
沖縄県、外務省に米兵悪質事件で抗議
日米地位協定見直し求め
5月、北谷町の両替所で起きた米兵らによる強盗事件について、沖縄県は4日、外務省沖縄事務所と沖縄防衛局に直接抗議し、日米地位協定の抜本的な見直しなどを求めた(上写真出典:沖縄タイムス)。
事件は、先月、北谷町の両替所で米国陸軍兵のDモートンJr被告と軍属のHスミス被告の2人が現金700万円を奪ったとして強盗などの罪に問われているもの。
県は4日、外務省沖縄事務所と沖縄防衛局に直接抗議。「度重なる事件・事故は、県民にとって不安と負担を押し付けるという意味で極めて遺憾である」(金城賢知事公室長)とし、綱紀粛正や起訴前の被疑者の身柄引き渡しに応じることを明記するなどとした日米地位協定の抜本的な見直しを要請した。
外務省沖縄事務所の官澤治郎副所長は「再発防止策を講じてもらうように米国側に強く働きかけを続けたい」と述べた。
この中で、2017年4月以降開催されていない国や県、関係自治体などで構成する米軍人・軍属による事件・事故を防ぐためのワーキングチームを開催する方向で調整しているとしている。
糸満市 戦没者礎
「平和の礎」に30名の追加刻銘
沖縄戦の戦没者の名前が刻まれている糸満市の「平和の礎」に今年、新たに30人が追加刻銘される。
平和祈念公園内の「平和の礎」には国籍を問わず、沖縄戦の戦没者24万人あまりの名前が刻まれている。今年は出身別で県内が20人、県外が9人、米国1人の合わせて30人が新たに刻銘される。これは1995年に礎が建立されて以来、過去最少の追加刻銘の数となった。