拘置所より新年のあいさつ/武 建一

武建一委員長講演・業種別職種別ユニオン運動研究会

全日本建設運輸連帯労働組合
関西地区生コン支部執行委員長
武 建一 

新年明けましておめでとうございます。

 私は今年も拘置所で新年を迎えています。元気で頑張っています。皆様にとりまして素晴らしい喜びの年でありますよう念じています。

米国本位の世界体制は崩壊に向かっている

 さて、昨年も激変の年でありました。米帝国主義・トランプ大統領による「アメリカンファースト」なるものは他国人民への収奪と自国民への収奪と搾取を本質とするものです。

 このことはこの間の出来事が物語っています。イラク・アフガニスタン・シリア・イランなど中東諸国の人民の反撃の前にたじろいでいます。中国との貿易戦争では、その反動が自国人民へはねかえってきて思うように事態は進んでいません。朝鮮民主主義人民共和国(共和国)への恫喝政策も破綻しています。

 さらに、米国はドイツ・フランスはじめヨーロッパと日本・韓国への貿易圧力と軍事力増強を要求していますが、これは貿易収支の赤字に加え財政赤字で国家的危機に直面していることの裏返しです。今や、米国がなりふりかまわず行う政策は四面楚歌状態です。米国本位の世界体制は崩壊に向かっているのです。

安倍政権は終わりに近づいている

 日本の安倍政権はどうでしょうか。彼らは共謀罪、特定秘密保護法、集団的自衛権など諸反動法案を強行採決してきました。今度は憲法を改悪しようとしています。共謀罪については関生支部への弾圧を実験台に、集団的自衛権の発動はホルムズ海峡への自衛隊派遣で試そうとしています。しかし、これら法律は明白な憲法違反です。

 沖縄の辺野古新基地建設については、工事を強行していますが沖縄人民の闘いの前でたじろいでいます。ロシアとの北方領土返還交渉では領土は「1ミリ」も動いていません。それにもかかわらず、安倍首相はあたかも領土が返還されるかような幻想を国民に与えています。

 拉致問題解決と言っていますが、共和国は反動的な安倍政権が続く限り、交渉の窓口すら開こうとしません。韓国との関係では、徴用工、慰安婦、歴史認識、対共和国政策において意見があわず焦って輸出規制の強行など、強引な政策を実行していますが、韓国人民の反撃にあって困難を極めており、お手上げ状態です。「過去を反省しない民族」「隣国との敵対」「友好国からの疎遠」は国を崩壊に導くと言われますが、安倍政権にはこれらの言葉がお似合いです。

 また国内では、森友・加計学園問題の際、公文書の改ざん・隠ぺい・はぐらかし答弁などありとあらゆる策謀を実行しました。昨秋には「桜を見る会」問題が噴出し、安倍首相や菅官房長官らによって招待された人のなかには多くの人を騙し、刑事事件になっている人間もいたとされているのですが、その参加者名簿を野党から追及されたその日にシュレッダーにかけ隠ぺいしていることが暴露されています。

 目的のために手段を選ばないのが安倍首相の本性です。しかし、この反動政権も終わりに近づいています。借金漬けの財政政策、消費税引き上げで格差・貧困は拡大していますが、トヨタ自動車はじめ大企業は内部留保を増やしています。金儲けが第一で人の命は二の次を象徴しているのが原発再稼働であり、オスプレイはじめ米国からの大量の武器の購入です。これらの国内外の政策は各国との対立矛盾をつくり、日本国内では政権と人民との対立矛盾を激化拡大するものです。これ以上、安倍政権を続けさせるわけにはいきません。

中小企業の団結、協同組合と労働組合の協力連携こそ要

 ゼネコン、セメントメーカーはこの反動政権をよりどころにして生コンの買いたたきと原料であるセメント価格の一方的引き上げを目論んでいます。一部の中小企業はこの大企業と権力の狙いが理解できず、大阪広域協組の地神副理事長・大山副理事長・木村理事長や差別排外主義者に扇動され「諸悪の根源は関生だ、武だ」とごまかされています。しかし、彼らの正体はすでに明らかになっています。           

 歴史が教えていることは、このような状況は長続きしないということです。

 これまで大手資本は抵抗力が弱まればいかにひどい収奪と搾取をするか経験済みです。宇部資本などはトン当たり7,000円台でセメントを売っても多くの利潤があることを認めていながらこの間、トン当たり5,000円の値上げを実行しようとしたのです。これは私たちの抵抗でできなかっただけです。地神副理事長は宇部資本をうまく利用しています。

 地神副理事長と大山副理事長は元暴力団員だとも言われています。人を騙し、自分の利益のために手段を選ばないのが彼らのやり方です。木村理事長は彼らの傀儡です。権力からすると大阪広域協組を実態的に支配している三人と差別排外主義者はすねに傷をもった者ですので、利用価値があるのです。「砂上の楼閣」という言葉がぴったりです。

 歴史から教訓を得て未来に向け健全な生コン業界に導くには中小企業の団結、協同組合と労働組合との協力連携が必要です。それこそが本来の協同組合の姿です。これをつぶそうとするのが大資本と権力です。

新年の重点課題

関生支部の歴史と伝統に誇りを持ち
全身全霊、皆様と共に闘う

今年の関生支部の重点課題は要約すると次の通りです。

  • 一、沖縄辺野古基地建設阻止闘争の強化。基地問題の根本にある日米安保の破棄・地位協定改正を求める。
  • 一、36年にわたる朝鮮半島の植民地支配の反省・謝罪・償いの実行を求める。日韓・日朝労働者の交流を強化し、アジア不戦を求める。
  • 一、市場原理主義の対極にある社会的連帯経済の強化、協同組合運動の国際交流を強化する。
  • 一、憲法改悪は軍事大国化・人民支配強化の道であり、断固阻止する。
  • 一、原発の再稼働をやめさせ廃炉に取り組む。関西電力金銭受領問題で明らかになった政財官の癒着を転換させる運動を強化する。
  • 一、関生支部への大弾圧に抗し、大阪広域協組による独禁法・労働組合法・協組法など各法律違反についてあらゆる合法的手段で闘う
  • 一、全港湾をはじめ労働組合との共闘強化。民主団体との共闘強化。
  • 一、集団交渉は要求実現だけでなく経営者・労働者の実践的教育機能を持っており、これを拡充強化する。
  • 一、諸課題実現の運動を通じて組合員の拡大と協力会員の拡大に努める。教育活動の強化する。
  • 一、賃金・労働条件を守り、発展させる20春闘勝利に全力を尽くす。55年の歴史と伝統によって培われた関生型運動の全国化に全力を尽くす。

 私も近々解放されます。私はいかなる攻撃に対しても屈することはありません。関生支部の歴史と伝統に誇りを持ち、事態打開に全力を尽くし、成果を得るため全身全霊、皆様と共に闘うことを表明し、新年の挨拶といたします。

   

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行動予定

10月
7
18:30 「私たちは戦争を許さない 安保法... @ 日本教育会館
「私たちは戦争を許さない 安保法... @ 日本教育会館
10月 7 @ 18:30
「私たちは戦争を許さない 安保法制の憲法違反を訴える」市民大集会 @ 日本教育会館 | 千代田区 | 東京都 | 日本
■ 2020年7月9日(木)(延期)  日時:2020年10月7日(水)18:30~ ■ 会場:日本教育会館  〒101-0003 東京都千代田区一ツ橋2-6-2  都営新宿線・東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分  都営三田線神保町駅(A1出口)下車徒歩5分  https://www.jec.or.jp/access.html ■ 内容(予定):  主催者挨拶:寺井一弘(安保法制違憲訴訟全国ネットワーク代表)  基調講演:又坂常人(信州大学名誉教授)「安保法制違憲訴訟の歴史的意義」  特別報告:伊藤真(安保法制違憲訴訟の会・東京共同代表)「違憲訴訟の現状と課題」  リレートーク:宮崎礼壹(れいいち)(元内閣法制局長官)/飯島滋明(名古屋学院大学教授)/新井 章(弁護士)/半田 滋(東京新聞論説委員)/市民代表:全国弁護団からの報告(群馬、横浜、女の会、釧路、山口等)  メッセージ:山田洋次(映画監督)/青井未帆(学習院大学大学院教授)(オーストラリアから) ■ 参加費¥500 ■ 予約:チケットぴあPコード:645395 ■ 主催:安保法制違憲訴訟全国ネットワーク ■ 協賛:戦争させない・9条壊すな!総がかり行動実行委員会 ■ 連絡:安保法制違憲訴訟の会  〒150-0031 東京都渋谷区桜丘町17-6 渋谷協栄ビル6階  Tel 03-3780-1260 E-mail office@anpoiken.jp)  http://anpoiken.jp/

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