関生支部第57回定期大会 解任された武委員長挨拶の全文

武建一委員長
武建一委員長(写真は第53回大会にて)
【編集部解説】 武建一氏「声明」で触れられている「関生支部第57回、委員長挨拶」の全文を紹介する。A4頁サイズ計5枚で綴られた同氏の思いであるが、大会では司会者から挨拶中途で制止を受けて会場から排除され、参加者には内容全ては伝え切ることは出来なかった。

 関生支部第57回大会に出席された皆様、大会には出席できなかった組合員家族の皆様。皆様の日頃の御苦労と奮闘、ご協力に敬意と感謝を申し上げます。そして関生不当弾圧と共に闘う立場の全国の仲間の皆様のご支援・ご協力に、心より御礼と感謝を申し上げます。

 本大会は、関生支部56年の歴史の中で、かつて経験したことがないような事態の中で開催されています。本大会が関生の新たな発展に繋がるか、それとも「やられたらやり返す」をかなぐり捨て、敵に屈服して奴隷の道を歩むか、が問われている大会です。

 今、関生支部は「関生を語る資格のない者が関生をのっとっている」事態が進行しています。
 私は昨年5月28日641日の長期拘留から保釈を実現できました。巷では「5年程拘留する」と情報操作されていましたが、私の保釈は全国の仲間の支援活動と、安倍政権が強引に進めていた黒田検事留任に国民の不満、怒りが爆発して辞任に追い込んだ力に依って実現出来たものです。

保釈後、急いで解決を迫られたことは以下の5つです。

 (1)幹部3人―副委員長、書記長、財政部長によるあるまじき行為を正す事です。
 あるまじき行為とは具体的には特権乱用であり、自分に協力的な人を専従者にしたり幹部の息子を安定した仕事に付けたりしていたこと。

 (2)副委員長が弾圧前に組合員の子供を本勤にする約束があったとのことで「約束があった、無かった」ともめていました。
 私は、副委員長自らその本人と直接会って合意を取り付ける事を求めましたが、それをしなかったことから、組合員が不満と怒りのもと、その副委員長の自宅を訪問するという事態に至りました。
 幹部がこの組合員を処分することを私に求め、これを私は拒否して「組合員に問題があるとしても、幹部は謙虚にこれを受け止め理解納得に務める」事が幹部の役割といたしました。

 (3)支部財政について、弾圧により組合員は10分の1まで減少して、収入は月100万程なのに月1.500万円の金が必要として浪費されていました。その原因が多くの専従を抱えていることにあります。
 私は専従者を3人以内にすること、組合員は弾圧され裁判・労働委員会を抱えて争議の真っ只中にあるのに、自分で仕事を探し自活している幹部はごく一部であったので、組合の財政を食い潰すことでなく年金だけか、生活保護を取ってでも支部財政を再建しようと主張しました。
 またこの支部財政の不足金を生コン会館を売るなどとしているが、これは間違っていると指摘しました。

 (4)東淀川の闘いの拠点であった職場の株と代表権が闘いの実績も無い人に譲渡されていました。
 このことにより、いとも簡単に会社がその譲渡を受けた人によって乗っ取られ、荷主側へ乗っ取られ財産を失っていたのです。これは当時の社長と獄中に居た私の反対を押し切って実行されていました。
 これは詐欺行為ではないか。譲渡を決めた幹部は、関係者に反省と謝罪、償いをすべきです。(反対意見を押さえるのに弁護士の確認書を利用していたが、この確認書は全く有効性のないものであった)

 (5)一点突破をするには、敵の嫌がる新プラントの建設に着手すべきであると、昨年8月の執行委員会で確認し、実施体制に入りました。
 幸い協力者がいるのでこれを実行する事は十分可能でした。ところが、突然新プラント建設に妨害が入りました。プラント建設の土地にセメントサイロを作るとか、骨材ヤ-ドを作るとか、実現不可能な理由を持ち出し妨害するようになったのです。 

その後、妨害をはじめ、どのようなことが起きたのか

 この様に、私は幹部の活動やあり方の改善を求め、事態打開のための新プラント建設を提案し、幹部一同一致した方針として実現するために、先頭に立って実行するようになったその時に、理由不明な反対理由を出して、私の活動を妨害するようになった。
 その直接のきっかけは、ある副委員長が三重県の有力者と会談した昨年の8月以降でした。それ以降どのような事が起きたか。

 一つは、政策事項と事業計画をストップするために、〈リセット〉と称して委員長の私をないがしろにした副委員長が「これからは俺が指揮する」と言いだし、私以外の幹部に組織の原理原則を無視した活動をするようになりました。 (私はこのことを後に知る事になります)
 このことが組織に重大な損害を与えることになりました。誤った方針のもとに自分達に都合の悪い事は隠蔽してしまうようになりました。その具体的現れが、次項の「決意書」作成と署名であります。 

昨年大会終了後の突然の「決意書」の突き付け  
―委員長を蔑ろにする文書

 昨年10月18日の大会当日、終了後のク-デタです。
 大会の終了後に突然に20名の執行委員名による「決意書」が私に突きつけられました。(この「決意書」に署名、印鑑を押すのに某法律事務所がその場を提供していたことを、後になって私は知りました。)

 その「決意書」とは、「今後の組織運営については、委員長を除く常任をはじめ執行部での集団指導体制での運営を行います」というものです。
 私との事前の相談も打ち合せも無く、執行委員会での議論も無く、大会でも議論無く、突然出されました。

 この時私は、「クーデターではないか、納得出来ない」と反論すると、「今日この様に委員長に意見を出したことに有義議がある」と訳の分からない発言に終始、その後は、露骨に委員長の私を無視した支部運営が今日まで続いてきました。また私を除いた別会議が行われていました。
 これは組合規約に反し、組織の運営上の原理原則に反していると主張していますが、これも完全無視され、今日に至っています。

 この明らかに大会前に署名された「決意書」には、ユニオン会館と学働館について、「早急に5年間を目途にしたその売却先とのリ-ス契約を締結する必要があります」とあります。これは関生支部50周年記年事業として組合員と多くの中小企業のカンパによって建設されたので、売るべきではありません。その主張に対しても、「ハコ物がそんなに大事か?」という有様です。

 また、委員長の生コン支部の出入りについては最大、月・水・金、もしくは火・木・土とするものでした。
 こうして、午前6時頃出勤する私が出勤し執務している2階に執行委員や組合員が上がる事を制限し、私を孤立させ執行委員や組合員との接触を妨害したのであります。

 このように不当違法な手法により委員長を蔑ろにし、委員長職を実質解任して労働組合の組織原理・原則に反する組織運営を今日まで続けてきました。
 この理不尽な決定について「口外しないように」との決定を押しつけられ、この屈辱的決定について今日まで耐え忍んできました。

ストライキの否定

 今一つは、2017年12月のストライキについて、副委員長は反対したが委員長が独断で突っ走ったとして責任を委員長に転化していることです。
 三役同意のうえ執行委員会・大会で決定したことを誤魔化しています。なによりも「関生支部への権力の弾圧、憲法28条・労組法を否定する攻撃」として、全国の仲間に訴え支援の輪が広がっているのに、これを否定する許しがたい姿である。

 今一つは、全ての機関会議を形骸化していることです。
 執行委員会における委員長の私の提起・提案も聞き流すだけで、運動の総括も闘う方針も示さず、日程表しか出さない。これを改善するように求めても「方針は大会で決めている」と称して、活動実践の総括がなく月々重点的行動方針が全くない状態が続いています。これは正常な機関運営とは言えません。

 今一つは、対内的、対外的には委員長の名を使用して委員長の了解なく行動していることです。
 このことを指摘すると「従来通りだ」と主張し、反省し改善する姿勢は全くない状態か続いています。

 委員長の名は利用するが、支部の運営主体は腐敗、堕落した副委員長、書記長、財政部長で、「支部幹部の肩書を使い、莫大な金を企業からせしめて私服を肥している」副委員長もいます。組合員は仕事に日々汗を流しているのに、他方で「月45万円の収入を得ている」幹部もいる。
 このように幹部の資質として自己犠牲を厭わず労働者への奉仕の精神はかけらも無いのが、今の支部の幹部の実態です。

会議のテープを大阪広域協に持ち込み

 今一つ重大な事は、2021年7月3日に中央委員会を開催しましたが、テ-プを録らないでと主張しているにも係らずテ-プで録音し、大阪広域協同組合に持ち込み、「武委員長を落とすから道を開けてください」と頭を下げに行っている者がいたことです。

 8月11日の執行委員会でこのことが議論になり「真相究明委員会」設立を提案したのですが、副委員長他全員が「真相委員会設立」拒否に賛同するありさまでした。
 支部幹部はこれには目星が付いているといいながら何の手も打たない。
 これでは闘っている敵である相手の手の内に幹部が入っているのと同様です。

私腹を肥やす幹部の真相究明せず

 今一つは、仲間を裏切り情報を相手に渡し、支部の肩書を利用して私腹を肥やし、高級腕時計をはめ、高級車に乗り運転手付きの生活をして、莫大な金を預金している副委員長がいる事が、敵に寝返った組合員の陳述書(和歌山地裁)で判明したことです。

 私は事実を明らかにし反論すべきと主張しましたが、本人曰く「給料と業界対策だ」と主張しています。これについては真相委員会を設立して究明し、その責任を追求すべきですが、同類項の幹部はそのような事をすることは全く考えず、「誰からの情報かとか、荒唐無稽だ」と調査せず隠蔽し、外に漏らさないように箝口令を出しています。

 本来であれば、直ちに真相究明委員会を設立し真相を究明し責任追求をすべきところです。それをせず、箝口令をしくとは常識を逸しています。これは、「毒を食えば皿まで」、悪に染まると常識力もなくなる実例です。        

労働条件改悪への妥協の前触れ

 今一つは、以前、日経連大槻文平会長は、関生支部が実践してきた解決金に対して「ペナルティーとして多額の金を要求し、それが組合力に繋がっておりこれは許せない」と主張しました。
 今年に入り和歌山県、奈良県で不当労働行為による和解の話が成立しています。これは委員長の私を除いた解決であるが、一件百数十万円の解決金であり、今までのような不当労働行為の抑止力には欠けています。相手の方針どおりの解決であり、これから争議は相手の手の内で解決になる始まりであり、今後の労働条件改悪の攻撃に妥協する前触れと思われます。
 
 今一つは、組合員はものを言えなくなっていることです。
 日々雇用の配車権が支部にあり、発言によっては、仕事を干し上げられます、財産を切り売りし、協力会社からの借金で支援されている企業は幹部の言いなり、解決金の代わりに株を収得している会社は幹部の言いなりになっており、発言する事が否定されている状況があります。これが組合民主主義と言えるのか、おおいに疑問です。

 今一つは、幹部のモラルの低さです。
 組合員の苦労や生活を第一に考えず、目の前の自分の生活を優先し、自分の地位が「金のなる木」と考えこれにしがみつき、勉強はせず、本も読まず、思想性は金が全てと関生に居座って関生支部の財産を食い潰し、後は何の責任も取らないのが腐敗幹部です。
 今までOBからの質問状や「関生をまともにする会」からの質問書にもまともに答えず、数々の法律違反をくり返している者達、資本権力と裏でつるんでいる者達です。

 こうしたことは、歴史的に長く続く事はない。長く続かしてはならない。
 支部結成以来56年の歴史に脈々と受け継がれてきた関生魂を継承し、更に新しい関生の闘いのため、その成長のために自己犠牲を厭わず、闘い続ける決意を申し述べるものです。

 最後に、私は56年間指導部にいてこの様な幹部しか育てる事が出来なかった事を心より恥じています。
 しかし、関生支部の潜在力はこの様なものでないと確信しています。
 この腐敗、堕落した幹部は、資本と権力の攻撃に恐れをなした者と思うが、よもや資本と権力と裏で癒着していないか心配です。今までの動きでは、そのように考えざるを得ない節がある事はまことに残念な事です。

 私は、支部結成以来56年の闘いの歴史を踏みにじり、先輩たちが血と汗をもって築いてきた関生の階級的な産別労働運動を潰すことを許しません。敵に屈服して奴隷の道を歩むことを拒否します。
 私は、この支部の現状に立ち入って立候補するより、自ら一組合員となって、事の真実を公然化し、関生支部の腐敗し堕落した三役を追放し、支部発足の初心に立ち戻り、関生支部をまともな関生支部に蘇生する道を選びました。
 全力を尽くす事をここに誓います。

―終り―

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