黒人の命守れスト全国へ拡大、米は国家分断状況に
政権内部も深刻な対立状況へ

P2米国争乱状態に

前国防長官トランプを非難 現長官は軍動員に反対

 ミネソタ州ミネアポリスで先月、丸腰だったG・フロイドさんの首を押さえつけ死亡させた元警官のDク・ショービン被告は、第2級殺人に訴因を引き上げて訴追された。

 この白人警察官による黒人暴行死事件への抗議はいまや米全土に拡大、メディア報道やツイートによれば、3日夜ワシントンでは、ホワイトハウス近くで数千人が平和的な抗議活動を行った。
 他の米国都市ではデモ隊と警察当局の衝突も見られ、ネバダ州ラスベガスでのデモで暴動を共謀したとして、警察が男3人を逮捕した。さらにこれらの動きは世界各都市に飛び火している。

 拡大する抗議デモを巡り、トランプ大統領は1日、暴力抑止に向け都市や州が行動しないなら全土に軍隊を配備することも辞さないと明言。トランプは警察への抗議活動を厳しく制圧するようニューヨーク市当局に強く求め、自らデモを終わらせると警告した。

 これに対し、マティス前米国防長官はデモ鎮圧に米軍部隊の動員も辞さないとしたトランプへの強硬姿勢を非難した。また、エスパー現国防長官も軍を配備してデモ鎮圧に当たることに反対を表明している。

バンクシー

 エスパー長官が軍の投入に反対する立場を公の場で表明した後、両者はホワイトハウスの大統領執務室で会談した。同長官はこの日、国防総省で記者団に対し、米国内において法執行当局の任務を軍に遂行させるのは「最後の手段」であり、この場合の対応は州兵の方がよりふさわしいと述べた。

 このように、まさに権力内部での深刻な対立が覆い隠せないトランプ政府はもはや政権末期の様相に追い込まれており、まるでバンクシーの寓意絵画のように星条旗が燃え上がっている。

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