関生弾圧事件:武委員長、湯川副委員長を奪還!

業種別職種別ユニオン運動研究会で講演する武建一委員長
武健一委員長

コロナ禍の大量失業・生活破壊と闘い
安倍政権に退陣迫る労働運動の全国的陣形を!

640日余の長期不当拘留にも屈さず

 ついにこの時が来た。わが国労働運動史上類を見ない、ストライキやコンプライアンスなど、通常の組合活動を理由とした刑事弾圧事件で長期の不当勾留を強いられてきた、連帯労組関生支部、武建一委員長が5月29日に、次いで湯川裕司副委員長が6月1日ついに保釈奪還された。

 保釈されるまでの勾留期間は武委員長が実に641日、湯川副委員長が644日に及ぶ。弾圧の始まりは、2018年7月18日滋賀県警によるフジタ事件からで、直後の8月9日支部捜査、同月28日の武委員長逮捕と続き、最終は19年11月14日の和歌山広域協事件まで前後18回にわたり逮捕が繰り返され、支部組合員と事業者のべ89名逮捕、のべ67人が起訴された。今回の2人の保釈で、ようやく全組合員の保釈が実現した。

闘えば道は開く「勝利への方程式」確信

 この間、関生支部弁護団、地元関西圏の労組・市民運動による反弾圧実行委をはじめ首都圏や東海、四国、そして北は北海道から南は沖縄まで、全国各地で弾圧に抗議し連帯・支援する活動が活発に展開されてきた。また、自治体議員・弁護士など各界からの抗議声明も出されてきた。

 直近では、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委(京滋)」を軸に5月18日から29日まで、唯一保釈を認めない京都地裁前で「ただちに2人を釈放せよ!」とのべ10日間にわたる連続行動が決行された。

 この行動に全国から申し入れ、ネットやハガキ、手紙や電話による抗議と行動がうねりとなって京都地裁を包囲した。(詳細3面)
 折から安倍政権がコロナ禍のどさくさに紛れて強行しようとした検察庁法改悪案を、人々の怒りの「ツイッター一人デモ」が1000万単位で広がり今国会成立断念に追い込んだ時だった。

 行動最終日の29日、ついに京都地裁は闘いの前に崩れ落ち、2人の釈放となったのである。
 まずは、連帯労組員とそのご家族、弁護団、反弾圧実行委をはじめ全国各地の支援の皆様の粘り強い活動に心から敬意を表し、2人の奪還の喜びを共にしたい。

6・21シンポから反転攻勢へ

 しかしながら、警察・検察・裁判所一体となった労組壊滅の国策弾圧に終止符が打たれたわけではない。
 裁判所は、2人をはじめ多くの組合員に対して「組合事務所に立ち入るな」「組合員同士の接触、連絡、メールの一切を禁じる」など前代未聞の事実上の「組合活動自体を禁じる」保釈許可条件を付けている。

 これらが憲法(28条の労働者の権利)違反、国際人権規約違反であることはいうまでもない。その意味でも、全員奪還は勝利に向かう闘いの通過点にすぎず、全員無罪を勝ち取り、当たり前の労働組合活動を取り戻すための闘いは、これからだ。

 潮目は変わりつつある。

 モリ・カケ、サクラなどの〈総理の犯罪〉疑惑封じを狙った検察私物化、コロナ危機に対する無策・無能、中小企業などに支給する持続給付金を電通など大企業の食い物にする政権の実態が次々と暴露され、政権支持率は危険水域にまで急落し、安倍政権は末期症状を示している。

 その意味でこれからの闘いは、コロナ恐慌下での大量失業・生活破壊による労働者・市民の生存の危機に真っ向から対抗し闘う労働組合の存在意義を問い、終わりの見えた安倍政権の罪業を暴き、退陣に追い込む大きな闘いの一環となる。

 大阪での6・21シンポジウムは、新たな闘いのフェーズに向かう全国の労組の反転攻勢への合図となろう。

 私達は大弾圧をはねのけ、完全勝利のために、さらに反撃の全国的陣形を広げていくその一翼を担っていくため、全力を挙げる決意です。「勝利の方程式」に確信を持ち、前へ進もう!

【6/5編集部記】

   

6・21シンポジウム
今、見逃せない労働組合弾圧

・日時:2020年6月21日㈰ 13時半開場 14時開会
・会場:学働館(事前申し込み先着100名)
・申し込み先 sodan@mu-kansai .or.jp
 メールで申し込み(18日締切)
・パネラー:
 永嶋靖久(関西生コン支部弁護団)
 亀石倫子(GPS捜査・冤罪事件と闘う弁護士)
 竹信三恵子(ジャーナリスト・和光大名誉教授)
 吉田美喜夫(立命館大名誉教授)
ライブ配信―スマホ、PCで視聴可
https://youtu.be/ce_wyXDfHz8
13:30以降接続してください。
主催 労働組合つぶしの大弾圧を許さない実行委員会
(全港湾関西地方大阪支部気付)

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