新基地建設阻止130議員が集う
沖縄「島ぐるみ会議」発足へ
「沖縄『建白書』を実現し未来を拓く島ぐるみ会議」発足へ向け6月7日、那覇市内で全県議団会議が開かれ、県議、市町村議130人以上が参加した。議員らは宜野湾市の米海兵隊普天間基地撤去、「県内移設」断念、オスプレイ配備撤回を求めて昨年1月安倍晋三首相に直訴した「建白書」の実現に向け、保革を超えた結束を強めようと決意。国連へのアピールや訪米するなどの具体的な行動の取り組みを提起した。会議は7月に正式に発足集会を開く。(→現地報告)
海上保安庁、全国規模で厳重警備態勢
辺野古の反対運動排除へ
沖縄県名護市辺野古への新基地建設に向けた海底ボーリング調査が始まる7月から、海上保安庁は船舶や人員を全国から動員する方針を決めたことが6月3日わかった。市民らの反対運動を排除することが目的で、全国から大型巡視船や小型船舶、ゴムボートなども投入する。警戒船については11月30日までの期間中に述べ1252隻の投入を計画している。(→現地報告)
米艦船がはえ縄を切断
マグロ漁業に大損害
沖縄本島南方海域はクロマグロ(本マグロ)のはえ縄漁場として4~6月の最盛期には県内外の多くの漁船でにぎわう。はえ縄には約1000本の枝縄がついており、推進約20メートルに仕掛けてマグロを捕る。漁船が東西に等間隔に並び北から南へ向けてはえ縄を繰り出していったが、北東から南西に向けて米海軍音響測定艦「インペッカブル」がパッシブ/アクティブソナーを船尾から引きずりながらその漁船の航路を横切って行った。漁船の船長らがはえ縄を回収したところ約200本が切れていたとのこと。はえ縄を投機した漁船もあった。
オスプレイ部品落下
事故続発に住民怒り

米軍普天間基地飛行場に所属する垂直離着陸機MV22オスプレイの部品が6月17日午後から夜にかけて落下していた事が20日わかった。在日米軍から防衛省を通じて沖縄防衛局に連絡があったのは事故2日後の19日。同日、県と宜野湾市に沖縄防衛局から連絡があった。県民に明らかになったのは事故から3日後で、その間もオスプレイは平然と飛行を続けている。これまでにも飛行機からの落下物事故などが頻繁に起きており、地域住民はあまりにも県民の命が軽んじられていることに怒っている。
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