沖縄県紙への権力の圧力と本土メディア

検閲アジア記者クラブ5月例会に参加して

 沖縄・辺野古新基地建設に向けた動きが急速に活発化している。昨年末の自民党沖縄県連への自民党政府の恫喝、そして仲井真知事の公約破棄とも言える辺野古埋め立て承認はあまりにも県民の気持ちを傷つけるものであった。続く名護市長選挙では、基地建設に反対を貫いてきた現職の稲嶺進氏が大差をつけて勝利する結果となった。

 何が何でも辺野古新基地建設を強行しようとする安倍自民党政府は、選挙では「助成金上積み」という露骨な札ビラ攻撃で名護市民を懐柔する一方では、反対運動に対する圧力をエスカレートしてきている。圧力はとりわけ県民が最も愛読する琉球新報、沖縄タイムスの2紙にかけられており、石垣島への自衛隊配備に関する記事を掲載した琉球新報を新聞協会に文書で申し入れるなどの強硬ぶりである。

 5月24日(土)に明治大学研究棟第一会議室(リバティタワー裏)にて、アジア記者クラブが開催した例会は、この異様とも思える沖縄2紙に対する強硬な圧力に対して考えてゆくために、当事者である沖縄タイムスから宮城栄作さん(東京編集部長)、琉球新報から島洋子さん(東京報道部長)を招きお話を聞いた。「自衛隊石垣島配備」問題の真相、あるいは本土の記者との交流の中で本土の新聞社が沖縄問題、辺野古新基地建設問題などについてどう考えているか、など興味深い話を聴いた。また、質疑応答では、海外メディアなどを通じた国際的世論にも言及されるなど、短い時間ではあったが活発で有意義な議論が行われた。

 閉会後、記者は沖縄意見広告のチラシを両紙記者に手渡し、激励した。
(東京 M)

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