韓国】安全輸送・賃上げもとめ鉄道ゼネストに突入
11・25にいったん終息もたたかいはまだ終わらない

韓国鉄道ゼネスト
10・11警告ストに突入

 大田聯合ニュースによると、韓国の全国鉄道労働組合(鉄道労組)は11月20日午前9時から、賃金引き上げ、交代制勤務の導入や人員増などの要求項目を掲げ、無期限のゼネラルストライキに突入した。ストにより、高速鉄道(KTX)、広域鉄道、セマウル号・ムグンファ号など、旅客列車の半数、貨物車両の70%が運行を止めた。

韓国鉄道貨物スト
貨物の70%が運行を止めた

 昨年鉄道労組は労使交渉を通じて、安全輸送と労働時間短縮のために4組2交代制の導入で合意した。この実施のためにはさらに4600人の雇用が必要である。しかし国土交通部と企画財政部はこの昨年の労使合意事項をいまだに実行していないため、その実施を求めてのストライキ決起であった。今回のストにはKORAIL(コレイル=韓国鉄道公社)の子会社の組合員も参加しており、切符の販売業務にまで影響が現れている。62の販売窓口のうち運営されているのは半分だけしかない。

 鉄道の安全対策の遅れはすでに2人の労働者を死亡させている。鉄道労組は10月11日に約束の履行を求めて警告ストに突入し、1万人の集会を開いた。また11月15日からは遵法闘争が決行された。

 そして11月20日、遂に無期限のゼネストに突入。公共運輸労組はこの鉄道労組のストライキを支持し、11月24日、曹渓寺(チョゲサ)前で、公共機関の現場の人員拡充と賃金ピーク制の廃止、対政府交渉闘争勝利と鉄道労組スト勝利など4大要求の獲得をめざして1万5千人の決意大会を開催した。

25日、ストライキ回避

 2日間の労使交渉の末、ストライキの回避が決定された。5日間のストの結果、1・8%の賃上げと、4組2交代制の導入・増員については今後も引き続き交渉を継続することを条件としての一旦の終息である。たたかいはまだ終わってはいない。今後の賃上げ、4組2交代制の合意の実施を巡る攻防はこれからも続く。コレイルとの交渉は、その背後の韓国ムンジェイン政権との対決を意味する。安全輸送の確保と労働条件の向上を目指し韓国鉄道労働者は団結する。

韓国鉄道ゼネストに参加の地下鉄労働者
鉄道ゼネストに参加の地下鉄労働者

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