全国キャラバンin沖縄レポート
ゲート前に生コン車で緊迫! 辺野古現地に見る不屈の闘い

1月17日に沖縄意見広告運動第11期のスタート集会を開催。後日、1月20日から22日にかけて全国キャラバンin沖縄がスタートした。
今回のメンバーは全港湾大阪支部から小林書記長、全港湾徳島支部から元木委員長と山根副委員長と関生支部から西山の4名での参加となった。
県民抗議で工事進捗を防ぐ
現在の辺野古の状況などを確認して大和(ヤマト=本土)に伝えていく役割のためのキャラバン。沖縄入り当日から辺野古の海上行動に参加。現在の埋め立て状況の説明を受けた。
海上では、抗議のカヌーが海保の妨害も跳ね除け頑張りを見せている。埋め立ては県民たちの抗議で思うように進んでいない。
しかも現場に来ればわかる。政府が誤魔化してきた軟弱地盤の実態が工事の状況を見ればよく確認できる。
この日説明してくれた抗議船船長の大畑さんは昨年の12月21日、北部訓練場の新設ヘリパッドに入ったとされる弾圧事件の被害者。逮捕の理由は、刑事特別法(刑特法)違反。30日には釈放されたが、現在も運動つぶしの弾圧は沖縄で続いていることがわかった。
その後、高江に状況確認に出向くが行動がなかったため、現地のメンバーから現状を教えてもらった。
翌日は、辺野古キャンプシュワブゲート前座り込み行動に参加。
ゲート前の国道に並ぶ生コン車の数にびっくり。30台以上の生コンを同時に搬入することは見たことがない。(上写真)
JIS規格の生コンなのか?生コンポンプ車も同時刻に入場していたので品質上の問題も疑われると感じた。
中に入れないのでどのように打設をしているのか?このような納入状況で工事を強行する異常さも追及していかなくてはならないと思った。
この日は九州から平和フォーラムの団も参加していて、ゲート前行動は盛り上がり、集会では関生支部への弾圧状況も報告。支援の輪も広がった。
国と癒着する国策企業
その後、安和の琉球セメントの桟橋行動にも参加した。海上には、関西生コンカヌーで漕ぎ出し、抗議を行う市民の姿を確認。皆さんの頑張っている姿を見て嬉しく思うと同時に連帯感を感じることができた。
琉球セメントの桟橋は、老朽化のため新たに作られた。現在は、辺野古の埋め立て土砂を運ぶため専用で使われている。
この桟橋は事実上、辺野古工事のために、国が作ったようなものであり、工事が終われば琉球セメントが使用する。国策に協力することで見返りがある。まさに、国と大企業の癒着構造が表れている。

夕方からは、主要メンバーと現在の状況の報告を受けた。
キャラバン隊は、ますます沖縄県民の訴えを大和にこの状況を伝えて行かなくてはならないと改めて心に刻んだ現地の視察行動であった。
最終日は、我がキャラバン隊の隊長である山城博治さん(沖縄平和運動センター議長)と合流。時間がなかったこともあり、那覇までの移動車での懇談となった。
山城さんは、目の手術をしたばかりであった。退院した次の日には、県庁での交渉に参加するなど精力的に動く博治さんに脱帽する。関生支部の状況も心配してくれて改めて心の強さを感じた。
帰阪したキャラバン隊は、沖縄行動で確信を持ち、沖縄で継続されている辺野古新基地建設反対運動と関西生コン弾圧を同時に全国に広げていく意思統一を行い解散した。