。

 関生の正当な行動に対し、権力の弾圧が来る。その弾圧に対しての行動(国賠闘争など)すると露骨に妨害してくる。あきらかな弾圧ですよ。
 これは、沖縄意見広告運動のキャラバンとか、安倍政治に反対する運動も生コン支部が闘っていることとも関連しているのかなと思いますね。
 それから今回の弾圧で、関生支援の企業、輸送業者に徹底的に圧力がかかりましたね。拠点職場は、丸ごとつぶす解雇とかね。警察も検察も裁判所も国税もそのことに手をかし利用してきたしね。

 決意ですか? 協同組合の再建も支部の運動も再建し蘇らせることかな。関生支部は絶対につぶされないということかな。今回の広域協の失敗も生かしてね。
 大きくいうと全港湾の産別運動、我々の産別運動を全国化する。中小企業に働く労働者を産別とか業種・業界別に組織することをやる以外対抗手段はないですね。
 沖縄-安保、原発など、民意を無視する安倍政治をつぶす。労働組合の政治的闘いも継続していきます。

ピンチをチャンスに変えよう!
各地とつながり労働運動覚醒の弾みに(小林)

――小林さん、もちろん全港湾の問題もありますが、関西生コン支部弾圧をとりあえず跳ね返すために、特に支援も含めてね、最後に。

小林書記長 まず最初に言いたいのは、今の日本の労働運動で、平和運動も含めて、何か大きな集会を終えたら、また行動が成功したらハイよかったねで終わるのが今の一連の運動になってる所があるが、それではダメだと私は思う。
 私は11・16全国集会…これはある意味、皆さんから一定の評価…成功したなというお言葉を頂いているのですが、逆にここがスタートだという位置づけであると捉えている。

 今、平和フォーラムを中心にまた全日建の本部が一緒になって地方の平和人権センターなり、そういった所に訴え奔走して頂いていて、そういうのもいろんな所から反応の声を聞いています。
 本当に平和センターが平和のために動くんだなと…ここにやっぱり労働組合、また市民が一緒になって広げて行く…そして私は各地方に、各地域にやっぱりこの問題が〈おかしいだろう〉と、声が上がるような運動を広げて行って、一極集中で大きな集会をするだけではなくて、各地方でこの運動の声を上げてもらい共有する。それが今の、日本の色んな運動に足りない所であると私はそう思っていますので、そこをこれからテコ入れして、やっていかねばいけないなと。

 もう一つ、最後に言いたいのが、〈ピンチをチャンスに変える〉…要は、もの静かになってしまった労働者を政府は覚醒させてしまったなという運動に展開して行きたいと思ってます。

――「ピンチをチャンスに!」賛成です。関生支部解体の弾圧は、戦後の三井・三池の敗北-中曽根政権の国労解体から安倍政権に継続されてきた「戦後政治の総決算」の軸心にある闘う労働組合解体の総攻撃の最後の攻防戦でもありますが、ここで逆に小林さんがおっしゃったように、その攻撃が全国各地の労働者・労働運動の覚醒につながっていけば、総評から連合そして連合の衰退をも見据えて、日本労働運動再生への大きな展望を開く転機になると思います。

 私も共に頑張る決意を述べて終わります。お忙しいところ、どうもありがとうございました。(了)

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